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Zaps
Your
Psychosis
Really
Exepands
Ass!
これはほんと?でもジプレキサで太って悩んでる人って多いよね。
統合失調症を発症してから乏しいながらも病識得て病院へ辿り着くまでの過程を日記、インターネットから拾った精神病患者の書き込み、自身のイラストやスケッチなどと共に綴っています。
読んでるこっちが彼の妄想なのか真実なのか見極めがつきにくいと感じることがあり(共感できる思考だから)ぐいぐい入ってくる感覚が読んでて少ししんどかったです。
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統合失調症にかかった著者の実体験が赤裸々に語られている。途中で挿まれている著者のイラストの数々が、本書への理解を促進させる。主観的な体験が多く語られる中、客観的な説明や解釈も加えられているため、読みやすかった。
内容としては、患者本人はもちろん、その家族や友人、あるいは援助をする立場にある人の理解に役立つものになっていると思う。また、著者が家族や友人など、周囲の人に恵まれた温かい環境にあったことが読んでいてよく伝わってきた。言い換えると、いかに周囲の人のサポートが重要であるかということを感じさせられた。
医療関係者にとっても、統合失調症患者がどのような思いで受診し、治療に臨んでいるのかということ、その時に担当者(精神科医や臨床心理士)にどのような思いを抱くのかということを、1例(途中インターネット上の様々なコメントが掲載されているが)に過ぎないが、考えさせられるところがあるのではないだろうか。
これほどまで丁寧に語られた本は、統合失調症患者を理解するにはとても貴重な一冊だと思う。
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人の数だけ現実世界があり、目に見えるリアルかある。
それらの感覚やイメージか近ければ近いほど、お互いにとって安心感をもたらすこともある。
でもその“現実”が、時として本人をひどく苦しめ、世界にあるものすべてが突如敵となることもある。
統合失調症と診断されたアーティストが、発症から症状の進行、医師にかかり回復するまでの体験を飾らずニュートラルに書き、同じ病名のもとでなり振り構う余裕なく必死に毎日を生きる人たち・苦しむ人の近くに寄り添う人たちのメッセージと著者本人の作品を、コツコツとコラージュするように構成した一冊。
投薬による治療への不信感、強い副作用、それに伴う不安や猜疑心…
手記とメッセージから投げかけられる本質に迫ったストレートな言葉が胸を突く。
幸せとは何なのか。異常・正常って何だろう。
人間の本質や永遠のテーマを、内側から強く問う体験だと思う。
彼らにとっても周りの人にとっても、いま目に見えているもの全てが全世界でありリアルである。
回復以前の手記やメッセージには、それらへの絶対性と自分への不信感がない交ぜになった文章が目立つ。
それらの開きが大きくなるほど、世界は驚くほど儚くなるのだろう。
「精神を病んだことを懐かしむわけではない。違いは、ぼくが砂浜の波だったのが一粒の砂になったということだ。」
「つかみ合いの闘いをした挙句に解放するのだ。」
回復期に見られる文章は明るく落ち着いた印象のものが多く、同じ悩みを持つ人たちを力強く支えている。
そして最後に添えられた、誰も手を貸さず治療も助けもないまま自ら命を絶った兄を持つ妹からの、静かだが切実なメッセージは、いまこの瞬間苦しんでいる人、その周りの人、経験がない人、すべての人に、反転した世界からの冷たい“現実”を突きつけてくる。