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清朝末期の事件である,珍妃殺害の犯人を追う小説。中国史の通説では西太后が指示して殺させたとなっているらしい。
真犯人は誰か,その時代を生きた様々な人物からインタビューのような形式で小説は進む。浅田次郎氏独特の一人しゃべりで展開する。
浅田ファンには申し訳ないが,私はこれが好きではない。清朝時代の小説はあまり読んだことがないので,その時代背景を知れるかと思い手に取ってみた。
ただ,人物名等色々な箇所でピンインがでてきており,これは良い。できれば,宮城谷氏の小説ももっとピンインで記載いただければより勉強になるなと思った。
おそらく,中原の虹でもこの浅田スタイルが続くのであろうが,続編でもあり,このままで終わらせたくないので,今度はそれを買おう。
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蒼穹の昴の続編、とうたわれていますが、登場人物や時代がつながっているだけでトーンはまったく別物です。ただ、蒼穹の昴の登場人物が出てくるので楽しめます。こういうスピンオフものは本編にひきづられてダメになるものも多いですが、さすがは浅田次郎。まったく別物の作品として仕上げています。中原の虹までの時代の繋ぎとしてこういうのもありかな、と思いますね。ますます中原の虹を早く読みたくなってしまいました。笑
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『蒼穹の昴』に続く中国の宮廷小説。やっとこさ読み進めます。
・あらすじ
列強諸国に蹂躙された清朝の北京。
その混乱の最中に、紫禁城で一人の妃が命を奪われた。
王朝の秩序を守るため、日英独露の高官たちが知った真実とは。
『蒼穹の昴』の続編と言いながら、全作の登場人物はエピソード程度にしか出てきません。
妃の死に立ち会った人物から順に話を聞いていくという構成になっていて、全員が事実を捻じ曲げて話しており、徐々に真実に近づいていきます。それぞれの立場や、時代背景がよく描かれていて楽しめました。やっぱり重厚な作品を書く説得力は凄いです。ちょっと本腰を入れて『中原の虹』へと進んで行く所存にござりまする。
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まさかのどんでん返し。
珍妃の死の謎を追求する4人の外国人と読者、すべての人が
中国人の心の傷を知る結果となる。
浅田次郎を一作読むごとに、彼の才能のすごさを知ることになります。
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ミステリーから離れたくて読み始めたのに、結局珍妃殺しの犯人を探すお話でした…(笑)
蒼穹の昴が大好きだったから期待して読んだんだけど、あくまでオプション的なお話だったのかなと。
続編の中原の虹に期待。
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珍妃殺害事件に関わる人々の証言と事件を調査する外国人四人の主観を通して物語が語られる。
犯人探しというミステリーに違いないが、清朝末期の中国と中国をとりまく列強諸国との関係なども語られることで、物語に重厚さを加えている。
光緒帝の証言シーンには思わず涙した。
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「蒼穹の昴」を読んだら次はこれだと言うので早速読みました。
光皇帝載湉が心から愛した珍妃が殺害された。
イギリスのエドモンド・ソールズベリー伯爵(英国海軍の提督)、ドイツのヘルベルト・フォン
・シュミット男爵(ドイツ帝国の大佐)、ロシアのセルゲイ・ペトロヴィッチ公爵(露清銀行総裁)、そして松平田忠永子爵(東京帝国大学教授)による、犯人探しが始まった。
ニューヨークタイムズ駐在員のトーマス.E、バートンに始まり、元養殿出仕御前太監 蘭琴、袁世凱将軍、光緒皇帝側室 瑾妃、永和宮首領太監 劉蓮焦、廃太子 愛新覚羅溥儁とたどっていくが、それぞれの話は食い違う。
結局犯人は誰かもわからない。
一人ひとりの話はもっともらしく聞こえるのに、肝心な犯人は全員がいうことが違う。
日本の松平教授は、なかなかカッコイイ。
さすが侍日本。
大男のほかの3人よりはるかに頼もしい。
犯人はわからないまま、ソールズベリー提督は、光皇帝載湉に謁見を希望するために鎮国公載沢に会う。
そして、謁見との引き換えに光皇帝載湉の亡命を条件とされる。
4人は光皇帝載湉に会い、珍妃の最期を聞いてその結末に唖然とする。
今までの多くの証言はなんだったのかと思う大どんでん返し・・・
珍妃の悲しい最期ではあったけれど、ワクワクドキドキしながら読み進みました。
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浅田文学の最高傑作ともいわれる蒼穹の昴の番外編。
一般には西太后に暗殺されたとされてる美貌の王妃、珍妃。
でも本当にそうだろうか……
結構綺麗事でまとまってる感があるから、嫌いな人は嫌いな作品かも
