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風間弘明(28)×相沢芳人(27)。玩具メーカー戦略企画室。二人は大学時代からの先輩後輩。大学時代風間から口説かれたが、このままの関係をずっと続けたい相沢は断わった。それから10年・・・。辛く苦しい片思い、味わいました。
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最近読み始めた作家さんです。個人的には「読める」作品を書かれる人だなぁと思ってます。今回の話も途中まですごく好きな流れで、次はきっとこうなるんだろうなと思ってたところを肩透かしをくらったように違うほうに進んでしまったのでちょっと残念だったんですが。それでも、けっこう満足行く作品。相沢(受)の心の葛藤が伝わってきて読んでてはらはらしました。
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玩具メーカーに勤める相沢は、十年来片想いをしていた。
その相手は、大学時代の先輩でもあり、現在の職場の同僚でもある風間。
風間は、学生時代から人を引っ張るカリスマ性のようなものがあり、多くの人をひきつけ、同時にモテまくっていた。
そんな風間に対し、相沢は「抱かれて捨てられるぐらいなら、一生告白しないし、恋人関係にはならない」と決めていて。
一度だけ、卒業を間近に控えた風間が、「卒業記念に俺と寝ないか」と誘いをかけてきたことがあったが、相沢がそれを断って以来、二人の間に何もなく数年の歳月が経過していた。
相沢は、風間を追って同じ会社に就職し、風間の参謀役に徹していた。
ところが、二人で出かけて以来、少しずつ風間の態度が変わってきていた。
今まで、学生の時以来、性的なものをにおわすこともなかったのに、それとなく態度にそれを匂わせてくる。
挑発するようなそれに、相沢は戸惑い、自分の感情をセーブし続けることに疲れを覚える。
また、もしや想いに気づかれたのではないか、と神経をすり減らす日々……
そして、ついに二人の間にあった緊張の糸が切れて……
という話でした。
どっちも雁字搦め。
本当は風間も、相沢のことが好きで、玉砕覚悟でもう二度と会わなくても大丈夫だからって理由でようやく自分の想いを冗談めかして告げたのに、恋愛関係は拒否されて、それでも「そばにいる」って言われたら、それはそれでしんどいだろうなー……とちょっと同情。
いい加減、向こうも向こうで煮詰まるよねー……
そのくせ、ちゃんと恋人がいたりして、その時々に相沢よりもそっちを優先してるところなんて、あんまりいただけないんですが。
そんな感じで、変に考えすぎる二人の煮詰まり物語でした。
お互いラブラブなはずなのに、回り道をするまわりくどい大人の恋愛がお好きな方にはオススメします!