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紙の本
我が家の犬もコロだが
2005/01/29 20:21
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投稿者:はじめの一歩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「かみさんをもらったら、なんと柴犬が二匹ついてきた。」という書き出しで始まるこのドキュメントはだんだん年を取って身体が動かなくなるコロを愛情を込めて介護する物語である。
最後はコロが死んで終わるのだが、老犬がかわいそうというのもあるけど、長年にわたる著者の涙ぐましい努力が涙を誘う。夜遅く仕事から帰った著者が疲れ切って寝入るまもなく「早く!起きてよ!」と妻に起こされ、寝ぼけまなこで15kgのコロを抱えて外に出て深夜の散歩に出る。(どうも決まったところでしかオシッコをしないらしい。)疲れ切った身体を引きずって一回りし、家に帰り布団に入る。これが毎日、真夜中に2,3回続くこともあるという。(その間専業主婦の妻は寝ているみたいだ。)著者の忍耐強さは敬服に値する。
だいたい、柴犬を室内で飼って溺愛に等しい育て方をするのは飼い主の自己満足である。確かにかわいいにちがいないが布団に入れて一緒に寝るなど犬のためにも(もちろん人間のためにも)よくない。 犬は外で暮らすのが自然でいいと思う。
我が家の飼い犬も奇しくも同じ名前のコロであるが、確かにかわいさの余り家の中での生活時間がだんだん増えていった。もう少しで室内犬になるところだったがこれではコロのためにならないと外の生活に戻した。いまは本人(本犬?)にとってこれでよかったと思っている。
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