紙の本
他に類を見ないグルメ本
2021/06/27 19:26
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投稿者:三河っ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
釣り場で忌み嫌われる外道にスポットライトを当てた一冊です。他の釣り本とは一線を画す前衛的な内容です。再販希望!
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釣りの本命どころか、針にかかっても持ち帰られることすらない外道たちを、あらゆる手段で食べ尽くし成仏させまくる本。外道といっても、見てくれの割に美味いというベラやエソなどは聞いたことはあるが、しまいにはヒトデとアメフラシのフルコースにまでたどり着いてしまう。
なんてことのない文章だが、臭いやら苦味やら生臭さやら割り切れない食感の描写が妙に達者なもので、なかなか一気に読みきれなかったり。
「大抵の生き物は唐揚げにすれば大丈夫」の一言がやけにクールだ。
しかし毎回調理に借り出される板さんは相当イイ腕なんだろうなあ。(ナイトスクープ順レギュラーの林先生を彷彿とさせます)中には「一度食ってみたい!」と思うものもあります。
本命魚以上に外道は地方色豊かなので、まずお目にかかれない魚などもいるけれど、釣りする人、釣った魚を毎度毎度料理する人には楽しく読める。釣りグルメの極北本。
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たいていの釣り人は、何らかのターゲットに絞って魚を狙います。その「本命」の魚は、
時にはタイであったり、ヒラメであったり。しかし狙ってないのに釣れてしまう魚がいます。
往々にして、むしろそっちの方ばかり釣れてしまうのです。釣り人はそれを「外道」と呼び、
勝手に魚のヒエラルキーの下層に位置付け、忌み嫌います。そんな煮ても焼いても食えぬ
(と思われがちな)「外道」を、煮たり焼いたり、時にはナマで食ってやろうじゃないか。
そこにはもしかして「食べる」ということを通じてヒエラルキーの逆転があるんじゃないのか?
そんな本です。
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ひさびさに★★★だ。
いい本読んだなあ。
どうでもいい魚を食べまくる。食べてみたら実はおいしいというのもあるけど、やっぱりまずい。
いいおっさん(しかも見た目はかなりパッとしない)が、あほみたいなことを一生懸命やっている。楽しそう。
なぜか荻野アンナまででてくるし。で、荻野アンナがヒトデとアメフラシを食べていて、感想も身も蓋もないし。
いやあ、世の中面白い本があるものだなあ。