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復刊されたミステリ小説ということ以外、
予備知識なしで読み始めました。
ある若手作家の死をめぐり、2人の人物がその真相を突き止めようと奔走し、
最後に話は1つに纏まっていく形をとっています。
約40年前に発表された作品なので、
携帯電話ではなく電話交換手、PCではなく原稿用紙など、
所々に時代を感じさせるアイテムはありますが、
ミステリとしての古臭さは殆どないと思います。
途中で叙述トリックと気がついてからは、
2人の視点は最後にどういう形で交わるのかが気になって読み進めました。
やや偶然過ぎるきらいもありますが、嫌な終わり方ではなかったです。
華々しさはないけれど、地味にじんわり面白いと思います。
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渋谷TSUTAYAで猛プッシュされていて思わず購入。
読みにくさや違和感を感じたのは、時代のせいだと、解説を読んで納得。電話交換手や親子電話と言われてもよくわからなかったし、原稿が手書きなのにもゾッとした。
読んでいくうちに、ん?と思うところがポロポロ出てきて、最後は頭がこんがらがった。
読み直したい。
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ミステリーってこういう物が凄いのか?っていう感じ。いくつかの書店でかなりお薦めになっていて、絶対に騙されるみたいな煽りで興味を持って購入。結果はガッカリ。解説では、これではバレてしまうという点を修正して出版されている旨が書いてあったけど、なんかズルい印象の作品だった。本音では、評価は☆ひとつだけど、著者は故人だし、こういう種類の作品を煽りに乗って読んだ自分への反省で、☆ふたつに。
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『作者の仕掛けたトリックを見破れますか』という帯の煽り文句にやられて購入。
7月7日の7時に男性が青酸カリを飲んで死んでいた、というプロローグから始まります。被害者の関係者2人がそれぞれ事件の真相を究明しようと独自に調査を進めていき、物語としては2人の視点を交互に綴る形で進んでいきます。
ネタバレは控えますが、この話が30年以上前に書かれたという事には少なからず衝撃をうけました。
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帯の文句に、あなたは絶対騙されるというようなことが書いてあって、惹かれて購入。
結論から言えば、面白くなかった。
割りと序盤でなんとなく仕掛けが分かったので、あれだけ煽り文が自信満々なのだからもう一捻りあるかと思って読み進めたが、特に何もなし。。。
直前に同じようなトリックのものを読んでいたのも、面白さを半減させたかも。
ただ、解説を読んで納得。
40年も前のものなら、当時は革新的なトリックだったのかも。
文章がいまいち読者を想像の世界に引っ張りこまないし、もうこの作者は読まないかな。
ただ、時代を考えると尊敬すべき方だと理解したので、星2つ。
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結構昔の作品。これも本屋でのPOPで知った小説だが、確かに時代背景としては古さを感じる。それでも同種のトリックは他でも読んだことがあるし、途中で「えっ」って前の部分を読み返してしまうこのスタイルの本は、やっぱり好きだな。ネタバレになってしまうのでこれ以上書かないが、読んでだまされてよかったと思える作品。
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作家の坂井正夫が死体で発見され、その死は自殺であると判断された。だが友人と恋人が別々に捜査する内にその死に疑問を感じていく。
携帯電話が無かったりする以外にはストーリーに古臭さは感じないほど面白かった。構成は友人と恋人が捜査する過程を交互に描いているため、どこで話が繋がるのかという期待と、それを裏切るトリック。解ってみれば随所に伏線があった事に気付かされた。
他の作品も読んでみようと思う。
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2012/3/25読了。
ミステリーをたくさん読む人にはすぐ分かってしまうトリックなのかもしれないけど、わたしは楽しめました◎
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Pedantic. だけど、なかなかの秀作です。昭和40年代の作品なので意図が分からないところもありましたが、気になっていた章の下の日付が、やはり意味あるもので、ちょっぴり自己満足しました。几年后、
我好想改写从前的名作。
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帯に「絶対騙される!」とか書いてあるといまいち気分がノらないね。
本格ミステリである以上最も評価すべきはそのトリックにあるのかもしれないし、実際私もラスト100ページ余という所でまんまとぞくっとしたわけですが評価されているのがそのトリックについてのみというのもなあ。
そして事実、叙述トリック部分を除外すると小説自体はそれほど光芒を放ってはいなかった。残念です。2013年に発行した本でなんの前置きもなく「電話交換手」「カメラのフィルム」「悪筆の原稿」「長距離電話」なんて話がポンポン出てくる事を果たして全ての読者が受忍して読み進めたのだろうか…。プロローグか第1章にでも「昭和四十七年」て書いてあればまた違ったのにな。エピローグにだけ書いてある意味もよく解らなかった。最後の解説に「編集頑張りました!」みたいなこと書いてあったけど…そーかあ?出版当時にどんなに素晴らしく目新しかったかどうか、また不遇であったかはおいといて今出版する意味をもう少し感じさせて欲しかった。
ところどころピリリとしたスパイスが効いてはいたものの、人物の描写やその魅力を引き出すようなところまでいっておらず、此方も読みながらイマイチ物語に惹きこまれるというところまで行ききらなかった。皆なんでそんなことしてるの?みたいな。
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時代背景を感じさせる言葉、単語がお多いので、やはり古臭さは感じる。
この時代に読めば驚いたかもしれないけれど。
途中でなんとなく先が読めてしまったので、ビックリ仰天を期待してよんでいた分残念な感じが残った。
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ポップ広告につられて購入してしまいました。叙述トリックの作品としては”あるよな”という感じですが、これが昭和46年に書かれていたところに先鋭性を感じさせます。古典とは呼びがたいが体をなした佳作です。
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後書きにもあるように、数十年前に読んでいたならよかったかも。
叙述トリックは予想できてしまい残念。。。
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終盤まで気づかなかった。でも、めちゃくちゃビックリ!ってならなかったのは、似た手法のストーリー展開で以前ビックリし終えてるから。
人によって感想が分かれる気がする。なんとなく。
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これはだまされた。
あとがきにもあったが、まだこんなスゴイ本があったか!という感じ。
もっとも、何度も手直しされているそうで、その結果なのかも。
7月7日、服毒死を遂げた、新進作家・坂井正夫。不審に感じた編集者・秋子と、作家仲間の津久井はそれぞれ調査を始める。
細かなトリックに気をとられ、肝心の流れを掴み損ない、最終章でどんでん返しをくらうことに。
手直しで、明らかすぎる伏線を削っていったのだという。確かに、小さな手掛かりを見落とし、地団太を踏んだ。二度読み必至の一冊。