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若き作家が学者を訪ねた20年前の個人授業が復活!!
人間と動物の不思議にはじまり、人間・生命・言葉・文学・社会など骨の髄まで解剖する。『バカの壁』の原点がここにある! 歳月を経ても、まったく色あせることのない二人の応酬。
生命をめぐる技術が進んだ現在、さまざまな不安のなか自分を見つめ直したいこの社会で、むしろ改めて考えたいテーマがあふれている。
時の人、養老孟司のスタート点―解剖学に立ち返り、もの言わぬ死体を見すえるところから、人間を、世の中を見つめ直す知的興奮の書。
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人の本質について対談した内容
絶対音感はあるのか、必要な細胞はなにか、顎や人体の誕生など
質問に対する応答
感覚と脳のつながりについては参考になった
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帯背
『バカの壁』の原点、ここにあり!
帯裏
嗅覚は犬並みに発達する?
耳を鍛えれば絶対音感がつく?
人間に発情期がないのは?
赤ん坊の頭はなぜ大きい?
生きていくのに最低限必要な器官は?
食べられるもの・食べられないものはどうやって見分ける?
ムカデの足を一本抜いたらどうなる?
天才の神経はどうなっている?
見返し
ヒゲの数が増えれば、脳の神経細胞の集団が増えます。とってしまえば、逆になくなってしまう。完全になくなるんではないんですけれど、とにかくある反応を起こして、変わってしまう。このことを極端に押していって、中枢は末梢の奴隷であるという考えを述べる人もいます。知覚系そのものは、実は脳の一部であるという考え方もできるわけですね。・・・本文より
裏見返し
よく言うんですが、存在するものは極端に言うと、すべて善だ、と思う。すると、あるんだから仕方がないだろう、という表現になっちゃうけれども。それでもやっぱり、なんとなくすべて善という感じが、しないでもないですね。[・・・]それが言ってみれば、わたしの一種の宗教的な感情かもしれないですね。・・・本文より
本書は、一九八五年、レクチュア・ブックスの一冊『中枢は末梢の奴隷-解剖学講義』として朝日出版社より刊行したものである。このたびの新版刊行にあたって、改題し注を加えたほか図版を再検討し、構成を一部変更した。