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正直言って、話の展開についていけませんでした。
話の展開についていくのが精一杯で、推理なんてこれっぽっちも考えられなかったのです。
でも、心理学についてはいい勉強になったと思います。
…それが将来に役立つかどうか分かりませんけどね(笑)
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オベリストシリーズ第一作。
舞台は豪華客船。船内で行われるオークション中に起こる殺人事件。
第一章で事件が起こり、第二章からさっそく4人の心理学者による推理合戦が始まるというユニークな構成。
巻末には手がかり索引まであるという親切設計。
…なんだけど、今ひとつぱっとしないのは古さのせいだけではないだろう。
同時代のクリスティに比べ、認知度が低いのも納得というか。
せめて終盤がもう少し盛り上がれば…。
学生時代に心理学を学んだ方なら面白く読めるかも。
嘘発見機とか自由連想法とか、懐かしかったです。
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オベリストシリーズの1作目。
豪華客船のオークションイベントの最中に発生した停電。暗闇の中で響き渡る一発の銃声。非常灯が点ると、富豪のスミス氏が胸から血を流してテーブルに倒れていた。さらに検死の結果、スミス氏は銃声の直前に既に毒殺されていたことがわかり……。
4人の水理学者が次々と謎解きをしてみせる多重推理モノ。舞台は豪華客船、次々ともちあがる犯人候補、ネタ、設定的に私の好きな部類です。
ただ、たぶん今の世の中的には、作品全体的に盛り上がりに欠けるのと、各心理学者が提示する心理学の理論や道具(嘘発見器とか!)の時代錯誤感から評価が微妙になりがちなのも分かる。ひょっとすると当時はこれが衒学的だったのかもしれないが、私はこれをコメディだな、と思いながら読んでました。(特に、中盤以降の船長の反応を見ていくと、もはやコメディ映画のノリ…)
多重推理モノの難点は、最初の方に提示された推理は絶対外れてる事が読者としてはわかってて読まなきゃいけないので、作中、至極真面目に心理学の理論(しかも古くさい)を振りかざして推理を披露しても滑稽にしか写らなくなる…というのが本作を読んでてすごく体感できました。