サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

GOTH 夜の章 みんなのレビュー

文庫 第3回本格ミステリ大賞小説部門 受賞作品

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー493件

みんなの評価3.8

評価内訳

490 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

性欲にも似た欲望を満たす。

2006/06/06 01:22

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:由季 - この投稿者のレビュー一覧を見る

描写が、というわけではないんだけど、題材というか雰囲気とかが全体的にグロい。
でもなんか、生唾を飲み込みながら読んじゃう感じ。
この作品を気に入るのって、人間として結構ヤバいんじゃないか…!?と思ってしまったが、なんか結構面白かった気がする♪(笑)
特に、乙一お得意の「主格虚偽」マジックにはまんまとやられました!
この作品は「僕の章」とセットなんだけど、よく出来てる。
乙一作品の中で上位にきますね。ぜひ一読あれ!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

目には目を、怪物には怪物を。

2005/08/08 02:25

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:川内イオ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と
化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、
深淵もまた等しくおまえを見返すのだ」
(フリードリッヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラは
かくかく語りき』より)
『GOTH』には、猟奇的、変質的な傷害、殺人事件が、
グロさを伴わない、雲ひとつない空のように爽やかで、且つ
脳に映像を喚起させるようなリアルな描写で描かれている。
連続殺人者の細やかな「殺害メモ」が記された手帳。
物語は、主人公「ぼく」の同級生・森野という、
「死」の匂いに鋭敏な女子高生が、地元の喫茶店で
偶然その手帳を拾うことから流れ始める。
「ぼく」は、高校の同級生や家族とも普通に会話を交わし、
何の問題もなく生活する、表面上はごく一般的な高校生。
森野は、自らクラスでの存在感を消し、他人との
交渉の一切を絶っている幽霊のような存在。
が、あるきっかけで互いが同好の士であることを知り、
森野は「ぼく」とだけコミュニケーションを持つようになる。
同好。
それは、猟奇的、変質的な事件の情報を収集する趣味。
森野は、その出自と生育環境からくるのだろう嗅覚で、
無意識のうちに、目を背けたくなるほど残酷で、
なぜか少し悲しい事件の匂いを嗅ぎ、怪物に近づいてゆく。
孤独を舐める殺人者が浴びる赤い血の飛沫。
孤高を気取る殺人者の耳に残る断末魔の声。
そして「ぼく」は、無自覚に危うい道を歩む
森野の理解者として、互いの距離を縮めてゆく…。
冒頭の、誰もが映画や小説で一度は耳にしたことが
あるであろう、使い古されたニーチェの言葉。
言うまでもないが、この一節は、正義をもって
怪物と闘う「まともな人間」への警鐘だ。
だがニーチェの生きた時代から、社会は変質した。
怪物は既に多く世に放たれ、闘う者は疲弊し衰弱した。
怪物の足跡は雑踏に埋もれ、闘う者は混乱し自失した。
今、社会を跋扈する怪物を捕らえることができるのは、
無感情に深淵をじっと覗き込む、怪物だけなのかもしれない。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

異色な連作短編

2022/06/08 21:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る

中二病を引きずっているような二人の高校生が関わる三つのミステリーエピソード。他の作品にはない独特の雰囲気があり楽しめた

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

電子書籍

読み易いミステリー

2022/01/09 21:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たま - この投稿者のレビュー一覧を見る

すいすい読める短編3本収録。2本目の「犬」は犬好き注意な描写アリ。乙一先生作品は文章が明確で読み易くて好きです。速読しても(先が気になって速読になる…)情景が目に浮かぶ

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

主人公の「僕」が出逢う猟奇事件

2013/10/19 01:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あずきとぎ - この投稿者のレビュー一覧を見る

2002年出版の「GOTH リストカット事件」を、文庫化にあたって二分冊化したものである。
「夜の章」が上巻、「僕の章」が下巻となっている。
ぜひ、こちらの上巻から読んでいただきたい。
著者は、2003年に本書で「第3回本格ミステリ大賞」を受賞した。

主要登場人物は、高校2年生の「僕」と、同級生のヒロイン「森野夜」の二人だ。
二人には、殺人や猟奇的な事物に魅かれるという共通の嗜好があった。
その為二人は、世界中の拷問器具や様々な死刑の方法について話したり、興味を抱いた殺人事件の切り抜きを集めてスクラップブックを作ったりしていた。
ただ、二人の違う所は、「僕」が、同級生と普通に会話し、冗談を言ったりして表面的には人間関係の円滑を図り、本性を悟られないようにしているのに対し、森野はいつも無表情な顔をしていて、話しかけられても気のない返事しかせず、人を避けるようにしているのだった。
物語は、二人が様々な殺人事件・猟奇的事件に関わっていくことで、進行する。
ミステリであるので、謎解きや犯人捜しがあるのだが、それは専ら「僕」が担い、森野は、むしろ狂言回しのような役をさせられたりして、ほぼ事件の真相に気付かなかったりする。

通常のミステリと異なる点は、犯人を特定した「僕」が、決して警察に通報しないと決めているということだ。
「僕」は、犯人の逮捕には全く興味がなく、犯行の動機や心理、心の内に強く関心を示し、犯人に直接会ってみたりする。
主人公が、殺人・猟奇的事件に興味を持ち、犯人の心理や犯行時の気持ちなどに強い関心を示し、しかしながら決して警察には報せない。
この屈折具合が、この作品の特徴と言えるだろう。

本書「夜の章」には、「暗黒系」「犬」「記憶」の三編が収められている。
「暗黒系」は、いわゆる「連続バラバラ殺人事件」を扱っているので、その死体の描写が少しグロテスクである。
しかし、物語的にはあまり意外性はないと言える。
一方、残りの二編はその結末に、意表を突くトリックが用意されている。

下巻「僕の章」にも、同じく三編を収録。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2005/07/06 12:59

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/07/20 23:19

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/08/01 14:09

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2010/06/27 22:41

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/08/30 23:15

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/08/31 02:01

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/09/03 20:37

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/09/05 22:57

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/09/07 11:14

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/09/16 23:10

投稿元:ブクログ

レビューを見る

490 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。