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みんなの評価4.5
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評価内訳
2006/11/28 14:15
投稿元:
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プエルトリコ出身の女性作家の作品。はじめに執筆メモが記されているが、これは作品のあるテーマを明らかにしている。ラテンアメリカで歴史とはいかなるものか、そしてまたプエルトリコという土地の特異性は何かを考えると、この本は大変興味深い。誤植や誤訳と思われるところが少々見受けられるのは残念。
2009/09/26 01:44
プエルトリコの微妙な立場、それがひしひし伝わってくる連作中短編集。 いや、すごい作家だと思う。 バルガス=リョサとガルシア=マルケスを、具体的に言うと『ラ・カテドラルでの対話』と『百年の孤独』のいいとこどりをして、ぎゅっと凝縮したような作品。 歴史的な時間の流れと、様々な立場の人の異なる視点を導入し、立体的にプエルトリコの人々の微妙な心情、地域としての複雑な歴史、政治・経済的立場などなどを鮮やかに描き出している。読めば読むほどにプエルトリコの像が浮かび上がってくる。 そんでもって話も面白い。 あとがきによれば著者は実際にリョサの薫陶を受けているのだとか。さもありなん。 それを女性ならではの感性で洗練させているような印象。ぜひぜひ長編の邦訳も期待したいところ。 それにしても・・・女性は恐ろしい、どこの国でも(苦笑