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哲学と科学の歩み寄り。
人間の認知の限界を越えていくかんじがおもしろい。この分野で一般向けの本はいっぱい読みたい。この本がそうかはわからない。
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科学哲学というジャンルを知るには、いい本だと思います。対話形式でわかりやすく、ところどころボケも利いております。
何よりオチが…きちんと読むとツッコミどころが満載ですが、科学哲学入門書としては、よいものではないでしょうか。
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科学を哲学する、その入門。といっても結構レベルは高く、「噛み応え」がある。しっかり噛んで考えていけば、それなりに分かるし、大変勉強になる。そして興味深い。例えば、科学的に正しい=真理、ではないこと。演繹法と帰納法を厳密に調べていくと、幾つか種類があること、両者が必ずしも対立していないことなどは、実に目を開かれる思いがする。外国の人と少しでも科学的な議論をするうえでは、本書の内容を理解しておけばきっと役に立つに違いない。日本でこそ、もっと読まれていいと思う。
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素晴らしい本だった。
科学とは教科書で簡単に紐解ける学問ではない。紐解く以前に、"科学"が何なのかを教えてくれる本。この本は科学だけではない。科学は、哲学・社会・人間など多くのものと密接に結びついているのだ。よく考えてみると、ギリシアの哲学者もデカルトも、みんな自然科学と結びついた哲学者であり自然科学者であった。
池田晶子を多く読んできた小生にとっては、かなり衝撃的な哲学書だった。若いうちにこういう本に会えて嬉しい。己が道標の向きを変えるかもしれない1冊。
科哲の入門としてどうぞ。
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2008/3/12
先生一人と生徒二人という対話形式で科学哲学について書かれた本。「科学の目的とは,実在システムに重要な点でよくにたモデルをつくることである」という科学的実在論を擁護するという立場で書かれている。正直な感想としては,読んでいるときはなるほどと思いながら読んでいた気がするけれど,ぱらぱらと読み直してみるとちゃんと理解できていない所も多い。哲学用語とか内容とかがきちんと理解できていないのが原因だと思う。哲学って難しい。
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科学哲学がわかりやすく概観できる。反実在論、社会構成主義等々に食傷気味である私には、読了後、科学実在論にだいぶ肩入れしたい気分になった。
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自分の知りたいことではなかった。
自分が知りたかったのは、
「科学によって人類はどこに向かっていくのか?、科学をどうコントロールするべきか?」
というような内容だったんだけど、書いてあったのは
「科学的な考え方とは?」とか「実在と観察」とかだった。
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[ 内容 ]
「法則」や「理論」の本当の意味って知ってる?
「科学的な説明」って何をすること?
「科学」という複雑な営みはそもそも何のためにある?
素朴な疑問を哲学的に考察し、科学の意義とさらなる可能性を対話形式で軽やかに説く。
科学の真理は社会的構成物だとする相対主義に抗し、世界は科学によって正確に捉えられるという直観を擁護。
基礎から今いちばんホットな話題までを網羅した、科学哲学入門の決定版。
[ 目次 ]
1 科学哲学をはじめよう―理系と文系をつなぐ視点(科学哲学って何?それは何のためにあるの? まずは、科学の方法について考えてみよう ヒュームの呪い―帰納と法則についての悩ましい問題 科学的説明って何をすること?)
2 「電子は実在する」って言うのがこんなにも難しいとは―科学的実在論をめぐる果てしなき戦い(強敵登場!―反実在論と社会構成主義 科学的実在論vs.反実在論)
3 それでも科学は実在を捉えている―世界をまるごと理解するために(理論の実在論と対象の実在論を区別しよう そもそも、科学理論って何なのさ 自然主義の方へ)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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なぜこのほんを手に取ったか
大学、大学院で勉強や研究をするときにできるだけ、「科学的な」手法で対象を扱うように教えられる。科学的とは何だろう。文系の学問はその扱う対象が、自然の法則に完全に従うわけではない事象や、法則では一見コントロールできない人間の文化現象であるわけだから、そうしたフィールドでどのように科学的であろうとしたらよいのだろうか。いや、そもそも科学とは何なんだろう。そんな疑問からネットを調べていたら、紹介されていたのが「科学哲学」。文字どおり科学自身を哲学する。科学の目的は、何を扱うのか。なにをいえれば科学的なのか。そんなことはデカルトとかアリストテレスらのギリシャ時代からいわれてきたのだろうけど、それは文系理系という区別があいまいだった(なかった)時代にしか通用しない考えだったのではないか。でも、いまはまた分離融合の学際分野もあり得るしとかとか考えるとよくわかんなくなった。
というわけで、いまから読みます。よんだらまたかきます。
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対話篇。科学的実在論の立場から書かれた、科学哲学のよい入門書。類書にくらべて、科学的説明にかんする記述が詳しい。小説のような結びには、科学と哲学にたいする著者の思いがにじむ。
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科学と哲学。
これらは理解し合えないものなのでしょうか。
そんなことはないと信じたい人が読むべき一冊です。
もはや科学は哲学の土台から独立した学問です。
しかし、哲学も科学も基本的な成り立ちは同じであり目的も似ている。
したがって、いがみ合うべきではなく協力し合うべきものだと考えています。
“科学哲学”というどっち付かずのような学問について会話形式で綴られる一冊。
少々難しい部分もありますが、おすすめです。
又、最後のストーリーの締めくくりが素敵ですよ。
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教授と男女2人学生(文系と理系)による対話形式で科学哲学(科学の究極の目的とは何か)を紹介します。科学的実在論を擁護するのが著者の立場だそうです。私はどちらかというと科学者なので著者の立場に共感を覚えます。本書が扱っている内容については途切れ途切れの(ホパーとかクーンとか)僅かな知識しかなかったのですが、本書によっていろいろ見えてき考えがすっきり感じがしました。
対話形式なんでもう少し議論を白熱させて方がよいのではと言っている人もいるようみたいですが、私的には分かりやすくてよかったです。
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久しく科学哲学の本を読んでいなかったので、科学哲学の最近の話題が理解できて非常にためになりました。3人の登場人物の対話形式で書かれているので、読みやすそうですが、内容が濃いので意外と読破するのには手こずりました。
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『哲学者はなんでこんなに対話篇が好きなんだろうか。
という理由はまぁだいたい想像がつくけど、これもご多分にもれず対話形式をとっています。
センセーとリカちゃんとテツオくんだったかな、彼ら3人の哲学オタクの会話から、科学哲学が楽しく学べます、そんなコンセプトの本。
疑似科学について知りたくて借りたんだけど、この本からは「科学には実証可能なものが多く、疑似科学には実証不可能なものが多い」という程度のことしかわからなかった。
それから、科学哲学を専攻している友達に言ったら殺されそうになったが、こんなもん考えるくらいだったらもうちょいましなこと考えろよ、というのが正直な感想。
ロジカル・シンキングの訓練としては面白いが、おそらく実際的な意味はほぼ皆無。
ま、話のタネにはなったからそーでもないか。
あと、貸してくれた友達いわく、「後半は誤解を招きかねない記述が多いから(シロウトは)読まなくていい」らしいです。
(参考:http://www.bun.kyoto-u.ac.jp/~tiseda/works/adventure.html)』
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科学とは何なのか、科学が世界の真実に近づくための手段として本当に信じることが出来るのものなのか、という問いに関する入門書。面白かった!