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すべての人間のデータが機械によって、一人につき一枚のカードで管理される。そのカードで人間の運命が左右される。カードの内容評価が下がると、そのカードの人間はたちまち職を失ってしまう。機械が人間の職を奪いつつある時代のお話。よくある話と思ってしまうが、1950年代に書かれているのに驚く。
ラストちょっとかっこいい…
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ある種のディストピア小説ではある。だがこの著者の手にかかると、どうもシリアスな感じにはならないようだ。ほとんど全てを手に入れることができる立場でありながら、ここではない場所の暮らしに憧れるポール・プロデュース博士の選択は果たして。皮肉ともいえるラストが印象を残す作品。
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久々に再読
こんなにま正直なディストピア小説だったのだね
処女長編ということで、皮肉とユーモアは控えめだけど、そのぶんもっともリアルにガチンコ勝負を挑んでると思うんです、はい。
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ヴォネガットの処女長編。
機械を壊す革命が成功したイメージでいたけれども、読み直してみて、そうではないことを知った。
ページ数は多いけれども、長さは感じさせない。
以降の作品に比べれば、時間も場所も、オーソドックスに展開するけれども、読み手をつかまえてはなさないストーリテーラーとしての手腕は、最初のこの作品からもある程度うかがえると思う。