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いったい何が太陽を奪おうとしているのか。主人公はその一点に向かって突き進んでいきます。感情移入はできないながらも、読み手としても知りたさに向かって進めて一気に読んでしまいました。
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学生時代に友人に薦められて読んだ。
それまでSFにはふれたことが無くて、もっとかたいものかと思ってたけれど、プロローグにしてやられた感じですんなり読み進められた。
主人公が当時の自分とちょうど同じ年頃の設定から始まるのも親近感を生んだのかも。
ビルダーとのファーストコンタクトの場面はすごく感動したのを今でも憶えてる。
個人的にはSFへの入口として、人に薦めやすい作品だという印象。
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2011 6/19読了。有隣堂で購入。
@yuki_oさんから薦められた小説。野尻抱介第2弾。
先に読んだ『沈黙のフライバイ』でも思ったけど、科学・研究の描写がリアル。不確かなものを確かめていく過程とか。
一方で不確かな中で何かを判断していくことが求められる場面も多々出てくるのでどきどきもする。
亜紀さんの生き方とか格好良さにもどきどきする。
ファーストコンタクトとか宇宙ネタのSFって最近になるまで手を出してなかったのだけれど、こんなに面白いものに手出してなかったとかもったいなかったなあ、と今更ながらに思う。読んでこう。
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初めて読む作者です。
帯に特選SFとか書いてあったので思わず…
SFと言うジャンルは中・高時代によく読んだなあ…と思うのですが今考えると王道からは微妙に外れているのかも知れない… どちらかと言うとファンタジーの方を読んだのかな?中学時代に早川から出ているその年のSF短編をまとめた『1980』と言うタイトルの短編集がすごく好きでした。アレもう出してないのかな?
この前に読んでいた本が非常に字数が多く、かつ小さな活字だったので活字が大きい!とか変なところに感心しました。太陽の簒奪者、一部を読み終わった後はちょっと物足りないなあ…と思ったのですが最後まで読み終わり納得。他の知的生命との出会いと邂逅部分は自分的に少し納得いきませんけど。まあ自分の理解の範疇に収めようとすることが間違いなのかも知れない。それはよく分かる。作中にもありますがヒロインは本当にロボットのようですね… あまりに冷静なのでそれはそれでびっくり。彼女が多国籍だったらあまり違和感無かったかな?とか個人的には思いました。
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太陽をとりまくリングを作った異星人〈ビルダー〉との
ファーストコンタクト。
地球人は、希望より疑念を重く扱う。
地球人は、自らより優れた存在を危険視する。
地球人は、生に執着する。
友好、懐疑、希望、恐怖、様々な問題や謎があるなかで、
偏見にとらわれず真実をつきとめようとする主人公の姿勢が良かった。
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★3.5くらいですかね、感覚的には。幾つかの中編を再編集して長編にした物語です。
ざっくり分ければ前半の「最初の破壊」と、後半の「ファーストコンタクト」になるのでしょうが、前半は先が気になりぐいぐい引き込まれる感じの展開。ちょっと情景描写(SF的な)に説明が足りないかな、と感じる部分はありましたが、面白かったです。
そして、全体で見れば主題となるであろう後半。ここも、引き込まれる感覚はあったのですが、途中途中で展開が早くなりすぎている感があって、特に心理描写において若干の浅さを感じます。
クライマックス部分、知性というか知的生命体についての描写は、ちょっと釈然としない部分もありましたが、これは恐らくワシの知識不足が原因でしょう。
主人公の心は、揺れ動きつつも一貫していて、詰まるところワシには、ハードSFとかであるというよりも、は主人公「亜紀」の一大叙事詩であるように思え、それがまた魅力的であるというのが、この作品の魅力かな、と。
(2010年読了)
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雑誌でハードSFというキーワードがあったのでトライしてみた。日本のSFは堀晃さんしか知らなかったのだが、だんだん増えてきた。うれしいな。
さて、本書は太陽からエネルギーを奪い取ろうとする異星知性体を迎撃する人類の物語だ。知性体がかなり後半にならないと出てこないのだが、なかなかうまくひっぱってくれるので、一気読みできた。
