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紙の本
脳科学の最新知見と課題を、各分野ごとに簡略に紹介した本です
2008/10/03 13:28
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:緑龍館 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、脳科学研究の最前線を一般向けに紹介するため、第一線の研究者がそれぞれの専門分野ごとに、現状と今後の課題などを書き下ろした本です(2005年 3月刊行)。
取り扱われているテーマは、早期教育に科学的な意味がどこまであるのか、こころ(情動、感情)のメカニズムに対する理解の現状、頭がよい(知性)とは何を意味するのか、人間の脳がリアルタイムで活動しているさまを研究する方法、脳が指令を発するメカニズム、神経回路の形成過程とニューロンの情報伝達、記憶の仕組み、認知症・パーキンソン病・狂牛病研究の現状、遺伝子工学によるノックアウトマウスでの研究、神経細胞の再生現象の発見とボケ治療の可能性、など、脳科学研究の各分野をかなり網羅的にカバーしつつも、教科書的な概論構成ではなく、一般の人々の興味に即したテーマの選定となっているのが特徴です。
脳科学や認知科学の分野は、現在もっともホットな研究対象として世界中で競うように研究が進められており、その研究成果や知見も日々新たにされています。本書を構成する14章は、それぞれ20ページ前後の分量しかないため、各分野のごく一部を表面的になでる程度の内容に過ぎませんが、一般の人が脳研究の総体的な雰囲気を感じとるには、却ってこのくらいが適当でしょう。また脳科学研究成果の基礎的な認識や体系的な理解に重きをおく内容ではなく、なるべく各分野の最新の知見を簡略にでも紹介しようという編集方針であるため、この分野に興味を持つ人が最初に読む本というよりも、何冊か読んだ後、自分の知識を整理するのに役立つ本だと思います。
→緑龍館 Book of Days
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