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紙の本

にわとりが民家から消えて久しい昨今、子ども達に、ぜひ読んであげたい「めんどりヒルダ」のシリーズ絵本

2004/10/17 17:52

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投稿者:まざあぐうす - この投稿者のレビュー一覧を見る

 茶色のふさふさとした毛に真っ赤なとさかを持つめんどりのヒルダが絵本の表紙一面に描かれている。版画の黒い線が、ヒルダの動きや表情をリアルに伝えてくれる。 
 絵本の作者(文・絵)であるメリー・ウォーメルさんは、イギリスのスコットランドの小さな農場に娘さんや息子さんと本物のヒルダを含むめんどり達と一緒に暮らしている。作者にとって、ヒルダは特別なめんどりなのだろう。ヒルダの顔がいたずらっ子っぽく描かれていて、とにかくかわいい。
 作者は、ヒルダの絵本を三冊描いている。『めんどりのヒルダ』『めんどりヒルダのたんじょうび』『めんどりヒルダのこわいよる』。私は夜のにわとりを見たことがないので、『めんどりヒルダのこわいよる』から読み始めたが、いたずらっ子で、茶目っ気があって、気が強いヒルダ、どの絵本も作者のヒルダへの愛情に満ちている。

 ヒルダは、卵を産むために、にわとり小屋に向かうが、そこは、他のめんどり達でいっぱいだった。にわとり小屋にいるめんどり達は、黒、黄色、黄土色と一羽一羽、羽の色も目の感じもとさかの大きさも違う。にわとりが今にも動き出しそう。ヒルダの後ろ姿は、尾がぴんと立っていて、気が強そう。
 にわとり小屋で卵を産むことをあきらめたヒルダが向かった先には、ネコがいたり、自転車のカゴであったり、洗濯物を入れるカゴであったり、飼い葉おけであったり…そのたびに驚くヒルダの動きや表情が楽しい。本当に卵を産むことができるのかしらと心配しながらも、つい笑ってしまう。
 最後にヒルダが見つけた場所は…。この絵本を読んでからのお楽しみ。
 「わたし いちばん いいばしょを えらんだみたいね」と幸せそうに言うヒルダ。めんどりのみんなもヒルダの言う通りだと思ったようだ。続々とヒルダのお家?に遊びにやって来る。私も本当にすてきな場所だと思った。
 卵から孵るひよこの様子、そして、無事に卵から孵ったひよこ達も描かれていて、ほっとする。「ヒルダ、無事に卵が孵ってよかったね。しかも、こんなすてきな場所で」と思わず声をかけてあげたくなった。
 
 私の祖父もにわとりを飼っていた。幼い私は、朝、産みたての卵をほかほかのご飯に混ぜて食べるのが楽しみだった。にわとりは、卵を産むと「コーッ、コッコッコッコッ」といつもと違う鳴き方をして祖父に教えていた。祖父は、その卵を集めていた。祖父が集める時は、おとなしいにわとり達だが、子どもである私が卵に手を出すと、いっせいに態度が変わってしまう。私の手を嘴で思いっきりつつくのだ。飼い主である祖父とたまに遊びに来て卵をとってゆく私をしっかり見分けていた。
 しばらくにわとり達の様子を見ていると、幼い私にもにわとり達一羽一羽の違いが分かってきた。卵に手を出してもつつこうとしないにわとりがいた。卵を産んでも鳴かないにわとりもいた。卵に手を出そうものなら、いち早く指をつつくにわとりもいた。血が出るほど指をつつくにわとり、そっとつつくにわとり。にわとりにもそれぞれ個性があることを幼い私は痛い思いの中で知らされた。

 メリー・ウォーメルさんは、めんどり達と楽しく暮らしているのだろう。 にわとりを実際に飼っているからこそ描ける絵本だと思った。
 私が子どもだった頃は、にわとり小屋で飼われているにわとり、放し飼いにされているにわとり、農家でなくてもにわとりを飼っている家が少なくなかった。幼稚園や小学校の飼育小屋で飼われているにわとりとは違って、威勢がよく、個性豊かなにわとり達だった。にわとりが民家から消えて久しい昨今、子ども達にぜひ読んであげたいシリーズの一冊だ。

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