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紙の本
「科学」がオカルトを一刀両断
2004/09/15 03:24
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投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は、反オカルト急先鋒の大槻教授。大槻教授は90年代以降、終始一貫、徹頭徹尾オカルトを批判してきた人である。思えば、「1999年世界は滅亡する」といってテレビ始め、マスコミは散々煽ってきた。結果、予言は見事に外れた。さらに、「99年は2001年の間違えだった…」とされたが、その気配の分子すら見えず01年は過ぎ去り、結果予言は完膚なきまでに外れぬいた。
著名な学者ですら人気を気にして一部オカルトを否定せず、一定の理解を示す中でこの大槻教授だけは遂ぞブレルことをしらないで今に至っている。「科学の基本法則は正しい_」著者はそう説明している。科学者として当然の態度だと思う。教授がおっしゃているのはあくまで「基本法則」である。それが崩れれば、応用科学も根本から崩れ、理科の教科書は全面改訂されることになる。「霊」が物理的に存在するというのはそういうことである。科学の発展に一生を捧げる学者からすると、そういういい加減な霊能力者を許せないのはわかるような気がする。
教授は本書の中で、いわゆるオカルト全般を完全に否定している。霊からホラー小説にいたるまで、一刀両断である。その論旨は非常に明快で読んでいて清々しい。しかし、人によってはちょっと「そこまでいわなくても」と思うかもしれない。
霊を否定するのは学者として当然としても、ホラー小説まで言及する方はそうはいないだろう。これは意見の分かれるところ。ただ、説得力は十分。さらに、ブッシュ批判と反オカルトの関係についても述べられており、ユニークな視点であり、非常に興味深い。
大槻教授に対して、「お前は、もし地動説が提唱された当時に生まれていたらきっと批判していただろう。創造力がなさ過ぎる」という方がいるかもしれない。ただ、大槻教授は本書の中でも、多くは「基本原則」から導いて説明をしている。何も新しい発見が出来ない無能学者とは違う次元の話である。それは本書を読んで頂ければ理解できると思う。
霊がもしいたら、それは大変な大革命である。物理法則は多く修正を迫られる。「霊能力者」はそういった意味で大変な「提案」をしているのであって、行き過ぎれば科学者に対する冒涜でさえある。UFOも同じで、UFOは光の速度を超えているのが当然の前提となる以上、それは100年間世界中の学者のあらゆる検証に耐え続けている「相対性理論」を否定しているのである。
科学者の苦労と功績と私たちの享受している科学機器の恩恵を考えるとき霊能力者やUFO“研究家”を如何に考えるべきか…そういったことに対し非常に参考になると思う。科学と霊、科学とUFO、科学と占い…などに少しでも興味がある方ならば決して読んで損はないと思います。進路に悩んでいる高校生の方も、「科学」について興味が湧く記念の一冊になるかもしれません。
紙の本
出版社からのオススメ
2004/08/26 03:15
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投稿者:ビレッジセンター編集部 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人は時に「わからない」こと「不思議なこと」に対して恐れを抱き、「神秘」とあがめ、無防備に賛美する。オカルトはその無知につけこみ、科学でも証明できない現象がこの世にはあふれんとばかりに人々をあおる。
…ここで筆者はこう警告しています。
科学の基本法則は絶対正しい。
あくまでも科学の基本法則を無視しようとするオカルトには気をつけなさい。
『科学でわからないことがある』のではなく『あなたがわからない科学がある』ということを理解するだけで、ともするとファシズムに繋がりがちな新興宗教的オカルト思想を、少しはなれたところから冷静に判断できるはずです。月刊『噂の眞相』連載10年間の集大成を是非その目で。
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