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読者が思う着地点に到達せず、ひたすら思うまま突き進むところが痛快です。
真犯人などどうでもいいのです。
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怖い。
事件が、というよりも、人間が。
おぞましい、といったほうが適切か。
悲劇の上巻に続く下巻
上巻とは違った形の悲劇だったが
下巻のほうが好き。
すっきりしないのだけれど
こういう形でしか納得できなかった気もする。
他の本も読んでみたい。
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直木賞受賞作。
さすが桐野夏生、話の構成がとても面白い。
長編ですが最後まで飽きずに一気に読めます!!
話の内容は幼女が謎の失踪をしてしまうのですが、
単なる事件物ではなく、そのまわりをとりまく大人達の心理状況を
描いた作品です。
大人のいろんな欲望がうずめき、引き込まれます。
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桐生さんの話って、読み終わるとすんげぇ疲れる(笑)やっぱりこれも疲れました。
直木賞受賞作品ってことで買ってみたんだけど……。ちょっと重いかな。テーマが。
そして主人公があまりに勝手で(苦笑)山本文緒さんの作品の女性とちょっと似てる。
ラストが救われなくて、しんどいです。
結局どれが真相だったんだろう。どれも真相じゃなかったのか?
じゃぁラストのラスト、その人物はだれなの?
ううーん。ストレスたまるー。ちょっともう桐生さんはいいかな。
でもグロテスクも上巻だけ買っちゃったんだよなぁ。
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下巻は女や警察、そして不倫した男の生涯を綴ったり、女の母親の元を訪ねる。
生きていると思っていた家族が死んでたら、幻のじかん、またその逆も然り・・そう思った女はやっと「今」を受け入れて生きていくことを決意する。
わかって欲しいと思っていても相手は触れて欲しくないと思ってるのかと思い聞かない。。
そんな男女のすれ違い。。
心理面で共感できる部分が大きい。
でも、結局犯人はだれ?娘が母の不倫を知り、孤独を思い死にたくなった、、みたいには綴られているけど。。気になる。
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上巻はストーリーを追うだけの骨組みのようだったけど、下巻から加速する面白さがあった。結末がどうこうではなくて、登場人物の変わりゆく様にぐっときた。
それにしても、最後の最後まで突き放してくる冷たい作家だなぁと思った。
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借本。
ラストは思ってた通りだったので、納得。
上巻は凄い勢いで読んだけど、下巻は途中でだれた。
面白いけど、ラストで好き嫌いがわかれそう。
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上巻では、カスミと石山の逢瀬をコインの表として、その裏側では長女友香の失踪という信じられない出来事が突然起きた。その後、カスミは行き場のない不安、孤独、悲しみを抱えたまま生まれ故郷の北海道へと辿り着く。そして、余命いくばくもない元刑事・内海と出会い二人がどこか心の奥深くで繋がり始めたところまでが描かれた。
既に上巻終了時点で読者はこの救いようのない状況を目の当たりにして心を沈める。しかし、下巻でも容赦なく痛みに通じるストーリーが展開される。
カスミと内海はかすかな心当たりを頼りに友香を探すが一向に手掛かりを掴めずにいる。そして、最後の可能性でもあるカスミの実家に足を運ぶことに。
そこで、カスミと母は約20年ぶりに再会する。ただ、涙のない再会はカスミから全ての希望を奪ってしまったのだろう。友香が実家にいる可能性はほぼ皆無だということはカスミも分かっていたはず。実家に帰省した理由は単に自分の存在を肯定してほしかったのだ。両親だけはいつでも自分の味方だと、自らが両親を捨てたにも関わらずに思い込んでたのだ。この場面はまさに悲劇の象徴。
また、下巻では二人の夢の中で友香を連れ去った犯人の描写がある。和泉、カスミの両親、脇田。どれも筋の通ったストーリーが形成されている。ただ、真実については言及されることなく物語は終焉を迎える。
最後に、有香の視点からのストーリーが描かれている。この有香の視点が何とも不気味。それは子供の視点には何の濁りや偽りもなくただただ純粋であるとの一般の見解があるためだろう。
最後の最後まで作者はカスミを落とし込めた。追い詰められた人間にこそ本物の感情が生まれるとの考えだったのか、それは分からないが、桐野夏生は救いのない世界観を作り上げ物語を紡ぎだすという文学の限界に挑戦した。
吐き気がするくらいに希望を失った世界。狂った選択も、狂った行動も、今日常を生きる私たちの内部に根付いてるものなのかも。
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第121回直木賞。
下巻では、ガンで余命いくばくの元刑事・内海がカスミを手伝い、事件にゆかりの人物や場所を訪ねる展開。
死を目前にした内海や、ヒモになりさがった石山、それを見て娘の捜索をあきらめるカスミなど、おのおのの心境に変化が表われる。
事件の核心に迫りそうで迫れない、結局犯人は分からない、だけどこの小説はそれでいい、といった感じ。
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真犯人明かされず。しかも『OUT』と終わり方が似ている・・・。
桐野さんの本って登場人物の生い立ちとか性格とか周辺はリアルで面白いんだけど、話が進んでいくとアレ?って動きになっちゃうんだな。
期待の割には微妙だった。
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親になるということがどんなことなのか非常に興味を持った。
盲目なほどの娘への執着。
家族ってわからないな、みんなどうなってしまうのだろう。
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下巻は上巻に比べてスピード感が出てグイグイと引っ張られる。
途中「夢なんか現実なんか、どっち?」って妙にリアルな場面もあったり、、、。
思わず「予知夢?」なんて思ってみたり(笑)
色々と賛否両論があるラストみたいやけど、アタシは個人的に好きかなぁ( ´艸`)
結局は、藪の中って所とか。
スッキリしたラストが好みの人には勧めない(*_*)
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最後まで真相がわからなくて、もやっとした。でも、よく考えたらこれは推理小説じゃないし、最後までの人間の気持ちや想いの過程を描きたかったんだな。
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野心家で強引な内海も、苦しみの渦中にあった。ガンで余命半年と宣告されたのだ。内海とカスミは、事件の関係者を訪ね歩く。残された時間のない内海は、真相とも妄想ともつかぬ夢を見始める。そして二人は、カスミの故郷に辿れ着いた。真実という名のゴールを追い続ける人間の強さと輝きを描き切った最高傑作。
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カスミさんの執念がリアルだった
それは子どもへの愛情と罪悪感からの自慰的なものではないかと感じた