花柄の紳士 みんなのレビュー

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投稿者：ポケットチーフ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

短歌集「花柄の紳士」の魅力は読み込むほどに味が出るところであり、
それは手料理の優しさと温もりにも似ている。
移りゆく季節の中で恋の永久運動を繰り返す、言わば恋愛版「サザエさん」
である。
恋愛のさりげない場面を３１文字でユーモアに切り取るのは著者の得意と
するところであり、「花柄の紳士」を読み込むほどにまた違った恋の一面を
垣間見ることが出来るであろう。
恋ののろけは第三者には幾分こそばゆい感じもするが、ニヤニヤと微笑んで
しまう自分もなかなか悪いものではない。
いくつになっても恋する気持ちは忘れたくないものである。