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(305)踊りを舞うような、洗練された運動にしか、美を見つけられない。人を愛することを忘れて、自分を生かすことを忘れて、知ることも、思い出すことも、雲の上に忘れてきてしまうのだ。
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戦闘機。空の上。キルドレ。描写は細かいのに、説明が極端に少ない。
根拠も理由もないけれど、事実がそこに確かにある。そんな小説でした、スカイクロラシリーズ。
あれこれと自分の中で理由付けをしながら裏まで読むのも面白いし、空の上の爽快感だけさらっと味わうのもまた良し。
よくわからないけどなんだか気になる…とシリーズ全5巻制覇してみたものの、すっきりすることなく気になるまま終わってしまいました。
でもそれがまた魅力。なんだかわからないけど大好きな小説です。
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読み進めるうちに徐々にここがどういう世界であるのかを把握する。読了するころには主人公のポエティックな一人称が納得できる。「クロラ」はニュアンスとしては「這いずるもの」というよりは検索ボットのような無機質なものなのではないかとか思ったり。ミステリィでは全然ないのだけれども、手法がミステリィっぽい(気がした)
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冷め切ったキルドレのクサナギはホントは一番大人に近い気がする。
泣く事を忘れた僕はその溜め込んだ水分の重みで飛べなくなったのか・・・。
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好き嫌いが分れるであろう作品。
シリーズを通してずっとこんな感じ。
個人的には澄んでる感じの文章に癒される。
◆
僕は、思い出す。密封されたクリア・アクリル。
足元には海水。周期の長い波。
夜空のパノラマを、僕は一晩中見ていたんだ。
機体は波に揺れて、まるで揺り籠のようだった。
そう、僕は子供なのだ。そして、これは棺桶。
久しぶりに、「悲しい」を思い出して、僕の目から水が滲み出た。
とても珍しいから、僕は思わず笑ってしまった。
どうしてコクピットを開けなかったかって?
たぶん、死ぬときは、何かに包まれていたかったのだ。
生まれたときのように。そんな死に方が、僕の憧れだから。
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04/03/08
押井守監督が今夏、映画化するということで読んでみた。
捲るといきなりサリンジャーの引用。
攻殻機動隊といい、押井さんとサリンジャーの相性どんだけいいんだと。
攻殻機動隊S.A.C.は正確には神山健治監督の作品だし、攻殻機動隊の原作は士郎正宗さんだし、同じようにスカイ・クロラは森 博嗣さんの作品で映画の脚本は伊藤ちひろさんということだが、かえってその距離感が押井守というひとを語っているような気がする。
肝心の内容はというと、永遠に大人にならないキルドレの存在理由を通して、それは人間の存在理由を問うている。子供にとって、大人というのは別の生き物でいつ自分がそうなるかなんて分からないし、想像もつかない。だいたい、大人に変わる瞬間とか、そもそも大人ってなんだって話になるとキルドレというのは架空の存在というよりはプラトンのいうところのイデアであったり、ヘーゲルの絶対精神とかそういう象徴なのかなぁと。
浅くてすいません。
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こんな小説が書けたらなーという理想。
専門用語やら、その世界の言葉や世界観が、イチイチ説明しなくても伝わる空気が素敵。
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何となく引き込まれなかった。。。
口コミ見るとみんな高評価なのに↓
途中何度も読むのをやめようか?と自問自答しながら2週間もかかってしまった
自分の入りきれない世界だったからなのか??
いまいち森 博嗣の作品に入り込めない自分がいる
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生きるとは、戦うとは、自分とは何か?
そもそも理由が必要なのか?
ずーっと頭の中を哀しい歌と戦闘機のエンジン音が漂っていて、夢にまで見てしまいました。
哀しいけれど、夢の中の空は綺麗でした。
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僕は戦闘機のパイロット。飛行機に乗るのが日常、人を殺すのが仕事。二人の人間を殺した手でボウリングもすれば、ハンバーガも食べる。戦争がショーとして成立する世界に生み出された大人にならない子供―戦争を仕事に永遠を生きる子供たちの寓話。
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青色すきーにはたまらない表紙!
色々この作品は書籍でてますが、
文庫版が一番好きです。
2008年08月に映画化!
今から楽しみです。
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発売時にハードカバーで読んだけど、映画化に伴い再読。やっぱり素晴らしかった。嘘の言葉がないというか。戦闘機に乗ることが生きることで、ただ、生きている。おしくらまんじゅう、っていう表現が特に心に残ったな。押し出す相手に直接触れなくとも、自分が生き残るために圧しただけ、っていう。
再読で、クリタ→カンナミって解釈をしたけど、合ってる?どうやら時系列的にはスカイクロラがシリーズ最終巻らしいので、今ではそう思えるんだけども。初読時は、空を飛んでいるときの描写や、キルドレたちが物思う描写にうっとりしすぎて、大筋が掴みきれてなかったんだよな…。
とにかく、大好き。何度でも読める。関連でナインストーリーズもそろそろ読みたい。
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そういえばこれだけ文庫版なのな。
初めて読んでからかなり時間が経っているけど
自分の中ではまだ、消化できない。
いつでも読み返したくなる。
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スカイ・クロラシリーズ最終巻にして最初の本。
著者曰く一冊だけ読みたいなら本書を、シリーズ通して読むつもりなら
ナ・バ・テアから読むことを勧めるとのことです。
今夏、押井守監督作品として映画化が決定しています。
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『海の中へ堕ちていく』
鮮やかな蒼・艶やかな蒼・優しい蒼・冷たい蒼・美しい蒼・子供達・世界の果てまで飛べるといいね。