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紙の本
人間は「星の子」である
2005/02/05 09:31
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者は宇宙物理学を専攻する国際的な天文学者である。しかし、作者は文系と理系の境界線を危惧し、文系の人々にもわかりやすい科学にすることをめざしている。
科学が苦手の人にも科学の面白さがわかるように様々な試みをしている。
本書では、日常生活から科学を話題にし、科学と人間・動物の関係などを面白くエッセー風に綴っている。「宝くじに当たる確率は隕石に当たる確率よりも低い」「地震の前に動物たちが騒ぎだすのはなぜ?」「『幸運グッズ』は効き目があるか?」などなど、身の回りの話題から科学の問題をとりあげる。
また宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を読み解きながら、宮沢賢治と一緒に銀河系を旅する。さらに、宇宙の誕生から生命・人間の誕生をわかり易く解説する。時には、松尾芭蕉や正岡子規の俳句から、星や銀河を読み解く。
文学から俳句、短歌など、著者の文学的素養の深さにもびっくりする。逆に言えば、それほど文学にも宇宙や科学の話がふんだんに盛り込まれていることでもある。
著者の魅力は、ただ単に宇宙や科学をわかりやすく解説するだけではない。自然環境の破壊に対して、何が原因であり、どうすれば解決するのかを常に考える視点である。
自然を愛するがゆえに、環境破壊に対する警告は厳しい。同時に人間愛を忘れる事のない姿勢をもつ。
人間は「星の子」である。この作者の想いを一度聞いて欲しい。読みやすく面白い文系の科学入門として読むのもよいだろう。
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