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まさか美容院にいる間に読了できるとは!そりゃ、7時間もいたんじゃね・・・。感想。目次の各タイトルが面白い。「僕」が執着する彼女の耳。耳ひとつで話をここまで引っ張るとは!一体どんな耳なのか見てみたいものだ。他の著書にも出てくる鼠や羊のことが書いてあったのが興味深かったけれど(順番に読まなかったせいで)時系列がわからなくなってしまった。「僕」と黒服の男との会話は、ちょっと私には難しい内容でつまらなく感じた部分も。時々出てくる村上節というか、ユーモアを感じさせる文章がいい。よくこういう表現を思いつくよなぁ。
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「風の歌を聴け」などに続く作品。
3部目。
ワタシはいきなりこれから読んだけど違和感無く読めたし、楽しめた。
順序だてた方が解りやすいけど単純に楽しめたし好き。
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青春三部作の完結編。前二作に比べ、雰囲気も主人公自体もとっつきやすくなっています。ダンス…への伏線が多いですね。
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前作・前々作で流れたゆるやかな時間はこの作品ではあまり重要視されていない。しっかりとした話の筋があり、早い速度で物語は転がっていく。ストーリーだけ取るとサスペンスタッチのように見えるが内容はそれほど重くなく、“僕”が今まで暮らしていた社会性の薄い世界に権力者の現実的で社会的な都合が絡むことで、今までに無いほど“僕”は動き回る。どちらかというと情緒よりも話の筋に目が行ってしまうような内容になっている
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「海辺のカフカ」に続いて当たりでした!面白かったです。彼の作品は不条理な出来事がおおいので、そういうものにこだわらず、ああ、こういうこともあるんだなぁ〜というカンジで読みましょう。
常識とか現実とかいうものさしでこの小説をはかること自体が無謀なのです。
題名の通り「羊」をめぐって主人公は冒険を始めるわけですが・・・・耳のステキな彼女の存在がちょっと惜しいなぁと。あれだけ謎めいた彼女だったのに、最後はあっけない幕引き。彼女がいた意味って・・・。前半はとても事件の核に関係ありそうにみえたのにな〜。
それよりも、この小説は「風の歌を聴け」三部作の最後の作品になるわけです。わしはその最後の作品からよんでしまったわけで・・・。順番が逆になってしまいました。
でも、逆に「ああ、あれはこういうことだったのか」と、前作品を読むことで「羊〜」の内容をより深く理解できたりすると思うので、時には逆に読むのもいいかと。
「スプートニクの恋人」みたいに最後の最後でなんでやねーーーーん!という終わり方じゃなかったのが救われました。今回のラストはよかったっ!鼠君、よくやったYO。
なんか、村上春樹の小説で最後が明るい幸福で終わるとがっかりしませんか?(わしだけ?)
村上春樹氏の話は、主人公の心の中の語りがほとんどを占めますね。自分の心の動的・静的な出来事が外界とのわずかな接触で展開される。主人公は多弁だけど、それはあくまで心の中のことで、第三者からするとずっと静止して変化がないように見えてるかも。
村上氏の書く主人公達は、意識の内を冒険しつづけている。
自己の世界が広大なために、他人との距離が常人より遠い主人公。孤独だけどそれに不満はない。虚無感が強いだけ。
こういう主人公が多いなぁと思ったわけですYO。
こういう虚無感の強い青年、少年が、自殺や逃避をすることなく最後は生きること、社会に残ることを選択するところがわしの村上氏の小説を好きなところ。
「俺のことなんか誰も理解できない。だったら世界が氏ね!」とか「私は一人この世界からいなくなりたいの・・・」とかじゃなくて、最後はいつも「なんとかなるよ」みたいにほんわか明るく終わる。輝かしい前途があるわけではないですが、それでもこの世界に残る主人公に村上氏のまじめさを感じる。わしが勝手に感じているだけですけど・・・。
まあいろいろわけわからんこと書きましたが、面白いよ村上春樹!
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これは初めてまともに読んだ本であり、本の面白さを知るきっかけになった本である。村上春樹は表現が細かいので、ひとつひとつに固執して読むと大変。しかも内容がわかりづらく、正面から構えて読んでも理解しづらい。僕は、彼の世界観を楽しむことを主として読んでいる。小難しいことは分からないが、彼の描き出す不思議で、ダークで、食べ物がおいしそうな世界はひきつける力を持っている。世界観を楽しむだけでも十分いける。
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好きな人に紹介してもらい、なんとなく読んでいるうちにドンドン本の世界に引き込まれ、のめりこんでいきました。
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主人公の親友「鼠」は、失われた青春そのものの象徴のような気がする。「ノルウェイの森」と同じぐらい、数限りなく読み返した本。
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青春3部作完結編。といっても、前の2作と違って筋があってしっかり話が進んでいくという感じ。それにしても、食べ物の描写が素敵だわー
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完全に読む順番間違ってる私としては、「あー、ダンス〜はこういう事でしたか!」っていう状態で読んでました・・。とにかく、全部もう一度順番に読むとしよ。それも楽し。
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第3作目。長編小説。「僕」と「ねずみ」が30歳になりお互い自立した生活を営んでいた。そこで二人は再び相まみえるかと思いきや「ねずみ」とは会えない。
ねずみの深い心の底にある苦悩は前二作以上にクローズアップされる。
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言わずと知れた村上初期三部作の三作目。 29歳の「僕」は多くのものを失い、自分自身を擦り減らせてきた。
そんな疲労と諦めの中にじっとしている彼が周囲の思惑に動かされていく。
そして辿り着いた場所に待っていたのは、青春の終わりだ。
上巻は「彼はどのようにして動く羽目になったのか」を描いている。
言うなれば、日常に留まろうという彼の意思と、周囲の思惑の駆け引き。
それが淡々とした奇妙な会話をもって、描かれていく。
『「たぶん」と彼女は微笑んだ。「あなたには本当に何もわかってないのね」』
(文庫版 P.71 L4)
初期春樹のリリシズムを、文体に留まらずストーリー・テーマにまで高めた、
純文学として極めて完成度の高い作品。
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はじめて読んだときは思いっきりダウナーな気持ちになった。でも何度も読むたびに違う発見がある。いるかホテルってけっきょく何? 脳? とか、いろんなことを考える。小説としての完成度ではこれ以上のものは他にもあるけど、「好き」度ではいまだに村上作品中ナンバーワン。
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現実的なくだりと非現実的なくだりとの繋ぎが凄くスムーズ。上巻の前半が、私は少し入り込みにくかったかな。直喩はさすがに上手いけれど、多すぎて全体的に見ると余り強調されている部分が無いように感じました。それでも練りこまれたストーリーは面白く、わたし好みのエンディングでした。
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2006.07.16
まだ上だけど、混乱。
なんなんだこれは。映画みたいなセリフ。意味がわからなくてぼんやりしてて無駄が多い。のに、考えられてる。たぶんこういう本を書ける人は他にいないんだろうな。なんか悔しい。