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紙の本

戦時下、国家のウソに騙されることなく生きた人びと

2004/09/04 11:50

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 寺子屋新書が創刊され、ナンバー001は斉藤貴男の『教育改革と新自由主義』だったが、その後も教育問題を中心に発行を続けている。
 本書は、ナンバー006。なぜか発行日2004年9月20日となっている???

 さて、『国家に抗した人びと』とのタイトルにあるように、本書は戦時下に戦争に反対したり、徴兵拒否を貫いたりした5人の生き様を描いている。
 海軍大佐・水野広徳、川柳人・鶴彬、翻訳家・北御門二郎、作家・中井英夫、歴史学者・家永三郎。教科書裁判で有名な家永三郎以外は本書でその具体的な存在を知った。

 5人のぞれぞれが独自の考えを持ちながらも、天皇制政府による戦争に反対し、それぞれの抵抗を試みた。翼賛体制になったもとでも、それに組することなく、自己の信念を貫いた。
 現代の私達が考えるほど簡単なことではない。それだけに、信念を貫き通した人びとに敬意を感じる。

 ただ家永三郎だけが少し違うようである。家永三郎は、戦時下の自らの反省のうえに戦争の惨禍を二度と起こさない決意をする。
 そして、憲政史上はじめての教科書裁判を起こす。教科書裁判は有名であり、この点で家永裁判は歴史に残る裁判である。

 本書では、天皇制政府の起こした戦争への言及もさることながら、国民、とりわけ少年少女へのマインドコントロールの役割を果たした教育勅語の問題点が指摘されている。
 憲法改悪と教育基本法改悪がセットになって論議されている今、戦争が何をもたらしたか、教育勅語によってつくられた思想がどんなものかを知ることは重要である。

 そして、日本政府の誤りに気づき行動した人びとがいたことを忘れてはならないだろう。
 いま再び日本政府は、「戦争のできる」国にするための憲法改悪を企んでいる。再び同じ道を進んではならない。今を生きる私達が、私たちの進む方向をきちんと考えなければならないだろう。

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2010/06/03 23:03

投稿元:ブクログ

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