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なぜ、中国、韓国はじめアジアの国々から靖国参拝が抗議されるのか、靖国参拝がどんな意味を持つのかを明快に応えてくれる本。
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学校のテスト対策と言う事で読破。なぜ小泉総理は靖国参拝を支持し続け、韓中はそれを非難し続けるのか。そこには靖国神社特有の問題があるのだが、もっと安易な解決法が有るのでは…と考えてしまう。他の靖国についての本を読んだことないので比べられないが、読んでみた後で自分なりに結論を出せたらいいと思っている。
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去年の夏に売れに売れた、靖国問題を扱った本書。分かりやすいタイトル以上に、靖国問題に横たわる複数論点を整理・提示した功績は大きい。それよりも、高橋が意外に熱い人でビックリだ
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二十一世紀の今も、なお「問題」であり続ける「靖国」。「A級戦犯合祀」「政教分離」「首相参拝」などの諸点については、いまも多くの意見が対立し、その議論は、多くの激しい「思い」を引き起こす。だが、その「思い」に共感するだけでは、あるいは「政治的決着」を図るだけでは、なんの解決にもならないだろう。本書では、靖国を具体的な歴史の場に置き直しながら、それが「国家」の装置としてどのような機能と役割を担ってきたのかを明らかにし、犀利な哲学的論理で解決の地平を示す。決定的論考。
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戦時中、日本政府は、天皇を神とあがめ、死は天皇のために尽くすことであるとし、死を恐れさせない国民感情を作り出すことに成功した。その拠点が靖国神社。そして、現在の「靖国問題」へとつながる・・。
著者はいろんな要素が複雑に入り組んだ、この靖国問題を5にばらしてる。
「感情の問題」「歴史認識の問題」「宗教の問題」「文化の問題」「国立追悼施設の問題」
今、新しく国立追悼施設を別に作ることで靖国問題を解決しよう、という話もでているが、著者はそれには乗り気ではない。彼はいう、現状のままでは、それは「第二の靖国」になるだけだ、と。
靖国とは、「追悼」施設であり、「顕彰」施設でもある、と。つまり、国民の意識を変え、新しく兵士を募らせるためにある(あった)。だから、「顕彰」的要素、言い換えると、軍備(自衛隊)を恒久に廃棄しない限り、新施設は「第二の靖国」に必然的になってしまうのではないか、と著者は指摘する。
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今までは靖国問題のことをよく知らなかったので、ニュースを見てもいいとも悪いとも思えなかったのですが、この本を読んで自分なりの意見をもてるようになりました。
解決するのはなかなか大変な問題だと思いました。
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靖国問題について広い視野をもって考えてみたい人向けの本。みんながこのような考え方を持って問題に向き合えば、議論はもっと良い方向へと向かうと思う。
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靖国神社について。神社の持つ意味とか、戦争責任のハナシとか、各章とっても興味深い内容ですが、5章と「おわりに」の部分がいまいち納得できない…というより好きでないので☆は3つ!
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私okkyは実際に著者が講演したシンポジウムに行ったことがあります。なかなか客観的にかつ友好的な解決策を考えることに努力されている方です。さいきんは某・漫画家に批判されておりますが、それだけ著者の見解は「靖国神社参拝」への反対が強いということでしょう。靖国肯定派にとっては嫌な本です。
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読まなきゃ、という義務感から読んだ本。あんまり興味が持てなかった。。。うーん。・・・靖国問題って、解決できるのかな?
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懐かしい、プレゼンの思い出。
海野先生、鐘先生曰く、この本は中立的で、入門書としては一番良いそうです。
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靖国問題と言うと、右だ左だとそういう観点で見ることが多くなるが、この本は比較的バランスが取れていて良い本だと思った。
歴史的には戦死者およびその家族の精神安定装置として意義あることだった。これからも戦争が起こった場合に靖国神社はその機能を発揮できるか大きな疑問がわいた。
そもそも日本人は戦争に巻き込まれた場合、戦えるのか??
間違っても日本から戦争を吹っかけていくことはして欲しくないが巻き込まれる事はありうる話だ。その時日本人は何を糧に命を投げ打つ覚悟をするのか?
戦前、戦中にその覚悟を与える一つの装置が靖国神社であったと解説されている。
日本人は日本を守れるのか?そんな疑問が頭をよぎりました。
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以下、印象に残った概要。
?靖国神社問題は、「感情の問題」・「歴史認識の問題」・「宗教の問題」・「文化の問題」・「国立追悼施設の問題」に要素分解される。
?「感情の問題」…望まない戦死の<悲しみ>が靖国神社に祀られることで英霊化される<喜び>へ(⇒これって<悲嘆>じゃないの?)…「感情の錬金術」
?「歴史認識の問題」…●A級戦犯問題は、A級戦犯の罪状が問題なのではなく、戦争犯罪者を合祀している神社に日本国首相として参拝している行為が問題の本質、●靖国の戦死者の<戦いの歴史>を植民地支配の過程から認識すべき。
?「宗教の問題」…政教分離問題・靖国非宗教化論(信教の私的自由と国家の公的義務は両立する⇒<ホンネ>と<タテマエ>)
?「文化の問題」…戦死者追悼参拝は日本特有の文化に対し、祀られるべき人間は国家的意志の選別を受けた者のみ。
?「国立追悼施設の問題」…不戦の誓い・過去の清算・非軍事化・憲法9条の堅持(非戦・平和主義)を実質的に行わなければ「第二の靖国」となる。
「靖国神社をめぐるさまざまな発言・言説がどのような意味を持つのか/どのような問題に対して発言しているのか」を知るため、論点整理のためには有用だろう。しかし、?・?で言及している、自国の国民だけ追悼して相手(敵国も含まれる)の人間を追悼しないのはおかしいとするような内容については違和感を感ずる。追悼施設は基本的に、一般的にどこでも、自国の人間を追悼し、敵国の人間を追悼していない性格のものだろう(中国が旧日本兵を追悼しているか?)。
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(2008/2/11読了)
靖国神社に行ったので、タイムリーに(笑)やはりあれは宗教であって、思想信教の自由に属する問題であるからして首相が軽々しく公式参拝するのは問題であると改めて感じました。
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見識を広げようと購入した。読み終わった直後はそれとなく分かった気になったが、今となっては大部分の内容が抜けている気がする。ともあれ問題の大筋をつかむことが出来たように感じた。
この種の問題のように、対立する2つの主張が存在する事柄について学ぶ場合には、双方の立場の意見をそれぞれ聞いて、どこに真実があるのか自分で判断することが必要だと感じたのも、この本がきっかけだったように思う。