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マーフィーの法則的なあるあるネタを
キッチリ不気味なテイストに掬い上げている。
これ、松本人志だと怒りに変えて笑いにもっていくんだけど、
いがらしみきおはホラーにリアリティを感じるのだろうか。
1巻では漫然とオカルトとかサイコ的な雰囲気だけを臭わせていたが、
2巻になって急に土着的な要因が浮かび上がってきて、
世界観により現実感が強くなっていく。
ちょっと違うけど『WORLD IS MINE』とか、
スティーブンキング的な現実の不安定さとリアリティの演出の仕方。
絵とセリフの静けさが、
本当にホラーだなあと感心してしまう。
端々に作者本人の日常の疑問が挟まれているが、
結局それが主題の様になっているので、
ちょっと地味になっちゃってるかなあという印象。
漫画表現としての完成度は高いのではないでしょうか。
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おもしろい。
異様な物や異様な表情の描写がすんごい。
このマンガを”狂気”とかいう言葉で安易に評してしまってる人へ作中に出てくるこの台詞を。
「狂ってるのはお前らだよ」
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久しぶりに頭を殴られたような読後感。
均衡が失われた世界、何かが始まることを予感させるラスト。
意外と厳しい評価が多いのが不思議だ。
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全体を覆う言葉に出来ない不安感のようなものは、他の漫画ではなかなか味わうことができない。
途中から怪奇現象の正体が明かされるのだけれども、どうせなら種明かしをしないまま何となくの不思議現象で突き進んで欲しかった気もする。
電信柱の上の方に自転車が括りつけられているだけでもかなり気持ち悪いです。
日常物品であっても突拍子もない所に置かれているだけで怖いのです。
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超かっこいいマンガだった。「不穏」な描写が研ぎ澄まされすぎ。まるで取って付けたようでない人類論が背景となるのも痺れる。
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中条新書から。全然ぼのぼのしてない。不条理ホラーで、結局いまひとつ意味不明。ま、不条理だから意味は不明と言われればそれまでだけど。
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ホラー描写は天才的で、シュールレアリスムホラーが大好きな私には大好物でした。
しかし尺の都合なのか世界観やメッセージ性をまるごと言葉で説明してしまう下りがあり、そこさえ無ければ…と思ってしまいます。
ホラーにおいてその射程を言語化してしまうのは、どれほど描写に優れていたとしてもタブーなんだなと私の中で改めて確認できる作品となりました。