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常識は常識じゃないんだ!!
これ読んでから、自分の考えを優先して決めるようになった。
世の中の普通がそうだからって、わたしは違う!ってな感じで。
常識は非常識かもしれないから。間違ったことかもしれないじゃん。惑わされてはダメなんです!
だから、自分の心に従う。
世の中の普通が怖いと思った。
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入門書。
日本人著者以外の、ヨーロッパの人間が書いた魔女裁判概略が読みたかったので、ちょうどよかった。
地域研究が思ったより充実している。130ページもないので、「思ったより」である。
参考文献も和訳してあるのはとてもありがたい。日本語文献案内のページもある点でも、立派な「魔女狩り」入門書。
色んな視点から見てるので、魔女についてもっと知りたいという人にもおすすめ。文章もわかりにくくない。
本が軽いのって素敵。持ち運びも楽、読むとき肩がこらない。
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魔女について、そして魔女狩りについて、歴史に基づき客観的に考察している本。
今でこそファンタジーの象徴だけれど、昔の人々は心から魔女の存在を信じ、恐れ、あるいは畏怖し敬ったりもした。
賢者や知識人、娼婦や人を誘惑するものなど、大衆から浮いた存在を魔女と呼ぶ傾向があったようだ。彼ら彼女らを異端としたのは、宗教の派閥抗争による策略だという説もあれば、女性の権威失墜をもくろんだという説、社会不安の矛先が魔女に向かったという説など様々ある。
多分、それらが総じて魔女狩りの悲劇がおきてしまったんだろうな(´・ω・`)
結局、魔女狩りが収束したのは、産業革命によって人々がそういった「あいまいなもの」を信じなくなったためという説が有力らしい。
かつて信じられていたドワーフや妖精の存在が、産業革命によって大衆の価値観に科学技術の尺度が加わり、人々の心から消滅した。
もう風の音や森のざわめきを聞いて、巨人やらピクシーを思い浮かべる人もいないのだろう、と。
なんだか少し寂しいかな。
大河をつかむようなスケールの大きな話で、少しつかめない感がも否めません。でも、とても興味深く面白い本だと思います。
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ヨーロッパ全土を魔女狩りの嵐が吹き荒れたのかと思っていたけれど、けっこうその土地の領主によって違うことがわかった。
しかも教皇庁も最初は魔女なんてちょっと眉唾っぽいな、と思ってた空気だったのね。
マレウス・マルフィカルム(魔女(へ)の鉄槌)も、どっちかというとトンデモ本扱いだったのが、いつの間にやら教皇庁推薦図書みたいな誤解され方をしてエスカレートしてく…『フーコーの振り子』的ドラマがあったのかなぁと思った。
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元々歴史が苦手でヨーロッパ史も
全く知らなかったので入門とはいえ
とっつきにくかった。
衝撃的だったことは今から500-600年前、
ヨーロッパでは、
悪魔がいること、
魔女が悪魔と契約すること、
魔女が空を飛ぶこと、
魔術を使って災いを起こすことが
本当のこととして信じられていたこと。
空を飛んでいる姿を見た人など
一人もいないはずなのに。
とはいえ現代でも思い込んでいる常識や嘘があるかもしれないと思うと怖い。
また、多くの魔女が50-70歳の女性で
さらに貧しかったという記述などから
魔女の宅急便のような魔女ではなく、
白雪姫に出てくるような魔女が
実際の魔女のイメージに近いのだと思った。
魔女とはなんだったのかについて
明確な答えは結局不明のようだが、
女性差別であったり、
弱い立場の人が周囲をびびらせるために魔女のフリをしていたり、
世の中が乱れて人々が不安に陥る中で無理やり原因を作ることで安心するというようなことは
なんとなくありそうだと理解できた。
4万人近く処刑されたということは許せないが。
それも火あぶりで。。
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魔女裁判が何万件も各地で起こっていたけどもっと他にすることなかったのか
魔女や悪魔を勝手に決めつけていろんな災いをそのせいにする人間のその性質こそが悪魔すぎて怖い