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新しい命がある中での、様々な人の生き方が描かれています。どの話も最後には、それぞれの形の幸せがありました。
でも、残念だったのは、主人公が同じような口調だった事。
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半月を見ると読みたくなる短編集。
透き通るようなみずいろの上になりたっている。
これでいいのかもしれないと思える。
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谷村志穂は「海猫」以来。
シンプルな文章なのに、落ち着いた空間を生み出す感じ。
女性らしい落ち着いてしっとりとした語り口なんだけど、心理描写とか、迫るものがあります。
ごてごてした装飾的な技巧に走っていなくて、素敵だなあと思う。こういう文章が書けるようになりたい。
内容は、子供にまつわるものがテーマの短編がいくつか。
どれもおもしろかったのですが、私がおすすめしたいのは、「メイメイ」が出てくるお話です。娘を「メイメイ」って呼ぶなんて、かわいいよね
ただ、ときどき、オチが息切れしちゃったのとかもやっとするものがあって、、中途半端なものがあったので★一つマイナスしました。
でも、とても素敵だったのでこれから谷村志穂の本を読もうと思います。
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妊娠中、出産後
デリケートな時期の女性の微妙な心理、揺れ動く心が
とても上手く書かれている8つの短編集。
1つとてもラストが気になった話があって。
もしかしたらダメになってしまいそうな若い夫婦。
旦那さんは毎日仕事に追われ
奥さんは家の中に幼い子供と2人きりで軽くノイローゼ気味なる
色々あった末、奥さんは自分の生きる未来を明るく考え出す。
趣味を見つけ頑張っていこうとする。
旦那さんが出勤する朝、「今日は早く帰ってきてね、話があるの」と言う。
そのことを伝えてまた元気にやり直したいから。
旦那さんも「俺も大事な話があるんだ。早く帰ってくるよ。」と言う。
どうか同じ気持ちで同じ話が出来ますようにと思う。
谷村さんは上手いから読んでいる私の心をたったラスト一行で
明るくもし不安にもする。
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内容紹介
変容する愛の形のさまざまを描いた作品集。
妊娠8ヶ月。それなのに、入籍、同居を決められないままの美咲。ふと見つけた一枚の写真から、過去の恋が鮮やかに蘇えるが……表題作他。さまざまな愛の形の変容を描く8編からなる作品集。
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妊娠出産にまつわる女性たちのオムニバス
「祭り恋」に勝手に共感
恵比寿の美容室、啓介という名の青年、結婚前の忘れられない情事。
母になるとおばさんの声になると指摘されて傷つき、
子とは決して離れられない不自由な体に現実を突きつけられる。
自由で、マイペースで、雰囲気とセンスのある男に魅了されて
振り回されて堕ちて堕ちて堕ちて・・・。
安定を求めて他の男との結婚に落ち着き
母になってもなお、忘れられずにいる。
よくある話なんだろうね。
年に一回、お祭りの日に会おうというのはとてもとてもロマンチックだし甘美に思えるけれど
既婚者の恋というのはそれだけで薄汚く、罵倒されるものであることも事実。
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「白い月」
甘い香りが漂い。
過去を精算するのは大事だが、身重な状態で天候も悪い中に会いに行くのは流石に危険すぎだろう。
「祭り恋」
溢れてくる現実。
再会してしまったら何かが始まるかもしれないから、遠目に見るだけで会う事をやめたのだろうか。
「卵色の愛」
目を覚ましたら。
大きなお腹が元に戻って、ただそこに子供が居ても本当に自分からと不思議な感覚になりそうだな。
「冬瓜色」
めでたい出来事。
命の危険を始めから突きつけられた時、頼りにしたい存在は確率を聞いていたら相談したくないな。
「一雨ごとに」
全てを語るころ。
軽率な行動をとった挙句、連絡もしなければ誰だって疑うだろうし信じれなっても仕方ないだろう。
「鳩の血 ピジョン・ブラッド」
預けられた子供。
仕事の都合だったとしても、元不倫相手に頼もうという思考や賛同する気持ちを理解できないよな。
「発火」
下絵の為の同行。
芸術番組ではないと怒るのであれば、始めから影武者など呼ばずとも作品は完成していただろうに。
「蒼い水」
孕んだのは誰の。
上手く誘導されたとしても、一夜限りの関係なのだから避妊だけは絶対に忘れてはいけない事だろ。