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紙の本
ほめ方のレッスン。
2005/06/15 12:33
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:和田浦海岸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新聞一面コラム「産経抄」を35年書き続け。
そのひと区切りに際して生まれた一冊。
さりげなく書き込まれた滋味豊かな言葉が拾えます。
まずは、当然ながらコラムへの言及でした。
「天声人語」の深代惇郎を語って
「二年先輩の深代と私は社会部サツ回り(警察署担当)時代に一緒だった。世間に【一言多い人間】というのはよくいるものだが、この人は【一言少ないひと】で、酒を飲むといよいよ無口になってしまう。寡黙な知性の男だった」
(そういえば、季刊「考える人」に連載中の坪井祐三が「深代惇郎」を取り上げたことがありました。私は名文だと思ったのです)。
コラムでは
「わが尊敬するコラムニストは」
「読売新聞の夕刊『よみうり寸評』を執筆した細川忠雄を【コラムの鬼】として挙げたい」とあります。
そして
「新聞のコラムではないが、私が本邦随一と目しているコラムがある」と書いて石井英夫氏がほめているのは
「月刊誌『諸君!』の巻頭にある【紳士と淑女】欄だ。山本夏彦亡きいまの日本で、その辛辣さと痛烈さにおいて恐らく右にでるものはないだろう」
さて「他人の欠点をあれこれいうときには、誰もが見事に卓抜な批評家になる」と谷沢永一氏が語りました。これはというのを誉めることは、かえって誉めている本人をあらわす事になるような気がしますネ。
誉める人といえば、司馬遼太郎さんが思い浮かびます。
平成3年に司馬さんから来た葉書が、この本にありました。
その引用。
「(前略)なんといっても、この歴史的な時代に、石井さんは現場のまっただなかにあって、自分の呼吸を書きつづけることができるのです。きょう、朝日の秦正流さんから来翰あり、『老骨、現場に身を置かざるくやしさ』とありました。石井さんはその至福を得ている人だと思うと、ナミダがこぼれるほどうれしいことですね。若武者のようなーーー堅牢さと花やぎをもって、一回一回書いて行って下さい。すぐれた才質と、ひかえめなお人柄のせいとはいえ、石井さんは日本の記者のなかでいちばん幸福なのです(後略)」
潮匡人さんは、こう調べました。
「中学受験塾の調査によれば、入試問題に頻出する筆者リストには、・・・朝日新聞でお馴染みの面々が並んでいる。反対に、『諸君!』『正論』などといった媒体で活躍する陣営の名前は見当らない」(「メディアの迷走」中公新書ラクレ)
以上。受験に関係ない社会の動きを紹介しました。
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