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ずいぶん前に購入したのだが、ずっと本棚に
置きっぱなしになっていた本。「狂乱の貴公子」にして、
史上最も偉大なNWA世界ヘビー級チャンピオン、リック・
フレアーの自伝である。
・・・いやぁ、面白かった。
とにかくハチャメチャで破滅的な生活を送っていた旧NWA
時代の話と、不本意な世界に巻き込まれまくったWCW時代
の話はあまりにリアル。リック・フレアーがリック・フレ
アーである理由が本当に良く解った。が・・・。
・・・まぁこの本、プロレスファンにしか響かない、とは思う。
いわゆる海外ペーパーバックの翻訳物であり、かなりいい加
減な翻訳であることは間違い無い。もっとも、これは翻訳者
の責任ではなく、原作者の文体がそもそもいい加減だった
可能性が高い(^^;)。まぁ、フレアーだからある意味でしょ
うがないのだけど。
例えば同じような翻訳モノの海外プロレスラーの自伝でも、
ダイナマイト・キッドの自伝のように一般の人にも刺さりそ
うな内容の本もある。そう考えると、ちょっとだけ惜しかっ
たかな、と。
この本、既に廃刊となっているらしく、中古価格はべらぼう
に高い。だから、プロレス好きで無い人には全くオススメで
きませんので念のため。
個人的には「買っといて良かった!」と思ったけど(^^;)。