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バルタバスとは、騎上オペラ「ジンガロ」の主催者。フランス人。
この本は、フィクションだけど良い
褒め言葉レトリックの勉強にもなる。それがそもそも文芸の本質か。
或る男について。
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騎馬オペラ「ジンガロ」主催者バルタバスの半生記。美的で知的で野生で頑強、独裁者で謎めいてアンドロジナス。馬という神聖さとつながり、人間ではない部分を体内に持つ男。嘘でもいい、惚れずにいられない。
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馬のオペラといわれるジンガロ
主催者のバルタバスについて書かれた本です。
ジンガロに興味が無い人はまったく面白くないと思いますが、
他の地域では出来ないと云われたジンガロも、幸い日本では、
既に2回の公演が行われています。
次回があるようでしたら、是非直接見て頂きたいと思います。
以下は、初めてジンガロの公演「ルンタ」を見た直後に、私が書いた文章です。少しでもジンガロという物に興味を持って貰えればと、恥ずかしながら載せてみましたw
バルタバスは一匹の馬である。人の姿こそしているが、
魂のそれは間違いなく馬だ。とても美しい牡馬。
馬が人のみが可能な「知識の集積」を行い、
自らの美と世界を表現すれば、それはジンガロとなる。
人は知識の集積で全ての動物より自らを上位に置くことが出来た。
だが、「知恵」において、人間は全ての動物に劣る。
動物は人と違い、わざわざまずいモノを食べたりしない。
ましてや、嫌なことを望んですることは絶対にない。
ジンガロの馬たちは、バルタバスを「群れの仲間」と認識した上で
彼と会話をする。馬同士にしか分からない言葉で。
彼は自らの知識の集積を馬達に伝え、それを得て
馬たちは思い思いに、ありたっけの力で自らの世界を表現する。
結果、馬達が「感じて」いる世界を人は「知る」事ができる。
「知る」事しか出来ないのは人の限界だ。だが、
バルタバスという「奇跡の馬」が起こした、ジンガロという魔法。
この魔法は甘美で蠱惑的な魅力をもって、麻薬のように魂に浸透していく。
魂を捕らえられた者は永遠にその魔法から抜け出せくなるだろう。
少なくとも、私の魂はこの魔法から逃れる術を知らない。
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フランスの騎馬集団ジンガロを率いるバルタバスさんについての本。
紹介に「虚構として書かれた」とある。なので、カテゴリーにかなり迷った。どこからどこまでが果たして真実なんだろう。評伝なのか小説なのか。
迷った挙句に、文学全般にした。
バルタバスさんのことは、ビートたけしさんの番組「アートビート」で知った。
番組を見たあと、本書のことを知り、Amazonで購入。
この本の中では、いろいろな芸術や思想などが引用されており、それが独特の幻想的な雰囲気を醸し出している。