紙の本
死で人生は終わるつながりは終わらない
2005/01/16 15:58
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:山田祐司 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私の仕事は、病院で、人の死を看取ること。人生の最後を、輝かせるために、支えること。そして、その方が亡くなった後に、決まって、ご遺族に伝えるのは、「あなた方の、大切な方の亡骸は、この世から旅立ってゆかれましたが、あなた方の大切な方が、残していってくださった、思い出は、私たちの心から消え去ることはありません。私たちは、これからも、その思い出を大切にして、時間を過ごしてゆきたいと思っています。」という言葉。
前作の、モリー先生との火曜日では、いかに死ぬかを学べば、いかに生きるかを学べる、ことを知った。そして、生きるとは、人とのつながりの中に、実態があることを学んだ。天国の五人では、その、人とのつながりが、大きな、一つの物語であることを、学んだ。大きな一つの意思の下に、繰り広げられる、一つの物語であることを。
人は、人と人との間で生きている。傷つけもすれば、癒しもする。この世から旅立った後に、人生の中で触れ合った、大切の人と、もう一度、語り合うことができるなら、ぜひとも行ってみたい気がする。
投稿元:
レビューを見る
人は人に生かされているんですね・・。私の平凡な人生にも何か意味があるのかもしれないって少し救われました。私が天国で出会う5人は誰かなぁ・・。
投稿元:
レビューを見る
本作に描かれる天国にはこれまでいろんな人が語ってきた"あの世"像の中で最も魅せられた。人が死ぬとその一生に間接的/直接的に影響を与えた5人の人物に会い、生前の後悔や、恨みに対して別の当事者の事情を教わることで苦悩と疑問から解放され、最後には自分の人生はなんだったのか?という総括的な問いに意義を見出すことができるようになる―こうして魂が安らぎを得る場所だと。
天国で出会う一人目が言う。「世の中には脈絡のないものはない。我々はみんな繋がっていて一人ひとりの人生を切り離すことはできないのは吹く風をひと吹きひと吹き切り分けられないのと同じだ」(p56)世界は様々な物語でいっぱいだが、実は全てはひとつの物語なのだ―(p215)
社会に出て一人で暮らしたりして、愛されたりもして身勝手に一人で生きてるんじゃないって事を痛感させられて、そしたら「生かされてる」って死の裏側にあるメッセージを読めるようになった。
投稿元:
レビューを見る
高校の課題図書。何か考えさせられるものがある!!言いたい事が少し難しいから、感想文には向かないかも・・・。
投稿元:
レビューを見る
天国って何するところなんでしょうね。生きる上での多くの悩みがなくて、住み心地はいいのかもしれませんが、やっぱりそんな意義のなさそうな生活はつまらないような気がします。だから天国は穏やか〜に養生する所ではなくて、後からこの世を旅立つ誰かを幸せな気持ちで待っていて、その人を満足のいく人生の終着点に連れて行ってあげる。そんな有意義な場所であって欲しいと思いました。
だから自分が天国に行けるとは到底思えないですけど、もし行けたならこの作品のように誰かが待っていてくれると嬉しいですよね。
投稿元:
レビューを見る
自分の人生は自分一人のものではなく、みんな気づいていないだけで、何処かで私たちは他人と繋がっている。自分にとってはほんの小さなことでも、他人にとっては人生を変えるほど大きなことにもなる。
空想の天国での一人の人間に与えられる5つの教え。
投稿元:
レビューを見る
自分の知らないところで人生は絡み合ってるんだなぁ。関係ない、と思ってた人でも本当は結構繋がってたりする。人の生の関係についてとても考えさせられた。
投稿元:
レビューを見る
これも読書感想文で読んだ本です。
不思議な本でした。主人公が色んな人とふわふわ出会いながらお話が進むので読みやすいっちゃ読みやすいです。私はどうやら主人公が英名カタカナ表記だとちょっと戸惑うようです はは
投稿元:
レビューを見る
若干教訓じみた作品だし序盤はやや読みにくかったが、洋書の中では面白い作品だと思う。涙が止まらなかった。?青空のむこう?を読んだ後すぐにこの本を読んだら死について色々考えさせられてしまい、眠れなくなってしまった。
投稿元:
レビューを見る
83歳のエディは、偶然の事故で死んだ。
妻に先立たれ、子供もいない。
仕事も希望通りではなかった…
彼の人生はなんの意味もなかった…。
だが、その死は本当の終りではなかった。
投稿元:
レビューを見る
この物語は、エディが死んだ時から始まる。83歳のエディは遊園地のメインテナンス係だった。妻に先立たれ、子どももいない。仕事も希望通りでななかった。ある日仕事中にフリーフォールのカートが落下し、下にいた幼い少女を救うために飛び込んだエディは命を落とす。エディの人生は意味のないつまらないものだったのだろうか?天国でエディを待っていたのは、彼の人生に深く関わった5人の人物だった。彼らはエディが知らなかった様々な真実を語り、人はみな誰かと関わり合って生きている事を教え、エディの人生にも大きな意味があった事を悟らせる。
投稿元:
レビューを見る
人生の最後に出会う私の5人は誰なんだろう?
自分が預かり知らぬところで、他の人の人生を変えてしまっている可能性もある。
あとで気付いても、自分では取り返しのつかないことなのだけど。
せめて、後悔のないように生きていこう。
投稿元:
レビューを見る
2005年7月27日読了。以下、過去の日記から抜粋。
今年の課題図書の1冊。
感動ものかなぁと思って読んでみたのですが、
意外とあっさりと終わってしまってちょっと拍子抜けでした。
やっぱり翻訳ものと相性が悪いのかなぁ。
『村田エフェンディ~』も課題図書に入ってましたが、
どっちにしろ感想文書くのは難しそう。
私の時代の課題図書って、「ガープの世界」とか
「反逆」とか「項羽と劉邦」とか・・・重かったなぁ。
これも時代のなせる業でしょうか?
投稿元:
レビューを見る
死んだら終わり、じゃないんだなと思った
生や死への価値観が、変わった気がする。
これからも何度も読み返していきたい、そんな本。
"実はすべてはひとつの物語なのだと。"
投稿元:
レビューを見る
小学生だか中学生の時に読書感想文で読んだ本。
随分前に読んだのに成人した後も内容を覚えてるほど心に響いた。
この物語は主人公のおじいちゃんが死ぬ所から始まる。
そして天国で5人と出会うことになる。
人と人は繋がっている。無駄な人生なんてない。
もう少し頑張って生きてみようと思わせてくれるそんな本。