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ファンタジック・ミステリ、とでも申しましょうか。
毎回毎回、奇想天外な発想と展開でビックリさせてくれる西澤作品の中でも、かなり奇妙な設定の作品でした。
でも、先が気になって、どんどん読めてしまいましたね〜。
あいかわらず、難読漢字の名前が続出します。「十」で「つなし」とは、なるほど〜〜〜〜!
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σ(・_・)の好きな作家なんですが、特殊な設定の話をよく書かれます。デビュー当初はミステリ色が強かったのですが、最近は単なる物語としても読める作品が多く、この作品も読み終えた後、少し幸せな気分になれる一冊です(ロベ)
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ほのぼのタッチの連作。ちょっとひねったホームドラマみたいで面白かった。エンディングまで一気に読む。続きが知りたくなる。
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かりそめの家族。偽りの夏休み。なぜこんなにも愛おしいのだろう―
六年勤めた会社を辞め、失業中の十和人は、ハローワークの前で奇妙な男に声をかけられた。
仕事を依頼したいという。それは、一ヶ月の間、別の名前を名乗り、見知らぬ女性と少女
との仲のいい三人家族を装って、盗聴器と監視カメラのある家に滞在するというものだった。
依頼を受けて滞在を始めた三人に、不思議な現象が起こりはじめる・・・・・。
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・著者には珍しい雰囲気の作品ですね。好きですが。ラストはああですが、きっと三人はしあわせになってくれたことでしょう。予知夢もあることだし。・初対面の女性と少女と共に仲の良い『家族』として夏休みの一ヶ月を演じること。それも監視と盗聴の目の中で。それが法外な報酬で引き受けた仕事。で、訪れた別荘では不思議なことが起こるのですが、その不思議なことがなんともファンタジーでよいです。
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六年勤めた会社を辞め、失業中の十和人は、ハローワークの前で奇妙な男に声をかけられた。仕事を依頼したいという。それは、一カ月の間、別の名前を名乗り、見知らぬ女性と少女との仲のいい三人家族を装って、盗聴器と監視カメラのある家に滞在するというものだった。依頼を受けて滞在を始めた三人に、不思議な現象が起こりはじめる…。
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設定は言うことなしだけど、途中の小ネタ解きはちょっと飽きる。
でもこのラストで!全て許せてしまう。
擬似家族。本物じゃないからこそ愛おしいんだ。
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【紹介】六年勤めた会社を辞め、失業中の十和人は、ハローワークの前で奇妙な男に声をかけられた。仕事を依頼したいという。それは、一カ月の間、別の名前を名乗り、見知らぬ女性と少女との仲のいい三人家族を装って、盗聴器と監視カメラのある家に滞在するというものだった。依頼を受けて滞在を始めた三人に、不思議な現象が起こりはじめる…。―――――【感想】純ミステリとは言い難い気もします。少しファンタジーで、すこし切ない、そんなミステリですね。私もこんな奥さんになれたらいいなぁ。主人公の名前は十と書いてなんと読むのでしょうか??分からない人は読めば分かります^^本格的なミステリが少し苦手、という方にオススメ。
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見知らぬ女性と少女とともに、マイクとカメラで監視されている別荘で家族の振りをするよう依頼される主人公。一体何のために? そして別荘では奇妙な現象が起こるのだった。
突飛な設定があり、その中で起こる謎に対して推論を重ねていく。謎とは思えぬような事柄でも無理矢理謎に仕立てて、論理をこねくり回すのが快感でもあるのですが、今回はそれだけに終わりません。この作品のテーマは家族でしょうね。しかもいつもなら人間の厭な部分を肥大化して書かれることが多い西澤作品ですが、今回は話が進むにつれ、悲しみとともに希望も見えてくるんですな。作者曰く「おとなのお伽噺」というのが、なるほどと思わされる読後感です。その分パズラーとしての面白さは控えめなんですけどね。
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読後の良さ、これだけでも★五つ。
さらっと読書するのに、最適。ミステリファンじゃなくても、安心してオススメできます。
でもちゃんとミステリを読んだ気分にもなれるし、なんかほっとして元気にもなれる。
これはリアル本棚に入れておきたい作品。
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不可思議な感覚に囚われる。
偽物の家族を演じる設定に、流れる雰囲気、どれもかなり心地良かったです。
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これに「本格推理」というレーベルをつけてしまうのはどうかなあ……。確かに謎はいっぱいあるし、それなりの解決もあるし、ミステリといえないこともないけれど、「本格」ではないかなあ。少々SF要素入りのファンタジックミステリ、といった印象。
本編を読むと分かるタイトルの意味。良いなあこれ。妙に感動させられてしまう。このタイトルが気になった人は、ぜひとも読みましょう!
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西澤さんの特殊設定モノではあるのですが、特殊設定のミステリというわけではなく、単なるSFあるいはファンタジーです。ミステリとして読まなくても、自分はなんだか読んでいて居心地が悪かったです。普段の西澤さんぽい毒気がなかったからかも。
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表紙に偽りあり。何処が「長編本格推理」なんだよ。帯には「鮮烈にして不可思議な、家族をめぐるミステリー」だと。
うん、「ミステリ」ではないな。「ミステリー」だ。少なくとも本格じゃねぇ。
いや、これはこれで面白かったんだけど、読み終わって何処がミステリだったんだ、と。
見ず知らずの男女と少女がある別荘で一月ほど家族の振りをして過ごす、という仕事。その間、未来予知してしまったり、思っただけで会話が出来たりと、不思議なことが起こるんだけど、それには裏があって。こんなストーリィ。
西澤らしいエセサイエンス臭さ。これね、もうファンタジィだよ。サイエンスファンタジィ。他の作品と違ってその設定の中でうまく論理を通して謎解きをしているものではない。
ただなぁ、ところどころに挟んである研究所(?)のところ。その辺り、理解してません。弱い気がするんだなぁ。どうしてあの老婆がそこまで悩んでいたのか分からないし。孫娘の望みじゃん。
人間ドラマを読ませる話。まあ、ミステリじゃなければそれが普通なんだけど。
家族ものが好きな人にはお勧め。
ラストはすごく好みです。
04.09.10
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何故初めて会った3人が見知らぬ家族のふりをしなければならないのか。しかも其処は別荘で監視カメラも盗聴器もあるという。理由が気になって気になって仕方ありませんでした。しかし、途中からその謎よりも、夫らしく妻らしくふるまう二人の近づき方、お互いの夜語りの方に興味が移りました。ミステリーというよりファンタジーのような本です。私は好きです。