紙の本
うへぇ(笑)
2016/05/10 11:49
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投稿者:maki - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐吉と葵の再会が結局叶わなかったのは残念だけど、
因縁の湊屋にまつわる事件がいろんな人にとって、すっきりしたわけで、
結果、良かったな~って思う。
それにしても、普段はとっても子供なのに事件の謎を解く弓の介の頭脳には頭が下がる!?
これじゃ平四郎の怠け癖(?)がますます。。。^^;
そして弓の介とおでこの関係もとってもいい!
だけど、あの幻術使いの一団がああいう形で平四郎につながるとは、「うへえ」(笑)
紙の本
その日暮らし。
2007/06/14 03:56
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投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
前々から、宮部みゆきの時代小説には定評があるのを知っていた。そして本書が手元にふとしたきっかけでやってきて、いよいよ味わう事ができると心が弾んだ。
まずは、時代背景であったり、その時代に沿った言葉遣いが際立った。江戸、今は東京と呼ばれていて、賑わっている場所で起きた、色々な事件。個人的には前半よりも後半の方が感情が盛り上がったり落ち込んだりと忙しかったように思う。とりわけ印象が残った事件は、大商家の主人の愛人の身に起こった事件だ。彼女が住まっていた屋敷に棲む、子盗り鬼。そこに住み込みで女中をしていたお六にまつわる物語。登場してゆく人々や起こる事柄が、根をたどっていくと繋がっていたりして、まるでほつれにほつれた糸が見る見る解れていくような構成である。
印象的だった、だけど私にとって新しかった言葉は「悋気」である。今も昔も、悋気というのは人から平常心を奪うものなのである。悋気が根っこになって起こる事件なんて、数え切れないくらい存在していることだろう。それはもう、世界中で。
本書には、複雑な家庭が登場するが、そういった家庭には他者には到底理解し得ないような事情が複雑に絡み合っていることが多い。だけど、きっかけは些細であったりする。早めに対処しておけば、そこまでこんがらがることもなかっただろうに…というような事情だ。本書にも、そんなケースが登場してくる。
特に子盗り鬼の話は、自習の時間に読んでいたが、あまりの面白さに夢中になっていた。手に汗握り、緊迫した雰囲気が私に漂っていたのだろう、クラスメイトたちが私にそんなにその本は面白いのかと訊いてきた。軽く説明すると、翻訳書があれば、是非読んでみたいと言っていた。
子盗り鬼の話に出てくる孫八という男は、いわゆるストーカーである。尋常でない執着心でお六を追い回し、全ての事を自分に都合の良いように解釈し、紙面で展開される物語に背筋が凍った。描写があまりに具体的で、生きているからだ。
途中で抱いた疑問は順序良くするすると解決していくので、読んでいる経過を心から楽しめた。
ミステリー作家の大御所、宮部みゆき、素晴らしい時代小説を世に出してくれる。これを機に、彼女の他の時代小説にも手を伸ばしていきたいと思う。
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強いて欠点をあげるなら、「みんないい人」なところか・・・。でも、相手によって「いい人」であり、特定の誰か限定に「いい人」であるのは、誰でもあることですよね・・・。
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下巻のテンションの高さは流石です。「あっ、ここに!?」の連続であっという間に裏表紙にたどり着いちゃう。
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宮部さんはやっぱり、心情を描き出すのが上手いなぁ。と。
最後の仕掛けたり、のところは、本当に目が離せない。
どんどんと読み進めれます。
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表紙帯より『ああ、読み終えるのがもったいない。「過去の嘘と隠し事」の目くらましに、迷って悩む平四郎。夜ごとの悪夢でおねしょをしても、必死に「謎」と向き合う弓之助。ねえ叔父上、ここはひとつ、まっさらに戻して考えてみてはいかがでしょう?これぞ「小説の力」。人情の深みを描く、長編時代小説、結末へ。』
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上下二冊構成。この本は「ぼんくら」の続編になります。
臨時廻りの同心井筒平四郎が主人公!甥の美少年弓之介や、記憶力に優れた通称おでこさんが出て、平四朗を助けながら事件を解決していきます。
この話は人間相関が絶妙です☆平四郎は臨時廻りのお役目のため、色々な事件を解決するため、また本人も魅力的な人柄のため、多くの人の心理などがよく伝わってきます。私もまるでその人たちになったように、悲しんだり喜んだりしてしまいました!
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上巻で非常にいいところで終わったので、矢もたてもたまらず下巻読了。上下あわせて600枚以上とかなりなボリュームで、読書欲を満たしてくれます。
仕掛けだけで言えば多分もっと短くても収まるんだろうけど、それだけ枚数を費やして丁寧に各主要人物の周辺を掘り下げてくれたからこその人情味があると思う。
結局最後まで謎の人物だったのは湊屋総右衛門ですね。一番黒幕チックなのに長い間何を考えてたのか、結局彼の口から語られることはありません。
最後の章で、関係者が事件解決をめどそれぞれ新しい人生に精を出し、幸せに近づいていくようすが素敵でした。
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ぼんくら同心、井筒平四郎と鉄瓶長屋の面々が巻き込まれた事件も遂に来るべき所へ…!?
「ぼんくら」で名前だけは出ていた運命の女性が単なる悪役ではない複雑な趣をもって描かれています。
登場人物は、その日その日を真面目に働いて、かつかつに暮らしている町人達がほとんど。
それぞれに心根が優しく、意気地があって、作者の暖かい視線を感じます。
おでこと弓之助の活躍が楽しいですね!
悪人や癖の強い人間もいて、そういう人が混じり合って暮らしている…
すぐ傍に色々な人がいて親しくなってしまったような感覚があります。
単なる悪人というのでもないけど湊屋総右衛門はなかなか嫌な奴で、ある意味あっぱれ。
悪人の末路もさまざまですが〜救いを残していました。
読み応えのある作品です。
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さ い こ う だ !
仕掛け一味が小悪党達に脳内自動変換されました(おい)
だって・・・・!!
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最後の仕掛けは、京極夏彦の作品のような展開。あれもおどろしくて好きだけれど、やさしい最後のこの作品も好き。
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本当に登場人物が魅力的。平四郎に始まり、弓之助、おでこ、とよ、お徳、佐吉、お恵、細君、・・・もう皆好きです。時代背景も好きで、じっくりとはまって読めます。様々な人の気持ちを近くで一緒に感じているようで、この世界に何度も戻りたくなってしまって何回も読んでいます☆
ぼんくらと続いているのがまた嬉しい。
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タイトルでもある「日暮らし」編。長編ミステリーなのですが、殺人犯の目星はついていたのですが動機が何だか腑に落ちなかったです…。
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本作を読むに当たっては、私に少々問題が。
このお話、ところどころで前作の『ぼんくら』を意識した文章が出て来るし、コンセプト自体も前作のフリを受けて組まれているにも関わらず、私、前作の内容をすっかり忘却。おかげで、あちこち思わせぶりに振られている台詞やフレーズをが、全然ピンと来なかったと言う・・・。
ううっ、この意味がすぐにわかったらもっと楽しめたのになあ、と思うことがしばしばだったのでした。宮部先生自身は、「自分で書いた作品の犯人も忘れる」らしいですけどね。ほんとにー?
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おじさんでたっ!大好きなシリーズ!回向院シリーズのの親分がお爺さんになっててちゃんと出てくるわけじゃないけど話の合間にちょいちょい出てくるのがたまらなくい!おでこちゃんがかわいいかわいい