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レイストリンが!最高にいい!!ほんとは優しいやつだったんだなぁ。このラストはずっと忘れないだろうと思われます。久しぶりに心に沁みました。2007/6/26
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ドラゴンランス伝説の最終巻
なにもかもがすっきりと言うわけではない、けれどもキャラモンとレイストリンの対峙とその結末はここまで読んだ読者を納得させるものだと思う。
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とうとう、「ドラゴンランス伝説」完結です。
この最終巻は、ほんとうにドキドキしっぱなしでした。
ダラマールも、かっちょいいわ。もしかすると、タニスよりも自分をしっかりもった人かもしれない。
キティアラは、一緒に冒険しているシーンがなかったので、愛情薄ので、あんな結末でもあんまりなんにも思わないんですねぇ。
でも、もし、一緒に冒険している「元気なキット」をしっていれば、タニスと同じようになやんだかもしれません。
最後の最後のレイストリンの選択が……。
そして、キャラモンの選択が……。
でも、1番泣かされたのは、タッスルにでした。
やっぱり、フィズバンの1番の友だちは、彼のようです。
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「図書館あるある」
調子に乗ってたくさん予約すると一気に来る
予約順位はバラバラだったはずなのに一気に来る
ということで一気に来た中『ドラゴンランス』です
一気に来たやつを早く読んで返却しなければならない中、あえて6年くらい誰も触ってなかったであろう絶対他の人は借りない『ドラゴンランス』です
試験の前の日に部屋を片付け始めるタイプの人間です
ドラゴンランス第一世代の大団円となる『ドラゴンランス伝説 〈奈落〉の双子』はレイストリンファンには涙涙の一冊です
ちゃんと説明した方がいい?
あらすじとか書くの苦手なんだよな〜
ドラゴンランスの世界には常に「善」「中立」「悪」という勢力があります
神様もそうだし、強い力を持つ魔法使いたちもそれぞれ白ローブ、赤ローブ、黒ローブを纏った者たちがそれぞれ存在し、それらの勢力が拮抗あるいは混沌とする中に存在していて、その混沌こそが世界を形作っていて、一つの勢力が(たとえそれが「善」であっても)力を持ちすぎることは世界の破滅をもたらすことになるという世界観です
あ、もうダメだぁ〜飽きた〜
世界が壮大すぎてあらすじとか無理だ〜
凄い基本的なところから全部もれなく伝えようするから無理なんだわ〜
センスないわ〜
双子の兄弟があれやこれや考えながら色々やった末に世界はなんとなくいい感じに落ち着いた話です(伝わるか!)
とにかくすんごい面白いのさ!
あと「図書館あるある」は別に募集してません
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これまで、ずっと、何かすっきりしないモヤモヤ感と、終わることの無い憂鬱感がとても辛くて、いったいどうなることやらと心配したが、ここにきて、なんと罪作りな構成をされるのか!?
おかげさまで、やっとすっきり出来ましたが、まるでマラソン走りきった後のような、苦しみの果てに待っていた結末は確かに感慨深いものがあったが、ここまで本当に長かったな~。
そして、ファンである故に、読み手も辛かった!
というわけで、5巻まで読んでもういいやと思ったランスファンの方々。騙されたと思って、最終巻もぜひ読んでみて下さい。でないと、きっと後悔しますよ。特に戦記からのファンでしたら、尚更です。
これまでの伝説の流れを簡単に書きますと・・
戦記での各地を回る大勢の仲間達の大冒険ではなくて、双子のマジェーレ兄弟、戦士「キャラモン」と、黒の魔法使い「レイストリン」に焦点を合わせた、元は、レイストリンの野望がきっかけで世界に拡がっていった波紋に対して、キャラモンが兄として決着を付けようと、過去の自分と訣別し、現在過去未来と自ら動き出すことで、キャラモン自身の成長と、双子ならではの人間関係の複雑さを描いていく事で、戦記でも魅力的だった彼らの更なる素顔と、その裏に潜む思いを知ることが出来る、そんな物語。
しかし、きっと後悔しますよと、前述したように、この最終巻は、序盤からクライマックスがずうっと続くような、まさに一気読み出来る面白さに加えて、久々に戦記のような、ダンジョン探索のドキドキ感もあるのが、伝説ではとても新鮮であることに加えて、やっと陽気なタッスルホッフが帰ってきた事も嬉しくて、仲間への軽口でくすっと笑えるなんて、ここまで殆ど無かったから、「そうこれでこそ、ドラゴンランスだよ」なんて、思ってしまったが、ここから先は、もっとランスらしい素晴らしさがありました。
