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エルネスト・ゲバラの生涯を簡潔にまとめた本。
28歳の革命を見に行くのでその前にもう少ししっかりと情報がほしかったので。
この本ではゲバラは革命家としての側面だけでなく、思想家、政治家としての言動をかなり多く取り扱っているように思われる。旅に出た幼少期のことはすでに映画になっているし、革命については言うまでもない。だが、キューバ革命を成功させた後の彼の行動はあまり知られていないはずである。
59年以降のアメリカ、ソ連との関係の中で困窮するキューバ、カストロと決別し、自分の正しいと思う方向に進んだゲバラ。すべての貧しい人々を救うために世界に理想を説いて回り、その先の指導者たちの言動に失望。そしてアフリカ、南アメリカで再度ゲリラ活動を再開し、最後にはボリビアで捕らえられ、処刑される。
ゲバラは幼少から本を好み、詩歌から文学、哲学、政治思想まであらゆる書物に通じていたらしい。革命家たるもの、常に自分の思想を披露し、批評し続けていかなければならないと考えていたのだろう。20代の旅での経験によってその知識を血肉ある思想に昇華していて、その思想の強さが彼の行動力の源泉になっていたのではないだろうか。
おれにそんな思想なんてまるでない。器の違いを痛感させられる一冊だった。
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ゲバラについて読んだ初めての本。
一生を簡単に分かりやすく説明している。
写真や日記など、多数の資料が残っていることに驚いた。
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チェの生き方は壮絶だ。中南米を縦横無尽している。
チェが初めて人を殺したとき、「我々は戦闘のひとつを解放として待っているこのときはどんなに強い神経をもっていしても膝の震えが止めることができなかった」と書いている。
チェは日本に来て、キューバと日本を次のように比較する。「日本人と同じように、われわれもほとんど何も持っていない。石油もない鉄鋼も石炭も産出してない。日本人には米があり、キューバにはサトウキビがある。しかし日本人は我々がサトウキビから得るものよりたくさんのものを米から得ている。国を発展させるために、われわれはもっと頭を使わなくてはならない。」