紙の本
引き込まれます
2015/01/26 22:11
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投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は,犯人の似顔絵を描くのが仕事の,若き女性警官のお話。
女性警官として挫折あり,嫉妬あり,男女差別あり,でも燃える情熱あり。
今回もググッと引き込まれます。面白かった!!
紙の本
働く女性のミステリー
2005/07/29 00:37
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る
警察を舞台にした物語というと、かつては「太陽に吠えろ」に代表されるような「かっこいい刑事もの」が主流であった。子供心に見てもかっこよかった。全員が一丸となって深刻な犯罪に立ち向かう・・・。ところが、近年の警察モノは、だいぶ様変わりした。会社などと変わらない「ふつうの組織」としての警察を舞台としている。この「D県警シリーズ」然り、ドラマの「踊る大捜査線」然りである。海外では「フロスト警部」シリーズもある。警察であっても、上司はいるし、書類書きは必要だし、いがみ合いもある。警察で働いていても、やっぱり人間だ、という訳だ。
そして、人間には2種類いる。男と女だ。会社であれば「女性の社会進出」という課題が出てくる。「総合職」に先立って「婦警」は制度化されたかに見える。しかし、警察であっても、男性上司のことばに傷つきながらも働くふつうの女性がいる。本書の主人公も、23歳の広報課勤務の婦警である。ふつうの人と違うのは、「似顔絵」が得意であることと、その特技をいかすべき鑑識課に訳あっていられなくなった、ということである(その経緯はD県警シリーズの「陰の季節」を見られたい)。
そんな「居づらい」場所でうっくつしながら働いているふつうの婦警が、様々な事件に出会う一年間を描いたのが本書である。著者は、そんな彼女を必要以上に強くも弱くも描かない。周囲をうならせるような活躍をさせるわけではないし、奈落の不幸に陥れるわけでもない。くよくよさせながら、一つ一つの出来事を経験させるだけである。しかし、そこにこそ働く女性の葛藤がよくあらわれてくるのではないか。ふつうであることも、そんなに簡単ではないのである。
働く女性の物語を、男性も女性も、よくかみしめながら楽しまれたい。
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ドラマ化もされて、結構有名な作品化と思いますが、個人的にはドラマとは全くの別物という感じです。ヒロインのイメージがドラマとはちょっと違う……。
元似顔絵婦警を主人公にした短編集ですが、横山秀夫氏に関しては、個人的に短編から中編が充実していて、読み応えがあると思います。
収録作品では、「決別の春」が意外性と面白さで一番好きです。
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横山秀夫さんの警察小説はどれも面白いけど、これもまさしく秀作です。この作品の主人公は婦警にあこがれて似顔絵婦警になった平野瑞穂ですが、このプロローグ的な話が「陰の季節」に載っているので、ぜひ、先に「陰の季節」を読まれることをお薦めします。
他の本でもそうですが、横山秀夫さんの警察小説は、通常の刑事モノではなく、警察組織の中でいろんな役割にスポットを当てています。そして組織と個人と言う対立はよく描かれますが、本書でも警察組織と個人の相克が丁寧に描かれています。その組織が男社会である警察と言う組織で、個人が婦警の立場と言うのが、また面白いのです。短編集ですが、順番に読むと、元鑑識官である平野瑞穂の成長物語にもなっているようで、存分に楽しめました。
テレビドラマにでもなりそうと思ったら、、、解説にすでにドラマ化されてDVDまであるとか。う〜ん、同じことを考えた人がいたか・・・
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初、横山秀夫。似顔絵婦警を題材にした警察小説。連ドラのような構成の5話の短編。本当にドラマ化もされたけど。男組織対婦警の構図があからさますぎて興醒め。女が使えないかは知らないが、平野瑞穂は明らかに使えない。
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さすが横山秀夫、といったところ。話もおもしろい。主人公は婦警さん。男社会の警察組織の中にいる葛藤みたいな作品が多かった。どの話もおもしろいけど、わずかに物足りなさを感じるのでランクは4に。
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以前テレビドラマ化されたときに見ていたので、小説も読んでみたいなと思っていたもの。でも個人的には正直ドラマの方が面白かった。小説がつまらない訳じゃなく、これが現実なのかもしれないけど、読むと灰色の冷たい建物が頭に浮かび、重苦しい気分になる。あまり読み返したいと思えないです。
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横山秀夫さんの著作中、2冊目に読んだ本の感想で「短編はどうも。。。」と書きましたが、本書は連作の短編でした。これならOK。
それはともかくとして、異色のD県警シリ−ズとありました。犯罪をめぐって思いもよらないところにまで広がる波紋を、うーんと唸りたくなるほどに見事なストーリーに仕立てあげてくれています。
2006/3/14
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読み進んでいて一度読んだ事があるなあと思っていたら、これってドラマ化されていたんですね。内容は話がちょうど良い長さで切れているので読みやすかったです。主人公が失ったものを取り戻していく姿がとても良かった。他の横山さんの作品読んでいないのですが、こんな感じなら他も読んでみたいです。
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横山秀夫らしい警察小説。リアルに描こうとしすぎな部分も感じられてしまうが…。ちょっと細かいところに懲りすぎてて本線をもっと深く描けばいいのになぁって思うこともある。いや、面白いんだよ。
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デビュー以来横山作品は見逃すまいと思っていたのに、
ハードカバーはなぜか見逃し、ようやく文庫になってから読んだ作品。
「陰の季節」の中の一作「黒い線」に登場する女性警察官が主人公。
似顔絵書きを得意とする主人公が、意にそぐわない部署に配属され続けるが・・・。
まあまあ面白いが、横山作品の中では、異質なものを感じます。何でだろ?
そこを書かなきゃレビューじゃない? う〜ん、読んでください。
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横山秀夫にしてはあまり面白いと思わなかった。主人公の平野瑞穂もあまり好きになれないんだなぁ。(2006/6/28)
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読んでいて気がついたんですが、
この作品、昔ドラマでやっていたような・・。
調べたところ、仲間由紀恵主演でドラマをやっていたみたい。
第1話くらい見たのかな・・。
内容は婦警さんが男性社会である警察で、
負けずに頑張っていくというもの。
あんまり感情移入することもなく・・。
男性社会で働く女性は、感情移入ができて楽しいんじゃないでしょうか・・。
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上命下服が絶対と言われている、警察の世界。その中で、正義と信念を貫きながら、頑張っている、平野瑞穂。時に、仲間内の、不祥事に巻き込まれたりしながら、奮闘している彼女は、実に潔いのだ。
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ちょっと読むのに疲れた本でしたが、楽しかったです。ドラマが好きで見てたのですが・・・・ぁれ?こんな話だっけ?
でも、楽しかったです。
うーん、似顔絵書きの広報課が主人公っていうのも珍しいなぁと思いつつw