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えっとぉ〜、解説書とゆぅよりは、キャロルの代表的な論理学の翻訳書。
事前に知っている&理解しているもの半分、知らなかったもの半分だったので、私はちょうど良いかったけど、丸きり知らずに読んだら、結構疲れるかも。
どうしてこうなるかとか、解説は無いわけですからね。
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童話作家、数学者、写真家と多彩な顔を持つルイス・キャロル(本名チャールズ・ドジソン)による論理学パズルの詰め合わせ。詭弁論理学に紹介されている「理髪師のパラドクス」の原典もここに収録されている。味のある難問奇問の数々は頭の体操にはぴったり。キャロルが考案したという論理ゲームは非常に面白い。「論理学者にとって前提の真偽は重要ではない。我々の義務はただ、前提が論理的に結論に繋がるかどうかを理解することのみである」とはまた趣き深い御言葉。虚時間という概念を用いて特殊相対性理論を説いたスティーヴン・ホーキング博士(曰、時間を虚数とした方が計算がしやすいだけで、ご本人は時間が実数なのか虚数なのかには興味が無いそう)にも通じる。世界は果てなく深遠でまた美しい。
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パラドクス、謎なぞ、ダブレット、アナグラム、アクロスティック、タングラム、記憶術、初等幾何、暗号法、オリガミ、論理ゲーム…『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』のほか、『もつれっ話』『枕頭問題集』などの作品から精選した頭の体操のかずかず。数学者・論理学者のドジソン先生=キャロルが、パズル好きのすべての人々のために編み出した、数学と言葉あそびにまたがる楽問・難問・奇問集。
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論理学といって想像したのはどちらかというと文系の考え方だったのだけれど、すごく数学的でした。ただ、英語を無理やり日本語にしたような言葉使いがちょっと・・・。
2009/6/18
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なんだかわからないけど、面白かった。
不思議の国のアリスの世界って、興味深い。
作者も、こんな人だったんだなあ、ということを初めて知った本。
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想像してた論理学と違った。日本語でおk。
アリスのゲームやってるから積んでたものを読んでみた。言語哲学に通じる論理学(Pとか¬Pとか使うような)というより、数学、パズル、言葉遊び。まあルイス・キャロルだからねぇ。
前半は面白かった。アンクル・トムとアンクル・ジョーのやりとりとかも。後半はユークリッド幾何学の公理、定理を知ってるあるいは興味がないとつらい。ほぼ流し読み。あと図が欲しいっす、先生。
言葉遊びはあまり興味なし。ダジャレにしかならないから寒い。
魔法の論理部分の初等幾何学の定理、「すべての三角形は二等辺三角形である」と「鈍角はときに直角に等しい」おかしいってのは分かるんだけど、証明読んでも何がおかしいのか分からん。
次おべんきょ系読むならちゃんと言語哲学か哲学にします……
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柳瀬ファンにはたまらないキャロルのあれやこれや。ユークリッドさんたちの対談が面白かったです。翻訳する前、柳瀬さんの本を読むと気合い入ります。マネできないけど。
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子供向け童謡作家というのは世を忍ぶ仮の姿。天才数学教師、チャールズ・ドジソンは行列や記号論理学の本も著作しており、他にも自作の言葉パズルを連載したり折り紙の名手だったりと多彩な才能を持っていたのだ。本書はそんなドジソンの出版した論理パズルや謎かけ本の幾つかをまとめて一つにしたもの。柳瀬尚紀氏が訳しているだけあって、英語用に創作された言葉遊びを日本語に応用する方法も記載されており二重に言葉遊びを楽しめる仕掛けになっている。韻文で謎かけを出し、答も韻文で作られている「不思議の国からの謎なぞ」には感嘆させれた。
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キャロルというひとはどこまでもナンセンスをつきつめて形にたどり着こうとする。論理的必然性を求めてやまない、そんな学者さんなのだと思う。ヴィトゲンシュタインと仲良くなれそうな、そんな数学者。
形と意味が不可分なところにたどり着くとき、それはナンセンスになってしまうのだ。形によって逆説的に自由に創造できるのだ。
キャロルは自身の人生をどこまでもゲームとして遊び切っていた。数学者として学生の採点に負われたりする一方で、ふと新しいゲームを考えてみたり、それを10歳の女の子と共有するための物語を考えてみたり。キャロルの力はひとつの論理をあらゆる人間に対してあけっぴろげにできてしまうところにある。おそらく、その行為は、彼がやろうとしてやっているのではなく、そうとしかできない必然性に裏打ちされている。数学の原理や証明はわからないけれど、彼の形を求めてやまないその情熱は、確かに感じられる。