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以前2回ほどチャレンジして、いずれも途中で投げてしまったが、今回はスラスラ読めた。斉藤和明の呪いかもしれない。
権利を主張するなら義務や責任を果たせ!といういつものハインライン節。
今の日本もそうだけど、この頃のアメリカもダメだったんだね。今の日本よりはマシだと思うけど。
先に読んだ「老人と宇宙」は、「宇宙の戦士」よりこちらの方が似ていると思ったよ。主人公のラッキーボーイぶりとか前向きさ、地球人の平和ボケぶりとかね。
今、従軍慰安婦問題でアメリカは大変で、”性奴隷”とか翻訳されているけど、この呼称はアメリカでは、なかなかインパクトがあると思ったよ。制度としての奴隷制を知り、教科書で習うであろうアメリカ人と、そんな制度ははるか昔の先史時代にあったかも知れない、ぐらいの日本人では、受取りかたも違うわな。
それより、乞食だの”いざり”だの出てきて良かったんだが、旧版には、片輪とか、びっことか無かったんだろうか?うー、調べたいが、本を探すのが面倒。
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奴隷として競りにかけられた少年。彼を買い取ったのはみすぼらしい乞食の老人だった。老人は少年に名を与え、そして乞食とは思えぬ高度の教育を少年に施した・・・。 ハインラインの作品は安心して読める。ただ、途中の冒険譚が華々しかったこともあり、終盤はやや助長にさえ感じた。よほど経済学を書いていてつまらなかったんだろうか、筆者は。
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「虎よ!虎よ!」の後にすぐ読むはずだったんだけど、色々あって間があきました。表紙の女の子出てくるの遅すぎじゃないかこれ。
意外と児童向けなんですな。全然知らなかった。
次は「幼年期の終わり」。
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はるか未来の宇宙にも奴隷がいて貧富の差があり社会の矛盾が解決されていない、そんな世界
奴隷少年の成長を通してハインラインはいつの時代にも通じるメッセージを与えてくれます
「正義とは相手を正当にあつかうこと」
「物事の正邪というものはその社会の文化に左右される」
広く読み継がれるべき一冊です
僕が10代の最後に読んだ、初めてのSF作品ですが、気がつけばジュブナイルというよりラノベ風表紙絵になっていて驚きました
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ジュブナイル小説ということで少し子供向け。でもなかなか面白かった。
あと、表紙が中身とあってないような…。
今はこういう絵の方が売れるのかしらねぇ。
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読みやすくて一気に読んだ。惑星サーゴンで競売にかけられた少年ソービーの成長譚。
少年らしい反発と、素直さと順応性。ソービーを助け、ささえる大人が次々と現れるのが良い。多くの人から生きるための知恵を学び、技術や立ち回りを身につけて、立派な「銀河市民」になるお話。
いかにもアメリカ人が書きそうだなーという部分もあった。前半の展開に比べ、クライマックスは地味め。でも読後感は良好。
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ハインラインは夏への扉を読んだ後、何作か読んでみたのですが何だかキワドイお話が多く、読み終えられなくてそのままになっておりました。この頃ハインラインの本が何冊か出ていたので何作か作品を読んでみよう、と図書館で借りてみました。これは面白かったです。
イヤな言い方をすると今時の作家さんならこの作品で1シリーズ(全10巻ぐらいで)書いちゃうんじゃないか?って程色々なことが詰まっております。その割に書き込みすぎとも思わないし、物足りなくも思わない。いやはや、面白かったです!
そうか、こういう作品があって、今の宇宙SFモノは発展していったんだなあと素直に納得しましたよ。
でも一つ不満を言うとすればバスリムの英雄譚の顛末がもう少しきちんとした形で語られて欲しかったかな~と思いました。
奴隷制・戦争。いまだに解決しない問題ですものね。
でも確かにこの表紙は無いよな。(笑)←他の方のレビューを読んでつけたし。これだと途中の例のあの子が望みウスってのがバレバレにばれちゃうもんなあ…。
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少年向けのSFを昔はジュブナイルと呼んでましたが、ハインラインはジュブナイルの大家でした。その後、大人向けの大作もたくさん書いていて大ファンです。その多くを矢野訳にて読みました。
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ビッグ3の中では一番読んでいない作家だったり。
だけれどもこの作品はSFというよりは
過去のない少年の成長記といっても
過言ではない気がします。
奴隷として売られ、
数奇な運命へと引き込まれる少年。
だけれども彼はそんな新環境でも
生き抜き、成長していきます。
かなわぬ恋、
恵まれた環境だからこそ起きる
醜い争い合い。
その中でも彼は成長していくのです。
その先が気になる作品でした。
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奴隷として売られたソービー少年の成長物語。
宇宙に出るまでは夢中になって読めたのだけど、せっかくの船内生活が自分には余り興味がわかなかったようで・・・。
終盤にさしかかった辺りで急展開が起こり、そこからはまたぐっと物語りに引き込まれた。
時を置いてもう一度じっくりと読んでみたいと思う。
最後の一文がぐっとくる。
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この本は、何十年か前に買ってもらったその日になくしてしまい、ずっと読めずにいた。
ようやく読めました。
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夏のハインライン。劇画調の旧表紙だけど、新しい表紙も旧表紙もどっちもどっちのイケてなさ。
奴隷として売られたソービーは、乞食のバスリムに買われる。バスリムはソービーを奴隷として扱わず、可能な限りの教育を行って、言語や数学に長けた少年に育て上げていく。青年となったソービーは、バスリムの言葉を信じ、自由商人の宇宙船に潜り込む…。
新表紙が、中高生くらいをターゲットにしたアニメ調になっているが、もともと少年の冒険小説として書かれているようで、ソービー以外の登場人物は、背景のごとく流れていくため、翻訳系SFにしては読みやすいであろう。
ソービーの乞食時代から躍進街道まっしぐら、でもそれぞれの立場での葛藤など、人間ドラマとしては楽しめるが、SF的な要素は、環境の違いが少しという程度であるのはちょっと物足りないかな。
大きく背景にあるテーマとしては「家族とは何か」というところにあるのだろう。まあそういう堅苦しいことを考えて読む話ではないのであるが。
似たような作品としては『スターマン・ジョーンズ』( https://booklog.jp/item/1/B000J8CGH8 )があり、ストーリー自体はあちらのほうが波乱万丈で有った。訳の良し悪しもあるので、どちらが好みと言われると、どっちもどっちというところではある。
ハインラインは大量に借りている残り3作が超長編なので、ちょっとこの夏は敬遠しようかな…。
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昭和版を40年ぶりに再読しました.
旧版の表紙はすごい.
カラー口絵と挿絵がレトロ感を盛り上げる.
貴種流離譚+宇宙船
こう書くとスターウォーズと共通している
ただ宇宙船のメカニックな説明はそんなに面白いわけでもない一方,船内でも地球編でも社会の仕組み,ルールに抵抗したり利用したりすることで物語が進む.
ちょっと理屈っぽい会話がハインライン独特.
ハインラインのジュブナイル面白い.