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紙の本
いのちとは何か、仏教とは何か・・・
2005/06/17 00:44
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:てる - この投稿者のレビュー一覧を見る
異常に難しい本である。
これはエッセイ集である。筆者が長年にわたって書き溜めたものを、「いのちと仏教」をテーマに一冊の本に仕上げている。
このエッセイ集を読み解くには、どうもある程度の仏教の知識(般若心経程度ではなく)と、能楽の知識が必要なようだ。どちらも私には十分ない。しかし、こんな私でも感じるものはある。仏教の匂いのようなものを感じるのだ。
当然、平易な言葉で書かれているエッセイもある。そのなかから特に私が気に入ったものを紹介する。
「自然を畏敬せよ」
昨今の天変地異などの題材を「起」とした3ページ程度のエッセイである。このなかで筆者は「自然にやさしく」といわれている世の中の風潮に対して、真っ向から反対を主張しているのだ。自然にやさしくとは、なにごとか、人間の傲慢も、ついにここまできたか、とまで言い切っている。自然は人間のよきパートナーではないのである。自然は畏敬の対象。きっと、「人間は自然に生かされているのだ」ということを言いたいのかもしれない。
このように、約80あるエッセイのうち、必ず自分の心に響くものが見つかるはず。いや、見つけて欲しい。
それぐらい高貴な考えのもとに書かれた本のように、私にはみえたのである。
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