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この喪失感。物事に、自分から区切りをつけるってことはとても難しいことだと思う。そういう意味で私がこの本を読み解くにはまだ若すぎたし、もっと年をとってからまた読みたいと思った。今読んでも十分面白かったことには違いありませんが。鼠…。
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「多かれ少なかれ、誰もが自分のシステムに従って生き始めていた。それが僕のと違いすぎると腹が立つし、似すぎていると悲しくなる。それだけのことだ。」
すごく印象に残った文章。
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レポートやらテストやらで久しぶりに本読みました。「私には何もないわ」「失くさずにすむ」でもそろそろもうすこしスピードの速い物語よみたいかも…
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『風の歌を聴け』の続編。三部作の二番目。
鼠の物語と「僕」の物語は並行して描かれている。
村上春樹の小説は脳に気持ちいい。
ピンボール・マシーンの「スペースシップ」ってマインスイーパーと同じようにPCに最初から入っていたりするペンボールゲームと同じなのだろうか。
「あなたがピンボール・マシーンから得るものは殆ど何もない。数値に置き換えられたプライドだけだ。失うものは実にいっぱいある。歴代大統領の銅像が全部建てられるくらいの銅貨と(もっともあなたにリチャード・M・ニクソンの銅像を建てる気があればのことだが)、取り返すことのできぬ貴重な時間だ。
あなたがピンボール・マシーンの前で孤独な消耗をつづけているあいだに、あるものはプルーストを読みつづけているかもしれない。」
「さあ考えろ、と鼠は自らに言いきかせる、逃げてないで考えろよ、二十五歳……、少しは考えてもいい歳だ。十二歳の男の子が二人寄った歳だぜ、お前にそれだけの値打ちがあるかい?ないね、一人分だってない。ピックルスの空瓶につめこまれた蟻の巣ほどの値打ちもない。……よせよ、下らないメタフォルはもう沢山だ。何の役にも立たない。考えろ、お前は何処かで間違ったんだ。思い出せよ。……わかるもんか。」
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とにかく、双子の姉妹が印象的。
ピンボールマシーンを街中で見かけると必ずこの本を思い出してしまうwww
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双子が好き。ピンボールマシンやりたくなる。村上春樹は作中に出てくる描写がすごすぎて、それをしたくてたまらなくなる。ねじまき鳥クロニクルを読むとついスパゲッティゆでちゃったり。そういうのってすごい。
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『風の歌を聴け』に続く、三部作(もっとも、四作目出てるけど)のうちの第二部。
「あなたは二十歳のころ何をしてたの?」
「女の子に夢中だったよ」
そんな時代が誰にでもあり、そしてそんな時代を甘酸っぱく思い出す日が必ず万人にやってくる、そんなことを思い知らされる一冊。
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配電盤がなくなったかのように進むべき方向を見失った2人の話。けだるさの中で双子と暮らしたり、ピンボール台に固執したり、ビールを飲んだり。だけどそれにも終わりが来て、喪失感と共に終わる。これが青春なんだろうか?
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「僕と鼠もの」シリーズ第二作目。<僕>と<鼠>の話が交互に語られる。本の内容を一つにまとめることは難しい。多彩で特異な比喩表現が多かった。
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少し時間がかかりましたが、読みました。
青春3部作といわれる作品の2作品目。
悪くない。
僕は前作『風の歌を聴け』の方が好きだが、やはり今作も悪くない。
いくつか感じたことはあるが、前作よりも文章に厚みが増している気がした。
成長と言うものだろうか。
だが、悪く言えばデビュー作ほどのテンポの良さ、軽さ、心地よさが若干失われた感じがした。
それでも比喩表現は誰にもマネ出来ないすごさがあるし、相変わらず台詞一つ一つが機知に富んでいる。
さらに一つ驚きだったのが、ジェイが鼠に
「ゆっくり歩け、そしてたっぷり水を飲め」
と言う場面がある。
僕が村上春樹の原点から読む必要があると感じた作品『アフターダーク』で
「ゆっくり歩け、たくさん水を飲め」
という言葉が出てくる。
つながっていないか?
何かあるのではないか。
もう一回読み返してみようか。
3部作完結となる『羊をめぐる冒険(上下)』を読んだらゆっくり考えよう。
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糸を手繰り寄せていくような話。ダンス・ダンス・ダンスに続く配電盤や、その後にも登場する双子。鼠とジェイ。ピンボール。ゆったりとした空気の中を過ぎ去っていく雰囲気。
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コーヒーをいれるのが上手な双子の姉妹と一緒に生活をする僕とジェイズバーでビールを飲み続ける鼠の話。
満足度は1。
ピンボールというものが実感することがでいない世代だからなのか、感情移入することは容易ではない。
村上春樹の作品には、清濁併せ呑むことができるのになぁ。
イマヌエル・カント(Immanuel Kant)の『純粋理性批判』
哲学の義務は、誤解から生じたまやかしを除くこと
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「風の歌を聴け」の続編。鼠が気になる。
やっぱり面白い。
ビールを飲みながらピンボールがしたくなる。
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僕と鼠のエピソードが織り成すように一節ずつ描かれている。僕とスペースシップ(ピンボール)、鼠と彼女との出会い、自己変革、別れという共通のテーマをもとに書かれているように感じました。
オ―ソドックスだけど、麻薬のような特徴を持っているスペースシップは、僕にとっては
直子であった。ここで、ピンボールは、自己変革の象徴であり、そこには自己との対話がある。しかし、その一方で、変革というものは連続性の中にあるものではないのかもしれない。分析や表現といった連続性のなかにあるものではなく、ある時、なにかが変わり、包括的なものも変質をとげているものではないかと思う。
僕は、このようなピンボールで、彼女(直子)への思いを受け入れられるものへと「変革」をしたのではないかと思う。
一方、鼠は、彼女との出会いで自分との向かい合うきっかけをえる一方で、別れることで自分を変革しようと試みようとしている。
まだまだ、考えることができるのだろうが、それはまたの機会に譲ろうと思います。僕と鼠の共通項と対称点に注目しながら読むと次はいいのではないかと自分に言い聞かせてみる。
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この独特の心地よい物語の解りにくさ加減はおそらく確信犯だと僕は思っている。まず時間軸が曖昧だし、場面展開の置き方もとても個性的だと思う。よって往来の日本の小説(あくまで僕が読んだ数少ない)に慣れてる場合解りにくい、という感想がうまれるのだろう。しかし僕は何故楽しく読めるのかという理由も自分なりに理解できているので問題は無い。