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この本の題名のとおり、2004年にイラクで起きた人質事件の批判から始まる。
人質事件は彼らが言うにはNGOでの支援活動をしようとしてイラクにはいって人質になったわけで
当時は自己責任とかでのバッシング、擁護などいろいろ世間を騒がせた。
筆者はこの活動家たちを‘アマチュア’とし、‘プロ’でも撤退し始めたイラクでの
認識不足を批判している。
そして、ここからがこの本の本論なのだが、プロのNGO団体が
どのようなことをやっているかについてが1部の紛争地で人質にされない方法と
2部の平和構築という考え方、で述べられている。
この本の最大の特徴は日本人の多くが抱いているNGO=ボランティアという図式を壊すことが出来る点だ。自分もそう思っていたのだが、よく報道される学校建築や「国境なき医師団」はボランティアで誰でも参加可能だと思っていた。しかし、世界で活躍しているNGOはれっきとしたプロであり、
国連の諸機関や各国の政府から資金援助を受けたりして活動している。
私たち一般人がこの世界をより平和で豊かにしていくのは決して紛争地に赴いていくことではなく、ちゃんと活動しているプロのNGOを支援したりすることであるとわかる。
自分自身もこういう国際支援や国際状況に興味があったからとてもおもしろかった。日本人が国際人として生きていくためにはこういうNGOとかへの理解が重要だと思う。
日本はこういう理解が低いからぜひともよんでNGOがどのような活動をやっているか知ってほしい。
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紛争地域に於けるNGOは、単なる奉仕の心や献身的行動だけでなく、リスクマネジメント等の危機管理スキルなど、様々なスキルが求められていると論じた本。やはり安易な気持ちで紛争地域に赴くことはおかしいと、改めて認識させられた。
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非常にアグレッシブなタイトルに惹かれ、購入。
しかしタイトルに込められた想いが気を惹くためではないことがよく分かる内容だった。内容的には、こういった外交方面に将来的に進みたい人にとって教科書になりうるのではないかというほどよくかけていると思う。欧米諸国のように軍が必要に応じて他国で戦う事をよしとしない日本には、独自の方向性があるのではないかとも思った。また何かの際に読み返してみたい本の一つになった。