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推理小説というよりはホラー(SF?ファンタジー?)小説と言った方が適切かも。謎解きを楽しみながら読むような本じゃないです。でも、最後の最後のどんでん返しはドキッとしました。
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長かった、というより長すぎた、という感があります。
『囁き』シリーズ、『霧越邸殺人事件』、『殺人鬼』などのテイストがあちらこちらにちりばめられていて、綾辻ファンにしてみれば懐かしい感覚も覚えたのですが。(特に『囁き』シリーズのテイストが強かった気がします。)
重厚な雰囲気、そして狂気じみた宴、異形の人々、と面白くなる素材はまんべんにあったのに、殺人事件の真相があまりにお粗末だったんじゃないかと思います。特に動機が。
ところでネタバレは避けますが、あちこちに伏線が張られていたことに後から気付いて悔しい思いをさせられました。中也の名前が呼ばれるシーンでは、とても驚きましたし。
で、上記のようなことを書いていて言うのは何ですが、館シリーズを今まで読んできた人にはやっぱり読んで欲しいかな、と思いました。集大成、という意味で。
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(上巻の続き)あの「時計館の殺人」(講談社文庫、857円)を初めて読んだ時の驚きのようなものを期待してたし、多分、綾辻さんは、それに応えるだけの物語を書いているだけに、本当に残念。今となっては、何故普通にそう思ったのか、自分でも分からないが、小説内で語られる「そこかしこにある小さな違和感」を普通に受け止めていたのだろうと思う。そのあたり、徹底してフェアにこだわる綾辻さんだからこそ、俺にも読めてしまったということだろう。でも、それを抜きに考えれば、館シリーズで最も感動的な物語ではあると思うし、これまでのシリーズ全体を一旦総括する話でもあると思う。思わず「十角館の殺人」(講談社文庫、590円)から読み直したくなったもんなあ。とりあえず、今回やたら登場する藤沼一成の物語「水車館の殺人」(講談社文庫、590円)は読み直してしまった。で、ホラー的な処理の部分とか、主人公二人の関係の描写とか、暗黒館という館の謎などは、よく出来てるし、処理も上手いし、読んでる間、ずーっと面白かったし、肩すかしもなかったし、「これ、どう処理すんだ」という謎解きに関わる部分も、納得できる感じだったし、8年待っただけのことはあるのではないかと思う。
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嵐の山荘、謎の館、奇妙な登場人物、異形の美少女、せむしの大男、出生の秘密、人間消失、秘密の抜け穴、etc. これでもかと盛り込まれる「胸をわくわくさせる」要素に、それだけで大満足。
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上巻の途中からネタ(というか仕込みというかトリックというか)がうすうすわかるので、あんまし驚かなかったかなぁ…。
館シリーズを読んだ人用って感じがします。
おもしろいっちゃ面白いけど、初挑戦がこれだと印象悪い(というかあんまし面白くない)かも…
これだけ読んで、館シリーズってこんなもん?つまらん!
とか思った人は、他の館ものも読みましょう。
そしたら、少しはこの作品の印象も変わってくるかも?
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『館』シリーズ最新作。前作発売から待っただけのことはありました。
『あの方』がもっと登場して欲しかったな…最後だけじゃなくて
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館シリーズ2部の1作め・下巻。まぁ、読んでてなんとなく真相が見えるひとは多いと思うけど。第1部おさらい+第2部イントロダクションって印象ですな。
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連載だから仕方がないかもしれないけど、『そのうち教える→教えてもらう前に薄々読者と主人公は気づく』が多すぎです。上下巻にしなくても、とまでは言いませんがもうちょっと薄い上下巻にできたと思う。内容は囁きシリーズノリも混じってファンなら楽しめる感じです。
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謎めいた住人たちと奇妙な儀式に彩られた妖の館で、ついに事件は勃発する。犯人の狂気はさらなる犠牲者を求め、物語は哀しくも凄絶な破局へと突き進む! 次々と起きる惨劇の背後に隠されたものとは何か?
【感想】
http://plaza.rakuten.co.jp/tarotadasuke/diary/200502170000/
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内容は、本格的な推理もの(探偵が謎解きをするようなもの)が好きな人にはあまり薦められないかな。館シリーズしか読んだことのない人は、同じ綾辻行人の、囁きシリーズや、最後の記憶を読んでおくと入りやすいでしょう。どちらかというと、作者VS読者といった感じの作品です。と、ここまでは表向きの話。実はすっごい手が込んでいて、メインの話の他にもいくつか(っていうか沢山)謎が潜んでます。そのすべてが最後に解明されているわけではないですが、きちんと読めばわかると思います。
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十角館や時計館のほどの衝撃や感嘆はないけれど、人形館のようながっかり感はない。館シリーズを最初から読んでいないと、楽しめないと思う。登場人物は現実味がないけれど、不思議な魅力に印象深い人が何人かいる。
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暗黒館終了。えー…とりあえず、がんばったね、綾辻!
館シリーズを延々読んできた人にとっては、色々と面白いこともあるのですが、果たして読んでない人はどうなんだろう? あんなことやこんなことを「そうだったのかー!」と思えなくても楽しい…のかな? 自分で読んでしまっているので、そのあたりは正確にジャッジできません。でも、とりあえずシリーズファンは読むと色々と楽しいです。
[2005/04/05読了]
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中盤で明かされる秘密は読者にも予想しやすい内容だったと思います。ここの部分をひたすら勿体ぶって教えてくれないのは作中の「私」同様にかなり焦らされました。しかし終盤の怒涛の展開、そしてそれを可能にするために緻密に絡み合わされたトリックは非常に素晴らしく評価がググッと上がりました。これで中だるみさえ無ければ時計館を越えれたかもしれませんね・・・惜しかったです。
亡びてしまつたのは 僕の心であつたろうか 亡びてしまつたのは 僕の夢であつたろうか 記憶といふものが もうまるでない 往来を歩きながら めまひがするやう
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そういう展開かとラストは驚く。難しい、わかりにくい。理解しようと努力した。で、うっすらとは理解した。文庫本で出ないかなぁ・・・
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男まみれの記憶喪失大会〜お肉もあるよ〜完結編。一人増えてちょっとお得。
玄児さんが幸せならなんでもいいです。