結末はというと、AIが絡んでわかりにくいし、ちょっと興ざめの部分もあるが、知性体のキャラクターがけっこうユニークでいい味がある。
総じてヒロインほかの登場人物が平面的に見えたり、特に前述のAI関係が書き込み不足の感じがあるものの、大変楽しめた作品だ。ほかも読みたいな。
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古典的な「ファーストコンタクト物」にスペースオペラをミックス。 新味はないが、説明が尽くされていて平易なところがよい。 最後にあの人物を登場させる構成もにくい。 たしかに話題になっただけのことはあるが、 盛り上がりに欠けるというか、全体的に薄味かもしれない。
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ファーストコンタクトもの。
主人公の動機付け含め、かなりドライかつ淡白な印象。認識の定義が異なるもの同士のコンタクトを図ろうとする動きは面白い。
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地球外知的生命とのファーストコンタクトを扱った作品。物語は2006年11月9日に始まり2041年8月1日2時頃終る。作品中での時間はほぼ均質に流れる為、十頁足らずで一年が経過することになる。『深海のYrr』の著者なら二千頁は費やしたであろうテーマを敢えて三百頁内に収めた著者に粋を感じる。超光速やワープ航法を用いず異星船の巡航速度を光速の六%に設定したことが却って物語に疾走感を与えている。最後に異星人とのコンタクトが描かれるが個人的には最後まで理解も意思疎通も不能な存在のまま太陽系の彼方に去ってほしかった。
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ファーストコンタクトもの。
ラストはまぁ、いいんじゃないかな。一番良かったのは、向こうが徹底的に無関心であるということ。こちらは必死に呼び掛けるけど、徹底的に無視される。勝手に不安になった人類は、どんどん攻撃的になっていく…。ハードSFとなっているが、そこまでではないかな…。
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なかなか.よかった
ファーストコンタクトもの.迫りくる害が意思を持っているかわからない,というのはよく見るパターンではあるけれど,この作品の中では,その視点が揺らぐことでおもしろくなっている.
全体をみると,バーーーーーーーーっと流れに乗ってしまった感じ.
悪くはないが,軽いのか.
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内容(「BOOK」データベースより)
西暦2006年、水星から突如として噴き上げられた鉱物資源は、やがて太陽をとりまく直径8000万キロのリングを形成しはじめた。日照量の激減により、破滅の危機に瀕する人類。いったい何者が、何の目的でこの巨大リングを創造したのか?―異星文明への憧れと人類救済という使命の狭間で葛藤する科学者・白石亜紀は、宇宙艦ファランクスによる破壊ミッションへと旅立つが…。
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『南極点のピアピア動画』がサイコーに面白かったので、同じ作者の作品ということで読んでみた。
実に面白い! ファーストコンタクトを描いたハードSF。和製ハードSFで、ここまでしっかりとした作品は久しぶりに読んだ。
小飼弾氏がブログでハードSF2.0と呼んでいるが、同感。(http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50843006.html)
傑作である。
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ファーストコンタクトもの。異星人となかなかコンタクトできないもどかしさが、リアルな感じがして面白い。
それだけに、最後のコンタクトがちょっと拍子抜けというかご都合主義っぽいというか、ちょっと残念な感じもする。
が、秀逸な作品だとは思う。
白石亜紀が、どうしても白亜紀に見えてしまうのは私だけ?
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エイリアンとのファーストコンタクトをまじめに書いたお話。SF の設定を使ったミステリの要素も含んでいる。「星を継ぐもの」みたいに。水星の構造物の謎とか、その謎がわかったことによる新たな謎。ちゃんと解き明かされていて読後感はいい。
しかし、主人公の白石亜紀は優秀すぎる気がするけど。
どことなく、「幼年期の終わり」とか攻殻機動隊のタチコマを思わせる。
「思考」って何なんでしょうね。