紙の本
北アメリカのロッキー山脈に伝わる話をもとに書かれた少年とそり犬の美しくも悲しい物語です。
2004/11/02 14:05
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投稿者:エーミール - この投稿者のレビュー一覧を見る
字も大きいし、厚さもうすいのですが、とても感動的でエッセンスがぎゅっとつまっているような本です。
少年ウィリーは10歳です。おじいさんと一緒に住んでいます。おじいさんは農場を持っていて、そこから取れた作物を収穫して出荷して暮らしていました。ところがある日、おじいさんが朝起きてきませんでした。身動きもせず、口もきけないようです。お医者さんに診てもらうと、体はどこもわるくないけれど、ひどい悩みのせいで、動けなくなってしまったのだろうということでした。ジャガイモの収穫の時期でした。ウィリーは、愛犬サーチライトとともにジャガイモの収穫作業やりおえます。おじいさんの悩みは、税金でした。税金をずっと払っていなかったので、まとめて払わなければ農場を取り上げられてしまうのです。ウィリーは考えました。そして賞金をもらおうと犬ぞりレースに挑戦することにします。勝たなければやっとためたお金で払った参加費もむだになってしまうし、農場も手放さなくてはなりません。ウィリーは必死でした。サーチライトはウィリーが生まれた年に飼い始めた犬で10歳です。もう若くはありません。でも、勝つために練習を重ねます。今年のレースには、一度も負けたことの無い、山の巨人といわれる先住民ストーン・フォックスが参加するのです。そして、犬ぞリレースの日がやってきました。
どうなるのかと切ない気持ちになりながらも読み進んでいってしまって、やめられなくなる本です。犬好きの人はサーチライトに心引かれることでしょう。
<図書館の学校・児童書選書委員会>
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今年の課題図書。いやー泣けるねぇ。アメリカ版「フランダースの犬」ってかんじか?もっと細かく書き込むことも出来そうな題材ですね。
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児童書(小学中学年向き) ウィリーはおじいさんと二人で、小さな農場にジャガイモをつくって暮らしている。ところがおじいさんが病気になり、愛犬サーチライトと世話をする。
ある日、税務官がやってきて税金の滞納を理由に、大事な農場を取り上げると言う。そんなときウィリーは、全国犬ぞりレースのポスターを目にする。賞金は500ドル、1頭でも参加できる。ウィリーはまわりの反対を押し切ってサーチライトとレースに出る決心をする。そしてレース当日。強敵は山の巨人ストーン・フォックス、負け知らずの先住民だ。作戦どおりカーブの多い前半でリードしたウィリーは、スピード勝負の後半、5頭の犬がひくストーン・フォックスと激しいデッドヒートになる。ありったけの力をふりしぼって走るサーチライトだが、ゴールを目前にもんどりうってたおれ、ウィリーはそりごと投げ出される……。ロッキー山脈に伝わる伝説をもとにした感動の作品です。
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おじいさんと二人暮らしのウィリー。ある朝突然おじいさんは動くことも話すこともできなくります。おじいさんは500ドルもの税金が払えなくて生きる気力をなくしてしまったのです。それを知ったウィリーは、犬ぞりレースにでることに・・・。最後が切なすぎ。犬のサーチライトが死んじゃうなんて!パトラッシュを重ねてしましたました。
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病気になったおじいさんの世話と農場の仕事と学校と‥
男の子ががんばり
税金未納の500ドルのために
犬ぞりレースに出る話
おじいさんはなんで税金払わなかった(払えなかった??)のかなー
男の子がけなげすぎる><
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何度読んでも泣いてしまう。
2年生に毎週少しづつ読んであげるのにぴったりと思ったんだけど、最後の数ページがどうしても泣いてしまう。泣かなくなるまでは読んではいけないと思うので、何度も練習してるんだけど、どうしても泣いてしまう。
残念だけど、今年は時間切れでお蔵入り…
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さ、サーチライトー!!!
誰も悪い人はいない…強いて言えば、税金滞納してたおじいさんは結構なアウトロー。そもそも破綻した経営だったんだな…何があったか知らんけど。そうまでしてでも秘密裏にウィリーの学費を貯めたかったのだろうか。その心労が祟って倒れてしまったが…。
原題がそうであったように、真の主人公は先住民ストーン・フォックスさん。いぬ好きに悪いやつはいねえよ…。
断捨離中に出てきた、一度も読んだ覚えがない本だったが、読んでる最中に「青少年読書感想文全国コンクール」の応募ハガキが出てきた。
子どもはこれを読んで何を書くというのだろうか。読了後は悲しくて、とてもモヤモヤしたような、ショックを受けている。途中も危なっかしくて、これはどうせハッピーエンドと分かってるから読めるやつ…とか思ってたらまさかの…。ご老体の大型犬に無理させるのはやめたげて…。
ウィリーは良くも悪くも、子どもだ。その危なかしさを最後まで止める大人もいなかったのが、何とも。差し引き450ドル手に入れて(あれ? 借金返しきれないし大学も行けないな?)同じ日に生まれた自分の半身とも言える愛犬を失ったとしても、おもいでの農場を売り払って新しい生活をはじめるにしても、少年は嫌でも大人になっていくのだと思う。幼年期の何かを失うことで成長するということなのか。
「でもね、税金だけは、好きでもきらいでも、はらわなきゃいけないの。」