紙の本
こどもを救うのは学校でもなく、親でもなく、大人だ!
2004/12/24 11:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:てる - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年も、こどもが被害者、または加害者となる「言うに耐えないような事件」が多かった…
本当にやるせなくなる。そして、人々はその原因を探し出そうとする。「学校が悪い」、「親の教育がなっていない」、「先生が悪い」、「悪い大人をもっと取り締まれ」などなど外に原因を求めようとする。「ケータイ&ネット」というのもそのひとつだ。
しかし、本当にそうなのだろうか。原因は「外」にあるのだろうか。誰もが自分以外に原因を求めようとしている。
私は、これらの原因を、「大人」に求めたい。大人とは単に「成人」のことではない。この地球に「こども」より先に生まれ、今のこどもの世の中を作ってきた人たちである。
「大人」たちへ、もっと真剣に考えようではないか。責任はすべて我々「大人」にある。「先生」や「親」にだけあるのではない。
…と少し大上段に構えてしまったが、この本は結構、「いけて」ます。
こどもを救うためには、現代を「大人」がどのように見ることが必要か、という点について、核心をついています。また、逆に我々は何にだまされてきたのか、何に邪魔されて核心に到達できていないのかあたりも、説明しています。そういう意味で、こどもにこれからネットやケータイを使わせようと考えている「大人」にはぜひ、読んでおいてもらいたいです。
「先生」も「お母さん」も「お父さん」もぜひ読んでくださいね。
本当、この本は、こどもに「ケータイ」、「ネット」を与えようとしている「大人」の必須の本だとおもいますので、絶対お勧めです。
投稿元:
レビューを見る
コミュニケーションの一部として、ネットや携帯を当たり前のように使う若者たち。その依存性について書いてある。ただ、依存から抜け出す方法までは書かれておらず、問題指摘にとどまっている。ネットやテレビで電子脳になるといわれているが、本当かどうかは疑わしいということを指摘しているのは印象的だった。
投稿元:
レビューを見る
ネットリテラシー、ケータイリテラシー、インターネットや携帯電話を与えるなら親子で学ぶ必要があると思う。
投稿元:
レビューを見る
人と人の間に輪を作り、人と人の間に壁を作る、インターネットや携帯電話。もちろん人間は輪や壁なしには生きられない。悲劇はもともと人間の内面、さらに輪や壁の内側にあり、ネットやケータイはそれを増幅・加速する。本書はネットでつながり、ネットで囲い込まれる少年少女たちの心理を現場から伝えるレポートである。悲劇の着信音は鳴りやみそうもないが、その音量や回数は減らせるかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
最近、巷では「少女」というキーワードとともに、「ネット」「ケータイ」というキーワードがどうも、新聞でいう社会面の記事には氾濫しているような気がする。というか、その通りなのであろう。 そこで、やはり社会の動向を逐一チェックしておきたい私にとっては、その全容解明とまではいかなくても、現実にその一端にでも関わっておく必要があるし、その断片とやらに自覚的でなくてはならない。そんな中で、拾った。香山リカはどうしても若者が好きなようである。 おばさんだって、必死で精神科医として、若者気分でいたいのである。
投稿元:
レビューを見る
読む前から、きっと結論は出ないんだろうなーと思っていたので、特に期待はずれではありませんでした。でも読むのです。
投稿元:
レビューを見る
小学生からインターネットで遊んでいる身としてはつまらない本で、インターネットが当たり前の平成生まれにはさらにつまらないかも。この本が発売された2004年って・・うちは当時高校生でした。当時読んだとしても、どこか古臭い印象は否めなかったと思う。こういう言い方もあれですけど、特に驚くようなことは書かれておらず、今更何当たり前のこと言ってんのっていう気分に・・。中高生時代にケータいというものがなかった世代人向けの本。
投稿元:
レビューを見る
考察・インタビュー・アドバイスなどがわかりやすく書いてあります。子供の頃に、ネットやケータイがなかった大人・保護者向け。どうぞ、今日のネット事情を知ってください。
ただ、平成生まれとしては、つまらなかった。
投稿元:
レビューを見る
大人になんかわかりっこない。そこが少女の「唯一の居場所」だった。かつてはネット姫だったからその気持ちわからなくもない。大人たちよ、外形で悲観することなかれ、本質を見よ。(2009.12.9)
投稿元:
レビューを見る
09013
タイトルがイマ風だね。「話が聞けない男、地図が読めない女」「金持ち父さん、貧乏父さん」みたいに。
投稿元:
レビューを見る
ブログにレビューを書きました。
http://yo-shi.cocolog-nifty.com/honyomi/2004/12/post_f40b.html
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
少年犯罪が起こるたび、ネットやケータイが悪玉にされる。
だが、今やそれらの機器が子どもにとって「唯一の居場所」であり、「自己の鏡」とさえなっている。
大人はどう接するべきか。
[ 目次 ]
1章 あまりにもアナログな、デジタル機器(佐世保事件の衝撃―犯人はネットとカッターナイフ? 小六少女監禁事件―ケータイが子どもを悪に巻き込む? ほか)
2章 学者とメディアを疑え!(ジャーナリズムの目―新聞、雑誌、テレビは右往左往 学者の目―研究者の実情は“言ったもん勝ち” ほか)
3章 電脳世界の恐るべき子どもたち(中二「菜摘」のほんとうの生活 小六「かすみ」の生活 ほか)
4章 学校が教えられないネット世界(増加するトラブル フィルタリングソフトの現状 ほか)
提言 王子と姫を護るヒント(ジャーナリスト・森健の提言 精神科医・香山リカの提言)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
(「BOOK」データベースより)
少年犯罪が起こるたび、ネットやケータイが悪玉にされる。だが、今やそれらの機器が子どもにとって「唯一の居場所」であり、「自己の鏡」とさえなっている。大人はどう接するべきか。
投稿元:
レビューを見る
子どもが小学校に上がるので、読んでみた。
だいぶ古い本だけど、今も変らないところがあるように思える。
ルール決めを考えておいたほうが良さそうっだなぁ
投稿元:
レビューを見る
当たり前と言えば当たり前の内容。
むしろ、自分自身が携帯・ネット世代なので、
きちんとした使い方を身に着けて、教えられるくらいに
ならねばと思う。
人間は、概して環境変化には対応できる生物なので、
新しいものがでてきて、それが世の中の主流になるので
あればどんどん適応していくのだと思う。
そしてその過程でちょうどよい付き合い方を学んでいく
しかないと思う。