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アホウドリの糞でできた国 ナウル共和国物語 みんなのレビュー

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みんなのレビュー31件

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29 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

小中学生でも手軽に読める、ある南洋の国をめぐる政治の物語

2005/06/10 07:55

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

「アホウドリの糞でできた国」という書名から、私はこれがなんとなく環境問題を考える書だと勝手に思い込んでいました。ツバル共和国と同類の話だと勘違いしたのです。

 アホウドリの糞は長い年月を経ると燐鉱石に変わるのですが、ナウル共和国はこの燐鉱石に覆われた島であることから本書の題名のような言い伝えがあるそうです。
 その誰もがうらやむほど貴重な鉱物資源を持っていたためにナウルの人々はこの100年の間に、世界でも類を見ないほど大きな社会的変化を経験しました。その歴史上の出来事のどれもが私にとって初めて知ることばかり。日本軍がこの島を蹂躙したことも知りませんでした。
 そのドラマのひとつひとつに、驚いたり、呆れたり、暗澹たる思いにとらわれたり、怒りを感じたりと、まさにナウルの人々が抱いたであろう激しい感情の起伏を、このわずか100頁余りの童話のようなつくりの本の中で味わいました。

 豊富な燐鉱石の上にあぐらをかいて、勤労を放棄してしまったナウル人たち。決して彼らの姿を他人事として眺めるわけにはいきません。アリとキリギリスの喩えを引くまでもなく、人間の誰もが持っている懶惰(らんだ)な生活への禁断の憧れをそこに見ます。

 そして資源の枯渇した後にナウルが打ち出した打開策の数々は、そのあまりにも無邪気な泥縄ぶりに、おもわず苦笑してしまうほど。しかしこれもまた程度の差こそあれ、日本を含めどこの国の政策にも同じような迷走は見られるものです。

 最後に一つだけ苦言を。本書の随所にシンプルなイラストが付されていますが、そこには首をかしげるような奇妙な英語が見られます。日本語の本で意味もなく英語を用いることには賛成できません。文法的に誤っているならなおさらです。使い慣れない言葉を用いるとみっともないだけ。やめておいたほうがよかったでしょう。
 それさえなければ五つ星をあげたい。それほど優れた一冊です。

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紙の本

出版業界人にこそ読んでほしい、企画本

2005/01/17 11:56

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Kayak - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは、久々のヒット、と思える面白い本。

実際に存在するナウルという国の物語で、資源依存国の隆盛とその資源が枯渇してしまった現在までを描いた絵本。

ちなみにこの本、元ネタは適宜更新というブログの記事。

最近良く見られる「webで面白かったテキストを本にする」というパターンなんだけれども、絵本仕立てにしてみたり、『大人たばこ養成講座』の寄藤文平氏によるこれ以外には考えられない!って言い切れるぐらいマッチしたイラストと組み合わせてみたり、きちんと自社の本としての「編集力」を効かせてるところには、一人の本好きとして賛辞を贈りたい。

原文も勿論ものすごく面白いんだけど、ちゃんと、「本」をほしがっている人に届ける資格を持った本だと思う。

テキストを編集してこそ出版社でしょう。作家の書いたものをそのまま垂れ流すなら、出版社要らないもの。このご時勢なら。

そういう意味では、出版業界の人にこそ読んでほしい本かもしれない。


中身に関してまじめな話をすると、資源の枯渇で荒廃したとは言え、王族とか一部がその資源を占有するんじゃなくて、「国民で分配」ということを実行できていたという事実には驚愕。

もちろん、やり方がまずかったりはしてるんだけど、それを差し引いても、その過去はある意味理想郷に等しい。

なあんだ。豊かな国でやるなら共産主義って大丈夫だったんじゃん。
とか言ってみたりして。

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2005/04/16 21:05

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2005/03/05 13:26

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2005/10/27 22:04

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2007/02/10 05:53

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2011/02/28 09:39

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2011/06/11 20:50

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2011/10/13 02:10

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