つきあっては、いけない…
2004/07/16 10:41
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投稿者:PNU - この投稿者のレビュー一覧を見る
ポップティーンに連載されたサイコホラー体験談集、堂々の文庫化である。
語り手を目の前にしているかのような臨場感ある文体は、「東京伝説」シリーズのテイストそのままであるが、今回は恋人と友人関係に的を絞っている。これは被害者本人が敢えて「恋人」であるとか「友人」という関係を選び取っているということなので、本人に非の無い通り魔的な被害の話よりも恐怖感は少ないかもしれない。しかし、この手のサイコホラー譚を(いくらかはその傾向が見られるにしろ)、都市伝説に堕ちず、マンネリになることなく紡いでゆくのはやはり書き手の尋常ならざる能力ならでは。日常にふと口を開く異界や、そこに住まう歪んだ異形を書き出す幽幻の筆よ。
平和のぬるま湯や親の庇護にどっぷりと漬かった少女たちよ、本書に恐怖するがいい。そう、ニュースでよく見る殺人者たちも、一見魅力的で温厚そうな風貌であることが多いのだから。
初めは分からなかったんです…と皆が言う
2004/11/05 18:16
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投稿者:オクヤマメグミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙からして怖い。しかも収録されているのは実話だという。
幽霊や怪物ではない「すぐ身近にある」恐怖。
『恋のゴールが結婚であるとすれば、一夫一婦制を敷く我が国では恋愛の99%が必ず悲劇で終わる』そんな悲劇をメインに集めた一冊。
最悪のケースばかり集めたらしい。なんて悪趣味な!!
そう思いながらも怖い物見たさで一気に読んでしまった。
さすがに一人の部屋では読めず、バスの中やリビング、辺りに他人がいるのを確かめながら読み進めた。
つきあってはいけない。
確かに付き合いたくない、こんな相手とは。
でもこんなに凝縮された恋の悲劇ばかり知ってしまったら、新しく恋をしようなんて考えられないかもしれない。
ぐっとテンション下がりました。
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当に怖いのは人間だなと、なんとなく周りの人間が怖くなって、一人で読むと、けっこうゾクっとしてしまいました。
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【目次】
当主口上
リモコンデート/命の次に……/行きだおれ/伝票/狂気的な彼女/ひき逃げ/オーディション/カラオケホイホイ/最終デート/もし俺が死んだら……/遺伝子愛/いきなり心中/海賊ゲーム/夢の廊下/バイト/キムタク/管理人/おにいちゃん/俺様大洪水/子持ちの男/元カノ/かなしみ袋/影/不注意な人/狂愛/霊能志願/つきまとわれて……/夜のバス/脳内恋人/チャクラ屋さん/シェアの女/糸/食事会
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2004.7.18 1刷 640
携帯電話を媒介にした気軽な出会いや、合コンで知り合った男の子とのはじめてのデート。だが相手には恐ろしい本性が隠されていた。異常に嫉妬深い男、傷付いた女が好きな電波男、逆恨みしてくる元カノ、偏執狂的なストーカー。予想もつかなかった恐怖の日々が開幕する……。『ポップティーン』に連載され、話題を呼んだ恐怖の実録怪談が登場。これを読むとあなたもパートナーを信用できなくなる。
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どちらかというと実話恐怖的な一冊、だったみたいね。でもたしかに、現代だと心霊だ何だというよりも、生きている人間の方がよほど怖いってことなのか。まさに「恋愛≒狂気」の見本市ってところ。
さらに、何だか都市伝説的な雰囲気もあるなあ。たぶん、実際こういう立場に置かれてみたらもの凄く怖いんだろうけど、「ホントに?」という気がして笑える部分がないでもない。むしろ一番怖かったのは挿絵では(笑)。
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飼っていたクモに刺されたのに病院に行くのを止める彼、友人の付き添いで行ったオーディションで声をかけてきた男、デートに運転手役でついて来た彼の父親、付き合い始めてからなぜか彼の不注意による怪我が絶えなく女性、ケータイの出会い系サイトで‘キムタク’と名乗った男……気軽に付き合い始めた相手の、優しそうな顔に隠された身の毛もよだつ正体。
10代の女性向け雑誌に連載された実録怪談集。読者層がハイティーンの女性だけに恋愛もしくは友人絡みの話が多いのだが、「東京伝説」と同系列の心霊体験ではない怖い話が集められている。
やっぱイカレた奴はうようよいるんだわな……。タイトルの如く、気安く“つきあってはいけない”世の中なのだなと。
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http://kumaniac.blog99.fc2.com/blog-entry-281.html
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とにかく絵がリアル!
狂った人だらけ。
1話だけ「つきそってもいけない」で締められていて、平山さんっぽくて吹き出してしまった。
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2014.04.12
久しぶりに読んだ平山氏の怪談?本。
胸糞が悪くなる気持ち悪い話が満載です。
これ絶対実話じゃない、盛ってるだろ!というリアリティのない話もチラホラあって、そこは残念でした。
車の横で倒れてる女と、電話してる男の話はゾッとしました。
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初めて読んだ「ホラー」がこれ。 なにやらポップティーンに掲載された短編を集めたものだとか。どおりで子供っぽいと思った… たの作品に期待!
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POPTEENに連載されていたもののようで、なるほど確かに高校生向きなのかも。
ちょっと稚拙でした。
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もらいもの本。
厭な話のてんこ盛り。
ぞわぞわしたいのならこのシリーズ。
どれも短い作品でページ数もあまりない。でも、読み切るのに体力いるな。
怖い怖い。。
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電車の中で読み終わったんだけど、顔をゆがめて読んでる俺って不気味というか滑稽なんだろうなぁ。。。最後の「食事会」は電車で吐きそうになったよぉ!(笑)各話の最後の決めゼリフが無かったり、捻っていたりしていて、そこも楽しめました。
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哲学ニュースのおすすめ本に載っていたので買ってみた。
やけに稚拙だなって思いましたがティーン向けということで納得。
最初に読んだのが「怖い人」,次がこれなんで平山先生という方を誤解しそうに。
更に次は「他人事」を読もうと思ってます。ノンフィクションだと怖いし……。