投稿元:
レビューを見る
全509ページ!フランスのパンの近代史が知りたいのなら是非とも必読な一冊。メゾンカイザーがなぜスターなのか実はフランスにもパンの暗黒期があったなど興味津々で一気に読んでしまいました。面白い!
投稿元:
レビューを見る
パンの歴史というよりも、「フランスパンの歴史」といったほうがいいのか。近代のフランスにおけるパンを巡る歴史が事細かに描かれている。世界最高だったフランスパンが、産業化の波に飲み込まれて質がどんどん低下していき、それを食い止めるために組合やパン職人たちが頑張って、現在の質の高いフランスパンが復活した……という内容。
フランス人にとってのパンは、日本人にとってのご飯と同等かそれ以上のものであるという情熱が感じられる。市民たちは産業化によって安価なパンを食べられるようになったけれども、それはフランス人が求める本来的なパンではない……というところから、色々な人たちの思惑が入り乱れて、政治をも動かしてしまう。パンメーカーに対する敵意と、パン屋に対する賛歌が満ち溢れているけれども、惜しむらくは人が殴り殺せる分厚さと分量。これもまさにフランスパン級と言える。
投稿元:
レビューを見る
そのタイトル通りのパンの歴史の本。
始まりから、イーストの流れ
各国のパン事情と戦争の影響など
パンに関する記述が網羅されている。
特に戦争の時の食糧難のパンなどは
ごまかし方や法律と罰の記載が面白かった。
歴史と言っても発祥とヨーロッパ全体の広がりもあるが
主としてフランス中心のお話。