- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
紙の本
「逃げたら殺す。逃げなくても殺す。反抗したら殺す。反抗しなくても殺す。話さなかったら殺す。話しても殺す。裏切らなかったら殺……」
2004/07/09 22:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
4巻(計算の仕方では6冊)に渡る吸血鬼「ザ・ワン」との戦いを描いたit編もこれにて一応の決着。面白い話だけれど長かったですね。いったい主人公がどれだけ不在だったことか。この巻も2冊に分けてもいいくらい(いちばん薄い6巻の2倍の厚さだ)。とはいえ、大勢のキャラクターをじっくり書き込みながら話を結末に持って行くには、これくらいの長さが必要だったのでしょう。
過去の2巻は、特別な力を何も持たない小学生、三鷹昇の内面の葛藤と成長を中心に描いていました。そして、この巻ではやはり特別な力を何も持たない高校生、山本美里の葛藤と成長を描いています。彼女が守るべき舞原サクラと共に過ごしたサバイバル生活の記録といっても良いと思います。
けれども昇が自分のやるべきことを知り、実行したのに対し、美里は結局、なにごともなしえませんでした。密林での逃避行ではいつもほわわんとしたお嬢さまのはずのサクラの足下にも及ばず、まして襲い来る人狼の群れに対して何かできようはずもありません。
それでも美里は最後の最後まで頑張り、その頑張りと優しさこそが鍵だったのです。そして鴨音木エレナや稲吹神父、それから謎の脇役・海藤重彦たちも自らの戦いに決着をつけます。
じっくりかけて読み終えて一息。さあ、もう一度、10巻『スタンドバイ』あたりから読み直してみることにしよう。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |