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ガンで余命半年と宣告された刑事内海。テレビで娘を探すカスミを見つけ、同じ苦しみにある者同士で事件の関係者を訪ね歩く。
内海の夢と現実が混同して読みづらくなる場面もあるかと思います。そのまま彼の混乱を味わえるかと。
最後ははっきり言って後味悪いです。でもそれがより話をリアルにさせます。
自分の心の深く暗いところを覗き見るかもしれません。
「深淵をのぞきこむとき、深淵もまたこちらを見ている」
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最後「???」となりました。
結局子どもは何でいなくなったの?もやもやが残る終わりかたです。このもやもやを楽しむのがオツなのか?
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面白い!!
途中から、これはミステリーなのか!?
とも思いました。
ただ、意味ありげにおかれた人物の意味がわからないままになっていて、謎が残ります(理解してないだけの可能性大)。
そしてラストは一体!!??やっぱそうなの!?
ほーら読みたくなってきたw
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桐野夏生の出自にこだわり、そこから抜け出す女の人を描く手法にちょっと辟易気味。
どこまでいっても自分探しがメインになってしまうのね。
最近は自分に重ねあわせてしまうのは、30代という年齢のせいでしょう。だんだん他の作品と混ざってきている今日この頃。
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今まで読んだ中である意味一番衝撃的なラストだったーーー。装丁がやっぱかっこいい。こんなに若い子がでてこない小説読むの初めてだったかもー。液体からぜりーに変わる、私のきもち。骸。
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2007.6.5
きっと、そのときの自分の心情によって犯人が変わるのかなあ。わざと煮え切らないだるさを感じさせる文章はさすがのテクニックだなあと思いました。それでも、引っ張った割にはもう少し、という印象もあった。犯人そのものに、作者のいいたいことは無いんだろうな
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後半・様々な人物が犯人であるように思わせる夢のシーンがあり、想像力を刺激され、ドキドキした。ずっとカスミの目線で物語が進行していたのに最後の最後で失踪した娘・有香の目線で終わった事に新しさとテクニックを感じた。賛否両論はあると思うが私は深みのあるエンディングに思えた。「わからないものはわからない。そこから始めるしかない。ようやくそのことに気がついた」
(07年6月18日)
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全体的にくらーい話でした。主人公カスミの故郷の北海道の海の描写、真っ暗で飲み込んでしまいそうな海。すごく恐怖を感じました。下巻で元刑事内海の目線で話が進み出してから、読みやすかったです。子どもが失踪してしまうという悲しく謎の多い話でした。私にはまだ難しい。深い。
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読んでいて救いのない結末。ぐいぐい引き込まれるサスペンスというよりは、自分ではない他人の生活をのぞき見ている感覚です。情事の代償に子供を失ってすべてさ迷ってしまう主人公に哀れを感じました。
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ラストについては賛否両論あるようですが、huiは好きです、このラスト。
だって“現実”って、解決しないことだらけなんだもん。
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桐野夏生さんの『柔らかな頬』下巻も読みました~
最後の最後まで、事件の真相はわからなかったのですが・・・
上巻から有香ちゃんはどうなってしまったのか、と気になって気になって
でも、ラストの一文には衝撃
最後の感想、 まさか! と思って読み終えました。。
5歳の子供って実際どんなことを考えているのだろう。
あそこまで考えるのだろうか?
自分は5歳のとき、どんなことを考えていたのだろう?
そんなことを考えてしまいました。
この『柔らかな頬』という作品、
登場人物たちのベクトルが下をむいていて、救いがない。
正直、主人公のかすみさんは、勝手すぎて好きなタイプの女性ではない。
でも、物語にはどんどん惹きつけられていくから不思議。
桐野夏生さんワールド
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1月2日読了。こういう終わり方なのか・・・。オチで「あっ」と言わされるような、カタルシス型ミステリに慣らされ・小説にそれを期待する読者(自分)に対して、キツくて重い一撃を喰らったような気分だ。カスミや内海、石山とそれぞれの配偶者、親たちにとっての「脱出」とは、一体何からの・どこへ向けての脱出だったのか?読み終わった後もやるせなく、考えさせられる。とは言えつまらないわけではなく、緊張感にあふれる面白い小説だった。2009年の1冊目がコレ!
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東野圭吾の作品の展開とちょっと似てるけど、ちょっと違う。
真相が明かされないからこそそれに対しあれこれ構想し
そこに人間の内部が現れるからおもしろい。
鏡の法則をなんとなく思い出してしまった。
飛ばし読みするとこれが真相!?と勘違いしてしまうとこも多々あるので注意〜
「グロテスク」よりははるかにおもしろい作品でした。
読み出したら止まらないこと間違いなし。
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容赦なく桐野ワールドが迫ってくる感じ。
著者は人の心の闇の部分を描くのが得意なよう。
みんな心に暗い部分を持っていて、それが共鳴して
いろんなことを呼び込んでしまうのかもしれない。
最後、ガツンとすっきり終わるのかと思いきや
え?結局誰?という余韻がこの本の魅力で
色々考えさせられます。
主人公は自業自得で、一生後悔してすごすしかないんだろうと思います。。
桐野作品は登場人物(特に主人公)の性格が似ていて、続けて読むと混乱してしまう。
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何故これが賞をとったのかよく分からない。
ミステリでないとわかっていても、
結局なんだったの?とやっぱり考えてしまうし、
心情描写という点でも読んでいて疲れてしまうし。うーん。