まずは、その帰ってきたタッスルホッフ。
いや、帰ってきたなんて書いたが、彼はケンダーという種族の一人ではなく、あくまで、タッスルホッフという、かけがえのない存在として成長したことを、伝説で実感出来た事が私は嬉しくて、普段の軽口からは想像出来ない、種族間を越えた仲間達への、他とは異なる、特別で大切な存在のかけがえのなさに気付いた事は、他のケンダーではまずあり得ない事であって、それ故に、その孤独感を痛感してしまった悲しさは、読んでいて辛かったが、それを救ったのは、そんなタッスルの事をよく知っている仲間だった。
『みんなは……まったく……気にしないんだよ。気にするって──むずかしいことだよね。ときどき傷つくこともあるしさ』
『傷つくことは何度もある。でも、心のなかが、からっぽでいるよりは傷つくほうがましじゃないか』
次は、双子の兄、キャラモン。
彼が最初、酔っ払って登場したときはどうなるかと思ったが、本質的に、それは戦記での彼も実は一緒であって、陽気でありながらも、弟のレイストリンに対しては突然態度を一変させる、その危うさが、常に彼自身の人生にも暗雲を立ちこめさせているようで、既にその��候はあったわけです。
しかし、今回、戦記以上に、まっさらな本音の気持ちでレイストリンと向き合い、彼なりに考えた結果、本当に弟のためを思うのなら、どうすべきか、そこにあったのは、彼もクリンという世界の一部であり、だから、これまでのことには何らかの責任を負わなければならないといった、決然とした強い覚悟であり、正直なところ、故郷に帰ってティカに会いたい気持ちもあったはずなのに、それを抑えて、実行に移す様はまさに、『あの(陽気な)キャラモンは死んだんだよ』と自ら言い得るような、彼自身、新たな再生を遂げた、その祝福を感じずにはいられない、そこに自らの人生と照らし合わせて、励みとすることも出来る、そんな頼もしい存在になった。
そして、双子の弟、レイストリン。
彼は、これまで散々非道いことをしてきたと思う。
また、そこには過去からの辛い孤独感と、兄と比較されることへの劣等感、自らの勉強熱心さと能力の高さを素直に認められなかった苦しみもあったし、実は彼にも優しさはあった。
しかし、自分の人生だからと平気で突き進む、その自己中心的な野望がどれだけの影響を及ぼすのか、それを全く考慮しない様子には、人間として,尋常ではないような恐ろしさを感じさせられ、私の中でも、どうしていいのか分からなかった。
『魂の目でそれを見守っていたレイストリンは、色彩と生気がぼんやりと輝くのをとらえ、落ちくぼんだ頬にほんの一瞬、ぬくもりがふれるのを感じた』
でも、それでも何故か泣けてくるんだよ。
最後の最後に、なんであんな行動に移れるの?
本当は、ずっと前から分かってたんでしょ?
自分の魂が、どこにどのようにして、独り寂しく、うずくまっているのかってことをさ。
『涙で視界がぼやけていく。
あとを追っていきたかった!
○○○に手をふれてもらいたかった!
○○○○○を腕に抱きしめたかった…』
『ぼくのことは放っておいてくれ!
もう兄さんなんか必要ないんだ!
兄さんなんか必要ないんだよ!』
しかし、その時現れた夢が、かつて、双子の兄が、不器用に弟を安心させようとしたものだった事に、私は、魂を救われたのはキャラモンだけかと思っていたが、決してそんなことは無いと、はっきり実感させられて、それは、そのことを誰にも語るまいと誓った、彼の心境にも表れており、そのくらい、レイストリンの最後にした事は、恐ろしくも美しく、まさにそれが複雑な人間らしさとも思えそうで、彼は決して人間で無くなった訳ではないことに、私は大きな救いと、キャラモンとはまた違った祝福を感じさせられた。
最後に、細かい点を少々。
戦記ファンが読むべき要素として、他にも、キティアラの事や(特に彼のファンは必読)、戦記で印象的だった、あのソラムニア騎士の存在が忘れ去られていなかった嬉しさもありますが、何より今回のエンディングは、戦記よりも深い喜びがあり、それは故郷のあることの素晴らしさもそうだが、キャラモンも言っていた通り、「いいか、おれたちはこの世界の一部なんだ」という、クリンという魅力的なドラゴンランスの世界観であり、エンディングで見た光景��、思わず、またクリンに帰ってきたいなと感じさせるのは、そんな彼らの忘れ難い存在感と、彼らが今後どんな冒険をして、また新たな素顔を見せてくれるのかといった、そんな楽しみがあるからだと思う。
というわけで、ドラゴンランス伝説、完結です。
次は、「レイストリン戦記」か「セカンドジェネレーション」かな。