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短編集第四弾。
主に砂漠を舞台とした火乃香の淡々とした話の中、中篇のマルガリータの話(表題作)が、初期の頃のザ・サードの雰囲気に近く、なんとなく嬉しくなった。
最近のは、どうも火乃香が出来上がりすぎていて、どこか感情移入しにくく、読んでいて違和感があった。イクスへの接し方と、どうも個人的にもっと恋愛方面のが面白いと思うのだが…そこはまぁ、個人的な意見でしかないので、置いとこう。
が、今回の中篇は、まだ自分が固まりきっていない状態で、頑張る話で、それは読んでいてやっぱり可愛いし応援したくなるし、どこか温かくて、いいな、と思う。
そして、離れかけてたがやっぱり思うのだ。後藤氏の文章は、好きな方なんだなぁーっと。
今後もそんな話を書いて欲しいと思う。
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短編集。独特の文体とクールで乾いた雰囲気は相変わらず。リータが可愛い。どんなにか厳しい世界であっても自分らしく生きることはできる、のかも。
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砂漠流砂に沈む戦車/和尚と刀の話/人を憎む鳥の話/風のままに、歌のままに/地中深く話し相手。
1.初めの部分を読むとまるでボギーが砂漠に沈むかのようで怖かったけど、そうでなくてよかった。
2.おそらく伏線的な話で話しに出た刀は将来的に火乃香に渡らせたいのだろう。でも、作者がこの伏線を回収する話を書くつもりがあるのか不安です。。。
3.世界には人間以外の生物が大量にいて、人がなにかやる度に、振り回されるのは何の罪のない弱い生き物たちだということ。ついつい自分たち優先で気づかずにいてしまうけれど、時に牙をむくと怖いことに。
4.歌姫リータのその後のお話。冒頭で別の話でMJチームに所属したジャンヌが登場したけど結構口調が砕けたものになってたような気がする。それにしても、リータがキャラバンに所属するようになるというのは少し驚き。その後の話とかまた読みたいな。
5.火乃香らしいお話。こういうゆっくりしたものも良いよね!
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