個人的には「蒼穹の昴」の中で純真なキャラだった蘭琴が私怨のために大嘘をついた所に彼の人間臭さを感じられて面白かった
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同著者「蒼穹の昴」から、数年が経ってからの物語です。この作品から入っても話は分かりますが、前作の登場人物が多数活躍するので、「蒼穹の昴」を読んだ方ならとても楽しめるはず。重要人物に話を聞いていくという方式は楽しめましたが、後味は・・・・・・あんまり良くないかも・・・・・・。各人の事件の捉え方の違いが興味深いです。
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清朝末期、義和団の騒乱の中、珍妃が井戸の中に投げられて殺された。殺したのは誰か?袁世凱?西太后?それとも??という謎を英露独日の貴族が追いかけるストーリー。インタビュー形式で進んでいくので壬生義士伝を思い出した。
A?no B?。 B? no C。 C? no D。 D?no E。 E?no X。最後は分からず。蒼穹の昴でも登場した春児とかちょっと出てくる。続編だと思っていたからもう少し関連するかなと思ってたけど、ほんのちょっとでしたねぇ。
インタビューしている間、4人の貴族が息を殺して話を聞いている雰囲気が伝わり、緊張が伝わった。
最終章の「天子」の訳がSun of heavenが秀逸。そこでの光緒帝の独白が胸を打つ。天子は人であり、人を愛する。
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疑いの持たれるそれぞれの登場人物の証言から話は構成される。
珍妃を殺したのは一体誰なのか?
前作の蒼穹の昴とはうって変わって、ミステリー調の文章で読者を引き込む。全てのキャラクターが息を吹きかけられたかのように生き生きと躍動する。犯人にも納得。これは良書だ。
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蒼穹の昴に続く、浅田次郎の中国歴史ミステリーシリーズ。
義和団事変の混乱の中、西太后に殺されたとされる、
光緒皇帝が寵愛した珍妃。
彼女の死の謎を追う、4人の外国人貴族たち。
そして、それぞれの思惑で証言する7人の発言。
美しき妃は、なぜ、誰に殺されたのか。
戊戌の新政の失敗で幕を閉じた蒼穹の昴。
その後、更に没落の色を濃くしていく清朝末期の
様子を、光緒皇帝の愛妾・珍妃の謎を追う形で、
描いている。
蒼穹の昴の登場人物のその後も知ることが出来る。
蒼穹の昴では、春児と史了の周りの出来事を中心に
描いていましたが、本作では、同じ「珍妃の死」という
出来事を、7人の証言の元に検証するというスタイルで
描かれている。それぞれの立場、思惑で少しずつ
違うことを言う証言者たち。
最後の光緒帝の発言が事実という形で小説は終わっているけれど、
果たして史実はどうなのか。
答えはひとつなんだろうけど、宮殿の奥深くで起こった出来事の
真相はいかに。
中国人が義和団事変を歴史的にどう捉えているのか
よく知らないけれど、外国人に侵食され、植民地化する
清国を憂い立ち上がった義和団と漢人からの一方的な
支配に耐え切れず声を上げたチベットの人たちと、
どんな違いがあるのだろう。
いけない。話が脱線してしまいました。
また、こうやって紫禁城の中の話を読んでいると、
是非その場に行って、見てみたいという気持ちが
再びこみ上げてきました。
というわけで、これを読んだ後、再び北京を旅してきました。
珍妃が暮らした景仁宮を、そして彼女が最期を迎えた
その井戸をこの目で見たいと思ったので。
http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2008-06-07
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「蒼穹の昴」の番外編。
蒼穹の昴を読んで登場人物に思い入れを持っていたところで読んだので面白く読み進められたけど、最後だけ納得いかないというか…。
光緒帝の言い分だけがあまりにも綺麗すぎて腑に落ちなかった。
ウソかもしれない瑾妃の証言の中の珍妃の台詞
「私は天子に愛されました」という罪の告白がぞくっとして、一番リアルなんだけどなー。
2010/1/16読了
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蒼穹の昴の続編。
列強諸国に蹂躙され荒廃した清朝最末期の北京。
その混乱のさなか、紫禁城の奥深くでひとりの妃が無残に命を奪われた。皇帝の寵愛を一身に受けた美しい妃は、何故、誰に殺されたのか?
犯人探しに乗り出した日英独露の高官が知った、
あまりにも切ない真相とは―。
果たして何が真実だったのか。
真相は闇の中。
「藪の中」にも似てるなーと思った。
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蒼穹の昴の続編らしいんだけど
気づかずにすっとばして読んでた
これだけで読むと普通に面白かったです。
だれが、珍妃を殺したのか?
ちょっと時代背景を強調しすぎたかなとラストを読んで思いました