投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
演技とは何か?演出とは何か?◆イメージを共有する◆意識を分散する◆コンテクストを摺り合わせる◆観客の想像力を誘導する◆実験を繰り返す◆演出とは何か?
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
仕事柄の興味もあって読み始めた。でも実は平田オリザさんの演劇を観たことがない(笑)。まあその分、この本が自分にとって面白いかどうかという点で読めたけど。。。 前半ちょっとかったるかったけど、中盤から終盤は面白かった。しかしこの本の色分けで言うと現代演劇というのが僕は多分あまり好きではないような気がするので、職業的な関心がなかったら面白いと言えるかどうかは微妙かも。
ただ、演出ってなんなの?演技ってなんなの?という疑問を、全くもったいぶらずに、全く先入観なしで、平易に語ろうという姿勢は好感。とっても公平で冷静で謙虚であろうとする意志が感じられて、それは恐らく編集姿勢も含めて後味の良い読書でした。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
演技と演出、ハウツー本である。
人前であがらないためのヒントがありました。
実践は難しいけれども、できるとこから始めます。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
そんなに本格的な演劇でないなら前半だけを読んでも十分勉強になると思う。
演劇だけでなく日常にも応用できそうなことがいくつも書いてあった。最後の章にあるように、演出、演技とは「なんのために演じるか」「いかに演じるか」の両立であり、これは人生にも言える。……らしい。
・イメージを共有するには、イメージしやすいものからしにくいものへ徐々にシフトする
・現実的すぎるものよりすこし極端なくらいがイメージしやすい
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
これはかなりタメになった。出来ればそのうち手元にしっかりと置いておきたいぐらい。平田オリザさんの戯曲は恥ずかしながら未読なのだけど、そのうち読みたいとは思った。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「ですから私たちは、主体的に喋っていると同時に、環境によって喋らされているのです。」
読もうと思った理由:プレゼンスキルの向上のため
大切なのは違和感なく話すこと。人それぞれに癖があり、また、自分が思っていることと相手が思っていることの間にある”相違”を意識しなければならない。話すほうも聞く方も人間的存在であるので、違和感なく話をするには手順が必要である。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA67518097
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
平田オリザさんの本は二つ目。そのどちらにも出てくる『コンテクスト』というキーワードは、平田オリザさんの本を読む度に味わい深くなりますね。その人物が使う言葉の背景、生み出される環境に想いを巡らすことが他者理解への一歩なのかなと思います。また、演劇や映画、舞台を見るときにどういう演出をしようとしているか、これからは意識してみたいです。と同時に、演出で挑戦を続けるオリザさんを応援したくなりました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ここ1年くらいで「劇」というものを見に行くことが増えて、ここらでちゃんと演劇というものを知りたいな、と思って手に取った本。言われてみれば確かに「演出家」って何をする人なのかあいまいなイメージしかなかったけれど、コンテキストを埋めること、と言われるとなるほど納得した。
文中でガラスの仮面が特定の年代の女性に刷り込んだ、演劇に関する誤謬の悪影響を語っているけれど、私まさにそれだ・・・。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
20代の頃によく演劇を観ていましたが、このような芝居を作る側のマニュアルを読むことで演劇への理解がさらに理解が深まると思いました。
プロではない学生演劇、翻訳もののお芝居も観たことがありますが、その時の違和感はこういうことだったのねと納得しました。
翻訳ものは単に役の名前がエリーだのトニーだのと日本人同士で呼び合うから違和感があるのかと思っていましたが、それだけではなく、この本でいうところの西洋のコンテクストと日本人のコンテクストは違うからなのですね。
脚本をつくり、役者とコンテクストのすり合わせを組み立てていく脚本家のお仕事の大変さもよく分かりました。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
セリフに解釈はせず、カオスをカオスのまま提示する平田オリザの演出論。内面の作り込みではなく、どうすればリアルに聞こえるセリフが言えるような環境が作れるかという理論を興味深く読んだ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
演出家平田オリザさん著作イプセン人形の家、チェーホフかもめ等の等身大の演劇により約140年前位に誕生した
演出家。漫画ガラスの仮面的スタニスラフスキー的内面探究重視演技か小劇的観客の感情移入を拒否するブレストのなーんちゃって演技かいい演技、いい演出とかよくわからない。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
演劇を長くやっている事のあるけど、あらためてなるほど、と思う事が多かった。ことばにするむずかさを感じる事もある中で、オリザさんのことばは端的でわかりやすくしてくれる。わかりやすく感じるのは演劇をやっていることもあると思いますが。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
(01)
演劇は生きることそのものではないが,生きることに少し似ていると著者は締め括る.その似る姿は,この人間はあの人間に似ていながら,かつ互いに他者であり続けることに相似している.人間社会と個人生活を映し出す演劇ではあるが,それは観るものにとっても演じるものにとって,社会や個人そのものではないが,似たものとして舞台において提示されている.ワークショップの試みは,他者を通じて社会や個人を探る行為でもあり,そのものの延長に演劇があるとも言える.
著者の経験的な理論から近代演劇史に基づいた理論(*02)までが,テスト的なテキストを用い,ワークショップ成功のポイントを示しながら論じられていく.動作や言葉が織りなす他者との関係性がワークショップには現れており,その関係性に介入するのが演出の役割とも考えられ,同時にそれは社会の改革や個人のカウンセリングにも通じる手法でもあるのかもしれない.
(02)
スタニスラフスキーが俎上に,あるいは槍玉に挙げられる.また,ブレヒトの演劇理論についても触れられる.宗教とカルト,ワークショップとメソッドは,時に人生を壊し,社会を壊す危険性があることを示している.人は木になることはできないが,木を強制させられ,その強制に演者自らの意志を集中し,没入する危険は,演技という行為のどこかにいつも潜んでいる.ブレヒトの「なーんちゃって」という覚醒は,その洗脳や没入から救い出す手立てとして論じられていく.集団や社会の現代的な問題を視野に入れた指摘と言えるだろう.